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職務要約・職務概要は、採用担当者に最後まで職務経歴書を読んでもらうために重要な役割を果たす項目です。しかし、効果的にアピールできる職務要約・職務概要の書き方に悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、職務要約・職務概要の目的、記入する前の準備、書き方のポイントを詳しく解説します。職種別の例文を併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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職務経歴書の「職務要約・職務概要」の目的
職務要約・職務概要の目的は、職務経歴書の冒頭から採用担当者の興味を引くことです。数多い応募書類のなかから、最後まで読んでみたいと思わせるために重要な項目です。
経歴やスキルを簡潔にまとめ、入社後に活躍しているイメージを思い浮かべられるように、わかりやすくアピールする必要があります。しっかりアピールできるかできないかによって次のステップに進めるかどうかが決まるため、職務要約・職務概要は採用への第一歩といえます。
職務要約・職務概要で採用担当者が見ているポイント
職務要約・職務概要で採用担当者が見ているのは、主に以下のポイントです。
- 募集職種に志望者のスキルや経験が合っているか
- 入社後に活躍できる充分な経歴があるか
- 内容が端的に書かれているか
中途採用の場合、企業は即戦力を求めているため、応募者の持つ経歴やスキルが入社後に活かせるかが採用のポイントになります。また、内容が端的にまとめられていれば、最後まで読みやすく好印象を与えられます。
採用する価値があるとアピールできる職務要約・職務概要を書くためは、採用担当者が見ているポイントを把握することが大切です。
職務要約・職務概要を記入する前の準備
担当者の目にとまる職務要約・職務概要を記入するには、的確な準備が必要です。これまで経験してきた仕事の情報が整理されていなければ、応募企業へのアピールにつながる内容を書くことは困難です。 ここでは、職務要約・職務概要を記入する前に必要な3つの準備を紹介します。
企業が求める人物像を想定する
まず、採用活動にあたって企業が設定している人物像を想定しましょう。企業が転職者に求めているポイントを理解することで、これまでの経歴のなかでアピールするべき経験やスキル、強みが明確になります。
経験してきた仕事を羅列するだけでは、伝えたい要素が曖昧になり、応募企業への効果的なアピールにつながりません。
応募企業のホームページや求人情報などから、以下のような情報を調べてみましょう。
- 応募職種で必要な経験
- 応募職種で必要なスキル
- 企業の社風
- 企業が求める人物像
収集した情報を踏まえて職務要約・職務概要を作成することで、企業が求める人物像に合った経験やスキルを重点的にアピールできます。
今までの経験やスキルを書き出す
これまでに経験してきた仕事や、身につけたスキル、仕事の成果などを振り返り、WordやExcel、紙などに書き出してみましょう。具体的に振り返る内容は、以下のとおりです。
- 所属企業・所属部署
- 仕事の期間・業務内容・役割
- 仕事の経験・習得スキル
- 成果・実績
- 仕事で工夫した点
- 仕事のやりがい
必要な情報をすべて文字に書き出して視覚化することが、職務要約・職務概要を作成する際に、企業へのアピールポイントの精査につながります。
これまでの仕事を振り返るには時間がかかりますが、採用担当者にアピールするためにも、念入りに過去の自分を見つめなおしましょう。
企業の希望と合っているスキルや経験を確認する
企業が求める人物像と自分の経歴を照らし合わせ、経歴やスキルのどの部分が企業の希望と合っているかを確認します。 共通点を理解することによって、アピールポイントが企業の希望とずれるのを防げます。採用の確率を上げられるだけでなく、入社後に企業とのギャップが生まれるリスクを減らせるでしょう。
アピールできる職務要約・職務概要を書くポイント4選
ここでは、職務要約・職務概要の書き方のポイントを4つ解説します。書類作成時の要点を理解し、採用担当者に自分の経歴やスキルを効果的に伝えましょう。
応募企業にアピールしたい職歴に絞る
職務要約・職務概要は短い文章で簡潔に書く必要があるため、すべての情報を羅列するのではなく、企業が求める人物像に合った職歴や強みに絞って書くことが大切です。 余分な内容を含めず、アピールしたい箇所に焦点を当てることで、採用担当者に伝わりやすい職務要約・職務概要になります。
