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外資系医療機器メーカーに興味はあるものの、「どんな企業が日本にあるのか」「平均年収や仕事内容は?」「未経験でも挑戦できるのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。外資系メーカーはグローバル展開を前提に成長を続けており、国内でもメドトロニックやアボット、ジョンソン&ジョンソンなど大手企業が高い存在感を放っています。
本記事では、主要メーカーの特徴や平均年収、研究開発・薬事・営業・サービスエンジニアなど代表的な職種の仕事内容を分かりやすく整理。未経験者が目指しやすい職種や、求められるスキル・英語力のレベルについても触れています。さらに業界の将来性や、効率よく転職を進めるためのエージェント活用のメリットも紹介。この記事を読むことで、自分に合ったキャリアの方向性が明確になり、後悔のない形で安心して転職活動に臨めるはずです。
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日本にある大手外資系医療機器メーカーの代表例|平均年収も解説
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大手外資系医療機器メーカー |
日本のグループ企業例 |
グループ企業例の平均年収(※) |
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メドトロニック |
日本メドトロニック株式会社 |
935万円 |
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アボット |
アボットメディカルジャパン合同会社 |
888万円 |
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ジョンソン・エンド・ジョンソン |
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 |
863万円 |
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GEヘルスケア |
GEヘルスケア・ジャパン株式会社 |
842万円 |
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Siemens Healthineers AG |
シーメンスヘルスケア株式会社 |
813万円 |
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ストライカー |
日本ストライカー株式会社 |
695万円 |
上記は、日本にある大手外資系医療機器メーカーの例を一覧にまとめたものです。
各メーカーの特徴や平均年収を紹介するので、転職先を検討する際のヒントにしてください。
※平均年収は、2025年11月時点のデータを掲載しており、具体的な数値は時期によって変動する可能性があります。
メドトロニック(日本メドトロニック株式会社)
メドトロニックは世界中の約150ヵ国に展開する医療機器メーカーです。世界初の電池式ペースメーカーを開発した企業で、心臓治療から脳出血治療、ロボット支援手術まで幅広い医療分野に携わっています。
日本法人である日本メドトロニック株式会社は、1975年に設立されました。
Great Place to Work® Institute Japanが実施する2026年版「働きがいのある会社」認定において「働きがい認定企業」として認定されています。社員が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境作りを目指しており、平均年収は935万円です。
アボット(アボットメディカルジャパン合同会社)
アボットは160ヵ国以上に事業を展開するグローバルヘルスケア企業です。医療機器をはじめ、栄養剤製品やジェネリック医薬品などを扱っており、世界中で約11万4,000名の従業員が働いています。
特に「左心室補助デバイス」や「血液スクリーニング」などの分野で、市場全体を牽引する存在です。
日本法人であるアボットメディカルジャパン合同会社は、東京都港区に本社があります。医療機器の輸入や販売を担っており、平均年収は888万円です。メンター制度や授業料のサポート、開発プログラムなどを通じて、社員の成長を支援しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、医療機器事業も展開しているグローバル総合ヘルスケア企業です。世界中に約13万8,000名もの従業員がおり、1886年の創業以来、人々のクオリティ・オブ・ライフの向上を目指してきました。
日本法人グループであるジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、東京都の千代田区に本社があります。
各事業を独立した企業として扱う社内カンパニー制を導入しており、「メディカル カンパニー(メドテック)」と「ビジョンケア カンパニー」の2つの分野でビジネスを展開しています。平均年収は863万円です。
GEヘルスケア(GEヘルスケア・ジャパン株式会社)
GEヘルスケアは、画像診断システムや麻酔器、患者モニタリングシステムなどを取り扱うヘルスケアカンパニーです。開発から製造、販売、サービスまで一貫して対応するのが強みで、世界中に500万台以上の医療機器を供給しています。
日本法人であるGEヘルスケア・ジャパン株式会社は、中核拠点の一つとして1982年に設立されました。本社は東京の日野市にあり、全国に60ヵ所もの拠点があります。
本社には製品開発を担う技術職が在籍しており、本社内の日野工場から世界中に製品を出荷しています。従業員数は約1,500名で、平均年収は842万円です。
Siemens Healthineers AG(シーメンスヘルスケア株式会社)
ドイツに本社を置くSiemens Healthineers AGは、医療とITを組み合わせたサービス・製品を提供する「メドテックカンパニー」です。医療機器分野においては、血管撮影装置やX線CT装置、MRIなどを扱っています。
世界70ヵ国以上に約7万2,000名の社員がおり、企業理念は「ヘルスケアをその先へ。すべての人々へ。」です。
日本法人であるシーメンスヘルスケアは、東京の品川区に本社があります。事業内容は、医療機器の輸入販売や修理、保守、リースで、平均年収は813万円です。
ストライカー(日本ストライカー株式会社)
ストライカーは整形外科の分野に強みを持っている、医療機器業界のリーディングカンパニーです。「顧客と一体となって、医療の向上を目指します。」をミッションに掲げ、累計で約1万4,200もの特許を取得しています。
