英語が得意で、英語を使って働いてみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。英語を活かした仕事は幅広くあり、求められる英語のレベルも異なります。
この記事では、英語を使う仕事にどんなものがあるか、未経験でも英語を使う仕事に就くための方法などを紹介しています。
英語を使った仕事への転職を成功させるために、ぜひ参考にしてください。
【レベル別】英語を活かせる仕事まとめ
TOEICのスコア別に英語のレベルがどのくらいかと、どのような英語を使った仕事があるかを解説します。
400〜495点
英語初心者、業務中にかんたんな英語を使って説明ができるレベルがTOEIC400~495点です。
このレベルの英語力が活かせる仕事には、観光地のスタッフ、ネット広告代理店のプランナー、通関士などが考えられます。
観光地のスタッフ
近年、日本に多くの外国人観光客が訪れるようになりました。
著名な日本の観光地では、外国人観光客に英語で日本の文化や、その土地の名物グルメなどを紹介できるレベルの英語力が求められます。
ネット広告代理店のプランナー
顧客からの依頼を受けて、インターネット上で行うプロモーションの提案や具体的な戦略を提示する仕事が、ネット広告代理店のプランナーです。
インターネット上に広告を出す場合は、日本語非対応のツールが多く、さらに専門用語も英語が元になっている言葉がほとんどです。
よって、会話ではなく業務上の作業において、英語が必須といえるでしょう。
通関士
海外から日本、または日本から海外へ物を輸出入する場合、あらかじめ定められた通関手続きや、税関への申請が必要になります。
この手続きを行ったり、空港で税関検査に立ち会ったりする仕事が通関士です。
通関手続きに必要な書類は英語ですが、フォーマットが決まっているため基礎的な英語力があれば問題ありません。また、通関士になるには通関士試験の合格が必須となります。
500〜595点
日常的な会話なら支障なく行えるレベルがTOEIC500~595点です。
このレベルの英語力が活かせる仕事には、航空・旅行関連会社、レセプタント、システムエンジニアがあります。
航空・旅行関連会社
キャビンアテンダントや地上職と呼ばれる空港で働くスタッフは、航空会社の職員です。
働く空港の場所や所属している会社が外資か国内企業か、搭乗する便が国内線か国際線かによって求められる英語力には開きがありますが、最低でも550点以上の英語力が求められます。
旅行関連会社でも、旅行に同行して参加者の案内や現地での調整を行うツアーコンダクターは、入国管理などの英語が必要な手続きを行うこともあるため、日常会話程度の英語力は必須となります。
レセプタント
企業のイベントや展示会、パーティなどで接客や案内を行う仕事がレセプタントです。コンパニオンと呼ばれることもあります。
外国人の方が訪れるイベントやパーティでは、案内や接客で日常的な英会話ができればより評価が上がるでしょう。
システムエンジニア
企業がコストカットのために海外へシステム構築などを依頼するケースも増えたため、国内のシステムエンジニアも海外スタッフとのやりとりを行うことも珍しくありません。特にディレクターなどメンバーをまとめる立場の場合は、英語力があればスムーズなプロジェクト進行につながります。
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600〜695点
英語を使って生活できるレベルがTOEIC600~695点です。
このレベルの英語力が活かせる仕事には、ホテルマン、海外市場調査があります。
ホテルマン
宿泊はもちろん、出張や会議などビジネスシーンでも多く使われるのがホテルです。日本国内でも外資系ホテルチェーンの場合は、ホテルマンの募集要項にTOEICの具体的なスコアが提示されていることも多いです。
外国人の方への案内をスムーズに行うために、最低でも600点以上のTOEICスコアが求められます。
海外市場調査
マーケターとも呼ばれる、実際に海外現地まで足を運んで調査を行い、その結果を元に調査レポートをまとめて、顧客へのマーケティングの提案を行う仕事です。顧客とのやりとりはもちろん、現地での調査の際には実践的な英語が必要になります。
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700〜795点
英語を使っての取引やプレゼンテーションなど、ビジネスシーンで英語を問題なく使えるレベルがTOEIC700~795点です。
このレベルの英語力が活かせる仕事には、日本語教師、外資系企業、バイヤー・MD、貿易事務、人事、英文事務があります。
日本語教師
日本語教師は、学校や日本語教室などの機関で外国人に対して日本語を教える仕事です。生徒とのコミュニケーションには英語が必須となります。さらに日本国内ではなく海外現地に赴いて日本語を教える場合には、現地で問題なく生活できるだけの英語力が必要です。
日本語教師になるには大学で日本語に関する科目を履修して卒業するか、日本語教育能力検定試験に合格する必要があります。
外資系企業
日本に進出している外資系企業も多くなりました。外資系企業は、取引先や支社が世界各国にある事も多いため、電話やメールなど日常的なやり取りはすべて英語となります。また、人事の場合は英語を使った採用業務、営業の場合はビジネス英語を使った取引など、あらゆる職種でビジネス英語力が求められます。