200〜300文字で内容をまとめる
職務要約・職務概要を作成する際は、200〜300文字を目安に簡潔にまとめることが大事です。
応募者が多い場合や、採用担当者が多忙な場合は、職務要約・職務概要に目を通すだけで、書類選考の合否を判断する可能性があります。文章が長すぎると、採用担当者にとって読みづらいだけでなく、アピールポイントが伝わりづらくなります。
そのため、職務要約・職務概要では、冗長な表現を避け、なるべくシンプルに要点を記入することを心がけましょう。
客観的な事実や数字を記載する
職務要約・職務概要を書く際には、客観的な事実や数字を用いることが大切です。
「〇〇を頑張りました」、「〇〇に注力」というような主観的な内容では、採用担当者に自身の仕事での成果が十分に伝わりません。「目標の達成率は120%」「コストを5%削減」など、仕事の成果や実績を数字で記入しましょう。
転職が多い場合は構成を変える
職務要約・職務概要の構成は、これまでの経験社数に合わせて選ぶことをおすすめします。
転職回数が少なく、一貫したキャリアを歩んできた方は、今までの経歴や経験した業務を古い順番から記載する「時系列式」が向いています。
一方、転職回数が多く、異業種で仕事の経験が豊富な方は、業務別に仕事の経験を記載する「キャリア式」がおすすめです。
キャリア式では、「個人営業6年:〇〇株式会社で中古車販売の営業、〇〇株式会社では戸建て住宅の販売営業に従事」など、業務別の経験期間や業務内容をまとめて書くのがポイントです。仕事で残した実績も併せて記載すれば、自分の能力を具体的に証明できます。
構成を工夫することで、これまでの経験や実績を採用担当者に伝えやすくなります。
職務要約・職務概要の例文集
ここからは、職務要約・職務概要の例文を紹介します。書類作成にぜひ役立ててください。
【転職回数が多い】職務要約・職務概要の例文
転職回数が多い場合は、経歴から読
み取れる自分の強みを明確に記すことで、アピールしやすくなります。直近の企業や長く勤務した企業を中心に述べると、職歴を並べている印象が薄まり、簡潔でまとまった文章になるでしょう。
【例文】
〇〇株式会社にて、企業の業務効率化のためのシステム開発を担当する部署に〇年間所属しておりました。退職後、株式会社⬜︎⬜︎と△△株式会社に勤務し、企業の業務フロー改善を手がけるコンサルティング業務に携わってまいりました。
△△株式会社では、企業の課題発見と効果的な解決方法の提案の経験を活かし、企業との交渉やプロジェクトの問題解決、進行管理も担当しております。
【キャリアの一貫性をアピールしたい】職務要約・職務概要の例文
同じ職種で複数の企業での勤務経験がある場合は、キャリアの一貫性をアピールするのが効果的です。
【例文】
これまで一貫して人事の仕事に携わっております。株式会社〇〇では、主に社内の教育プログラムの企画や実践を担当しておりました。現職の株式会社△△では、社内教育のほか採用チームのリーダーを拝命し、採用計画、選考フローの見直し、教育プログラムの立案に携わり、優秀な人材の確保や離職率の低下に貢献してまいりました。
【職種別】職務要約・職務概要の例文
ここでは、職種別に職務要約・職務概要の例文を紹介します。
事務職
事務職は、一般的に営業職や販売職などと違い、数字で客観的に伝えられる実績が多くありません。職務要約・職務概要には、担当業務をできる限り具体的に盛り込みましょう。 また、資料作成などの事務作業で使用しているツールやソフトがある場合は、それらの情報も付け加えます。
【例文】
株式会社〇〇にて、営業事務として13年間従事いたしました。法人営業5名のサポートが主な業務であり、具体的には提案書や見積書、請求書の作成、顧客の初期対応、契約後のフォローを行っております。その他、電話対応や来客対応も担当しております。
提案書の作成では、PowerPoint・Excel・Illustrator・Photoshopを使用し、お客さまが見やすい資料作成を心がけてきました。契約後のフォローでは、お客さまの疑問にいち早く気付き、迅速に解消できるよう努めております。
営業職
営業職では、受注件数や売上高など、これまでの営業成績に関する具体的な数字を記載します。受賞歴や表彰歴などがある場合は、それらの実績も記入することで、採用担当者に営業職としての実力をアピールできるでしょう。
この他に、営業で取り扱っていた商品や、個人向け営業か法人向け営業かなどの情報も記載することで、採用担当者に自身の営業職としての経験が伝わりやすくなります。
【例文】
消費財業界にて法人営業として約8年間従事。直近3年間はグローバル消費財メーカーでGMS、ドラッグストア、量販店、卸売企業を担当し、営業戦略の立案・実行、販促提案、需要予測、売上管理を通じて売上拡大に貢献。マーケティングやSCMなど関連部門と連携しながら、担当顧客において前年比10%超の売上成長を実現するなど、継続的な成長を推進いたしました。