扱っている医療機器は、AEDや自動心臓マッサージシステム、脳外科手術用機器、人工股関節インプラントなど多岐にわたります。
日本法人である日本ストライカー株式会社の従業員数は、1,132名(2024年12月31日時点)です。本社は東京の新宿区にあり、平均年収は695万円です。
関連記事:【2025年最新版】医療機器メーカーの平均年収ランキングTOP10 | 日系・外資系の上位企業を徹底紹介
外資系医療機器メーカーの仕事内容
外資系医療機器メーカーにはさまざまな業務があります。ここでは、代表的な仕事内容を紹介していきます。
研究開発職
外資系医療機器メーカーの研究開発職は、医療機器の設計から開発、改良までを担う職種です。医療現場の声をもとに、課題を解決するための技術開発をチームで進めます。
海外拠点や外部の共同パートナー、他部門などと連携する場面が多く、調整力が求められるポジションです。製品が実際に現場で使用されるまでの工程に関わるため、医学や工学の専門知識に加え、論理的思考力も必要です。
薬事職
外資系医療機器メーカーの薬事職は、医療機器を販売するために必要な承認を得るための、申請業務を行うポジションです。厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)などの規制当局との折衝や交渉、相談対応も担います。
最新の薬事規制動向における知識だけでなく、海外製造元からデータを収集する場面では英語力が求められるでしょう。
さらに、承認取得までのプロセスを円滑に進めるために、チーム内や他部門と連携を図る調整力も欠かせません。
マーケティング職
外資系医療機器メーカーのマーケティング職は、市場調査や競合分析などをもとにして、自社製品の戦略立案からプロモーション施策実行までを担うポジションです。
例えば、医療スタッフ向けの展示会やイベントなどを企画することで、自社製品の販売促進につなげます。
海外本社と連携し、グローバル戦略を日本市場向けに最適化する役割も重要でしょう。市場の動向を把握して戦略を立案する市場分析力や、医療スタッフのニーズをくみとるための臨床理解などが求められます。
営業職
外資系医療機器メーカーの営業職は、病院などの医療機関を訪れて、医師やスタッフに医療機器を販売する職種です。
自社で扱っている医療機器の使用方法を解説するのはもちろん、導入後のアフターフォローやレンタルしていた医療機器を交換する業務なども担います。
医療現場のスタッフと信頼関係を築けるようなコミュニケーション能力やグローバル基準の製品理解、戦略的な提案力が求められるポジションでしょう。
よくMRと営業職が混同されますが、MRは医薬品のみを扱うため、明確な違いがあります。
関連記事:MR(医薬情報担当者)になるには?方法と関連資格、求められるスキルを解説
サービスエンジニア職
外資系医療機器メーカーのサービスエンジニア職は、自社の医療機器を病院やクリニックに設置し、定期点検や修理などを行う技術職です。
万が一、医療機器に不具合があった場合は現場に駆けつけ、原因を究明して復旧作業を行います。場合によっては自社には出社せず、担当施設へ直行直帰する日もあるでしょう。
自社製品に関する高度な技術知識に加えて、マニュアル読解ができる程度の英語力が必要になることが多いです。
外資系医療機器メーカーは未経験でも転職できる?
外資系医療機器メーカーは、経験や実績をアピールできる職種を選ぶことで、未経験の方でも十分に転職を目指せます。
例えば営業職であれば、医療業界は未経験であっても、営業経験や実績をアピールすれば採用される可能性があります。実際に、業界未経験者も対象にした外資系医療機器メーカーの営業職求人を複数見つけることが可能です。
ただし、外資系医療機器メーカーへ転職するためには、英語力や医療関連知識(経験)が求められる場合がある点は押さえておきましょう。海外拠点とのコミュニケーションや、医療現場のニーズを正しく理解する際など、必要とされる場面が多いためです。
もちろん企業や所属部署、役職によっては、高度な英語力や医療関連知識(経験)が不要な場合もあるので、自分のスキルや強みを活かせるポジションを見極めることが重要です。
関連記事:外資系医療機器メーカーに転職したい!業界の特徴や求められる人材を紹介
外資系医療機器メーカー業界は今後も発展が期待できる
病気やけがの治療は常に必要とされるため、医療機器業界は景気などの影響を受けにくい安定した業界です。すでに超高齢化社会に突入している日本では、医療機器業界を含む医療業界は拡大傾向にあるといえるでしょう。
世界的に見ても、医療機器業界は発展していくことが予測されています。経済産業省が策定した「医療機器産業ビジョン 2024」によると、2023年時点の医療機器産業の世界市場は約5,176億ドルで、2027年までに約6,543億ドルに成長するといわれています。
外資系医療機器メーカーはグローバル展開を前提に市場シェアを広げており、新興国を含む海外市場でも需要拡大が見込まれるでしょう。
このように、外資系医療機器メーカー業界は今後も発展が期待できるため、将来性は高いといえます。
外資系医療機器メーカーへの転職なら転職エージェントを活用するのがおすすめ
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転職エージェントを活用することで、企業ごとの選考傾向を把握でき、転職活動を有利に進められるでしょう。
さらに、一般の求人サイトには出回らないような非公開案件も紹介してもらえるため、希望に合った転職先の選択肢が大幅に広がります。
年収などの細かな勤務条件に関する交渉も代行してもらえるため、スムーズに転職活動を進められる点もメリットです。
転職エージェントを積極的に活用し、効率的に外資系医療機器メーカーへの転職を実現してください。
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外資系医療機器メーカーに転職するためには、英語力や医療関連知識(経験)が求められる可能性があります。しかし、業界未経験であっても、経験や実績をアピールできる職種を選ぶことで、十分に転職を目指せます。
外資系医療機器メーカーへの転職をスムーズに進めたいなら、転職エージェントの活用がおすすめです。企業ごとの選考傾向を把握できるのはもちろん、非公開求人を紹介してもらえたり、年収など勤務条件に関する交渉もサポートしてもらえます。
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執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。