バイヤー・MD
バイヤーとは、市場のトレンドを見極めつつこれから売れそうな商品を適切なタイミングで買い付けを行う仕事です。海外へ買い付けを行うバイヤーの場合、現地での価格交渉などのやり取りは当然英語で行うため、ビジネス英語が必須となります。
MDとはマーチャンダイザーのことで、売れる商品を見極めて開発を行う職種ですが、バイヤーがMDを兼ねていることも多いです。
貿易事務
海外との取引も行っている貿易会社での事務では、取引先とのやり取りは英語になります。また、輸出入手続きや国際輸送業務などに必要な書類も英語で作成するため、貿易に関する知識とともに、手続きができるだけのビジネス英語力も求められます。
人事
国内企業でも外国人の採用を積極的に行っている企業の場合、人事では採用や労務に関する業務を英語で行う必要があります。入社説明会や入社後の教育、就労ビザの取得や雇用に関する手続きも、外国人スタッフを採用する機会が多ければ多いほど、英語を使う必要性は高くなります。
英文事務
英語を使った事務全般を行う仕事が英文事務です。英語を使った書類作成や電話やメールでのやりとり、データ管理などを行います。
一般事務から営業アシスタントなどいろいろな職種の英文事務があります。
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800〜895点
英語の専門的な知識や用語も理解できる、プロフェッショナルとしての英語レベルがTOEIC800~895点です。
このレベルの英語力が活かせる仕事には、英文速記者、通訳案内士、秘書があります。
英文速記者
英語で行われている会議やインタビューの内容を、その場で文章として記録していく仕事です。
話の内容を正しく聞き取り、同時進行で正確に書きとっていかなければいけないため、英語の読み書き、聞き取りの高い能力が求められます。
通訳案内士
日本を訪れる外国人観光客に対して、すべて英語で案内をするプロのガイドが通訳案内士です。今後外国人観光客のさらなる増加が見込めるため、需要の高い仕事になっています。
通訳案内士は国家資格に合格しなければなれませんが、TOEICのスコアが840点以上あると、英語の筆記試験が免除になります。
秘書
外国人の顧客とのやり取りを行ったり、外国人の重役についたりする業務を行う場合には、専門的な英語を理解できる力が必要になります。
さらに、上司の求めていることを先回りして行う気配りや、上司の国の文化や考え方などへの理解も必要です。
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900点~
TOEIC900点~は、英語ネイティブと同じレベルの英語力があると評価されるケースが多いです。
このレベルの英語力が活かせる仕事には、翻訳・通訳があります。
翻訳・通訳
翻訳には、大きく分けて3つの職種があります。
文芸翻訳、ビジネス文書や論文、学術書などを翻訳する実務翻訳、映画やドラマなどの日本語字幕を作る映像翻訳です。
ネイティブとほぼ同じ英語力に加えて、文章や物語の内容を理解しつつ、言い回しを考えられる能力が必要です。
特に、映像翻訳の場合はあらかじめ表現に関して厳しい規定が定められていることが多いため、規定内で適切な言い回しを考えて翻訳する必要があります。
通訳は、英語での会話や発言を聞き取り日本語に直す仕事で、会議や講演会などで話者の発言を聞き取り通訳する同時通訳、インタビューなど、ある程度のまとまりにくぎって翻訳する逐次(ちくじ)通訳、通訳を要する人の耳元で通訳を行うウィスパリングと大きく3つに分けられます。
いずれの場合も、発言や会話を正しく聞き取り、瞬時に通訳する英語力と高い集中力が求められます。
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未経験でも英語を活かせる仕事に就くための方法
これから初めて英語を活かした仕事に就きたいと思っている人のために、未経験でも英語を活かせる仕事に就くための方法を解説します。
今すぐ英語を活かして働きたい方
英語を活かした仕事自体は未経験でも、留学経験がある、大学で英語関係の学科を卒業しているなどで、すぐに英語を活かして働きたい人も多いでしょう。
その場合は、販売や接客業に応募するのがおすすめです。店頭での販売や、ホテルやレストランなどの接客業は、英語やコミュニケーション能力があれば、未経験者でも歓迎の求人が多数出ているからです。
難易度の高い仕事に挑戦したい方
高い英語力が求められる仕事は、即戦力となる人材が求められていることがほとんどです。未経験から始める場合は、ビジネス英語を使った基本的な業務経験を積むことから始めましょう。
さらに、英語力だけでなく秘書なら秘書としての実務能力や気配り、貿易事務なら貿易に関する手続き方法や知識など、業務に関連したスキルも身に着けるとよいでしょう。
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まとめ
TOEICのスコア別の英語のレベルに沿って、どのような英語を使った仕事があるか、さらに英語を活かした仕事へ就く方法を紹介しました。外国人観光客の増加や、グローバル社会の実現により、今後も英語を使った仕事の需要は高まるでしょう。
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