以前は大手日用品メーカーで5年間、既存顧客向けの提案営業を担当し、新商品の導入提案や棚割提案、販促施策の企画・実行を推進。販売データ分析を活用した提案力を強みとし、主要顧客でのシェア拡大や取扱商品の増加を実現。顧客との信頼関係構築力と部門横断での推進力を活かし、事業成長への貢献を目指しています。
専門職
専門職のように、特定の職種に一貫したキャリアがある場合は、その職種に特化して積み上げてきた経験や実績をアピールすることで、高い専門性を伝えられます。研究開発食など専門職の職務要約は、専門性・成果・強みが一目で伝わる職務要約を心掛けましょう。
【例文】
CMC薬事領域において約8年の実務経験を有する薬事スペシャリストです。製薬企業にて開発品および市販品のCMC薬事業務に従事し、CMC薬事戦略の立案、CTDや承認申請資料の作成、PMDA対応、承認申請および一部変更承認申請業務を担当。グローバルCMC部門や品質保証、製造、開発部門と連携し、複数製品の承認取得および変更管理を推進してきました。
これまでに新規承認申請・一変申請を計10件以上担当し、規制要件と事業目標を両立した薬事戦略の遂行に貢献。医薬品のCMC関連規制に関する知見に加え、英語を活用した海外チームとの協業力、部門横断での調整力を強みとしています。将来的には薬事戦略立案をリードし、製品価値の最大化に貢献したいと考えております。
販売・サービス職(接客)
販売職・サービス職では、営業職と同様に、自身の販売実績について具体的な数字を記載しましょう。店舗の従業員への指導や指示など、社内でのマネジメント経験がある方は、それらの経験も盛り込みます。
【例文】
アパレルメーカーの株式会社〇〇では、入社後すぐに店舗での販売業務に配属され、現在まで10年間従事しております。初めて商品をお買い上げいただいたお客さまに手書きのDMを送るなど、自社ブランドのファンになっていただけるよう工夫した結果、全店舗中2番目の売上達成につながりました。
現在は、別店舗で店長に就任し、従業員への接客指導や、販売する商品の選定などを担当しております。お客さまに寄り添った接客の徹底や、地域のニーズに合った商品ラインナップを取り揃えることにより、昨年度は前年比120%の売上を実現しました。
マーケティング職
マーケティング職では、自分が担当した商品やブランドなどの具体的な売上実績を記載すると、マーケティング能力のアピールに効果的です。
また、市場調査やプロモーションの見直しなど、売上目標の達成に向けて工夫した点なども記入すると具体性が増します。
【例文】
化粧品メーカーである株式会社〇〇のマーケティング部門にて、市場調査や商品のプロモーション業務に14年間携わっています。
競合商品の分析や市場調査の結果をもとに、自社商品への関心が高いと想定される10代・20代向けの商品のプロモーション戦略を策定しました。プロモーションに工夫を凝らした結果、商品の魅力が多くの方に伝わり、発売後3ヵ月で目標売上の110%を達成しました。
また、現在は販売促進のためのECサイトの立ち上げ・運用の責任者も担当しており、サイトへのアクセスを増やすために、SEOやSNS運用の知識を学んでおります。
エンジニア職
エンジニア職の場合は、担当してきた業界やプロジェクトの内容、取得したスキルなどをまとめます。
業務で使用経験のあるソフトや言語が多く、職務要約・職務概要に記入すると見づらくなってしまう場合は、別欄に「使用ツール」の項目を設けて記述するとわかりやすくなります。
【システムエンジニアの例文】
株式会社〇〇にて、20××年より一貫して食品業界向けの業務システム開発に従事しております。プログラマとして開発実務を担当し、20××年にはプロジェクト担当者としてプログラムの基本設計から複数言語での開発、テストにまで携わりました。その際、セキュリティ対策や法知識の習得にも取り組みました。
現在は、プロジェクトリーダーとしてプロジェクトの進捗管理も担当しており、顧客折衝の経験も有しています。
【機械設計エンジニアの例文】
株式会社〇〇に入社して以来、〇〇製品の機械設計・開発に携わっております。新規製品の開発・設計のほか、量産に向けたプロジェクトの立ち上げ、資材調達、製品評価の経験を積んでまいりました。
担当業務では、海外工場や部品の製造業者と英語でやり取りすることも多く、年に3〜4回の海外出張も経験しています。現在は現場のマネージャーとして従業員の管理も任されており、従業員への指導や、全体のスケジュール管理を担当しています。
経理職
経理業務は、月次・年次決算業務、税務業務、有価証券報告書作成業務の大きく3つに分かれます。会社の規模が大きいほど、担当業務の細分化や上場企業特有の業務によって仕事内容が異なるため、会社規模と担当職務を具体的に記載するのがポイントです。
また、実務経験に加えて簿記資格もアピールにつながります。簿記2級以上を取得している場合や、現在勉強中の資格がある場合は明記しておくとよいでしょう。
【例文】
株式会社〇〇に入社後、20××年より現在まで東証上場企業の経理部にて経理業務に携わってまいりました。月次・年次財務諸表、有価証券報告書の作成、子会社の経理支援などを担当し、在籍中に簿記1級を取得いたしました。20××年よりマネージャーとしてメンバー5名のマネジメントにも従事しております。
プレイングマネージャーとして、営業部や開発部など他部門との連携を密にしながら、正確かつ迅速に業務を遂行しつつ、メンバーがスムーズに業務を進められるようなサポートを心がけております。
人事職
人事職の仕事は、採用業務以外にも、社員教育の実施や人事評価の見直しなど、多岐にわたります。そのため、これまでの担当業務を、自身の役割とともにわかりやすく伝えることが重要です。
人事職の仕事の実績を数字で示すことは難しいため、仕事で得られた成果を具体的に記しておきましょう。
【例文】
株式会社〇〇では人事部門に配属され、新卒採用や中途採用の募集など、採用業務を担当しています。入社3年目以降は、新入社員の研修にも携わっており、社員が会社の業務で必要な知識を効率的に習得できるように、業務情報をまとめた動画作成をするなど、工夫を凝らしてまいりました。
また、近年はこれまで曖昧であった人事評価の見直しに携わっております。評価指標を明確にすることで、社員のモチベーションアップとともに、離職率の低下にもつながっています。
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職務要約・職務概要に関してよくある質問
Q. 職務要約・職務概要は書かなくてもよいですか?
A. 職務要約・職務概要は必須項目ではありませんが、これまでのキャリアや強みを採用担当者に短時間で伝えるため、記載することをおすすめします。特に30代以降の転職では、複数の職務経験やマネジメント経験などを持つ方も多いため、職務経歴書の冒頭でキャリアの全体像を簡潔にまとめることが有効です。
記載する際は、これまでの職種や業界、経験年数に加え、主要な実績や専門スキルなどを3~5行程度でまとめるとよいでしょう。応募するポジションとの関連性が高い経験を優先して記載すると、自身の強みをより伝えやすくなります。
Q. 未経験の職種に応募する場合は何を書けばよいですか?
A. 未経験の職種に応募する場合は、応募職種と共通するスキルや、これまでの経験を別の業務でどのように活かせるかを記載することが重要です。例えば、営業職からマーケティング職を目指す場合、顧客分析や営業企画、データ分析など、マーケティング業務にも活かせる経験を具体的に示すとよいでしょう。
また、単に「未経験であること」を補足するのではなく、これまでにどのような課題に取り組み、どのような成果を上げたのかを整理し、応募職種との接点を明確にすることをおすすめします。異職種への転職では、経験そのものだけでなく、スキルの再現性を伝えることがポイントです。
Q. 応募企業ごとに内容を変える必要はありますか?
A. 職務要約・職務概要は、応募企業やポジションに合わせて内容を調整することをおすすめします。職務経歴そのものを大きく変更する必要はありませんが、応募先が求める経験やスキルを確認し、関連性の高い実績や強みを優先して記載すると、採用担当者に自身の適性を伝えやすくなります。
例えば、同じ営業職でも、新規開拓を重視する求人と既存顧客との関係構築を重視する求人では、アピールすべき経験が異なります。求人票の仕事内容や応募条件を確認したうえで、職務要約・職務概要の表現や強調する実績を調整するとよいでしょう。
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職務要約・職務概要は、職務経歴書の冒頭で企業の採用担当者の興味を引くという重要な役割を担っています。企業の求める人物像に合わせて内容をまとめることで、数多い応募者と差別化を図り、採用へ一歩前進することが可能です。
そのためにはポイントを押さえて簡潔にまとめながら、採用担当者にアピールできる職務要約・職務概要を作成する必要があります。
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執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。