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外資系金融企業への転職を検討している方のなかには「できるだけ高年収を狙える企業に転職したい」と考える方も多いかもしれません。
そこで本記事では、日本の外資系金融企業の年収を、ランキング形式で紹介します。外資系金融企業に転職するメリットや、転職を成功させるために必要なスキルについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
外資系金融企業とは
経済産業省が公表している「外資系企業動向調査」を参考にすると「外国投資家(非居住者である個人または外国法人など)が、資本の3分の1以上を保有する企業」のことを、外資系企業と呼びます。
つまり、外資系金融企業とは上記の要件を満たすことに加え、以下のような金融業に分類される企業のことを指します。
- 投資銀行
- 証券会社
- 保険会社
- 資産運用会社
- クレジットカード会社
細かな業務内容は、業種や企業ごとに異なります。しかし、投資銀行では顧客に対して資金調達やM&Aの助言を行う、保険会社では個人や企業に生命保険・損害保険を販売するなど、外資系金融企業はいずれも専門性の高い金融商品を扱っているのが特徴です。
外資系金融企業の年収ランキングTOP10
ここからは「エンゲージ会社の評判」をもとに、外資系金融企業の年収ランキングTOP10(※)を紹介します。平均年収のほか、企業の特徴も解説するので、企業選びの参考にしてください。
(※)本ランキングは、2025年5月時点で参照したデータをもとに作成しています。具体的な数値に関しては、時期によって変動する可能性があります。
クレディ・スイス証券株式会社|2,201万円
第1位には、平均年収2,201万円(※)のクレディ・スイス証券株式会社がランクインしました。
スイスに本拠を置くクレディ・スイス証券株式会社は、世界有数の証券会社として知られています。風通しのよさや、社員のチャレンジ精神を重んじる社風が特徴的です。近年では、女性管理職の登用も積極的に取り組んでいます。
一時は経営危機に陥ったこともありましたが、2024年にUBSグループと合併したことで顧客からの信用不安を払拭し、現在では再び安定した事業を展開し世界から注目を集めています。
(※)参照:クレディ・スイス証券株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
ドイツ証券株式会社|2,000万円
第2位は、平均年収2,000万円(※)のドイツ証券株式会社です。世界約60ヵ国でキャッシュ・マネジメントや貿易金融、融資などを提供しています。
コミュニケーションを大切する社風で、顧客や同僚、上司との意思疎通が図りやすい労働環境が整っている点が特徴として挙げられます。部署によっては多様な国籍の社員が在籍するチームもあり、英語力のある方であれば語学力を活かして活躍できるかもしれません。
(※)参照:ドイツ証券株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
BofA証券株式会社|1,446万円
第3位にランクインしたのは、平均年収1,446万円(※)のBofA(バンク・オブ・アメリカ)証券株式会社です。
「企業としての成長は、お客さまの成功と地域社会の発展と常に本質的につながっている」という考えのもと、1784年の創業以来、自社と関わるすべての顧客に貢献しようとする経営スタイルが評価されてきました。
社歴を問わず、社員全員に裁量権のある仕事を任せ、チャレンジ精神を重んじる社風が特徴的です。
(※)参照:BofA証券株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
シティグループ証券株式会社|1,423万円
第4位は、平均年収1,423万円(※)のシティグループ証券株式会社です。
シティグループ証券株式会社は、世界180ヵ国以上に事業を展開する強力なネットワークを誇る、世界的に著名な証券会社のひとつです。
グローバル企業として前進するため、社員の人材育成や女性のキャリアアップ推進に注力し、持続的成長を追求し続ける経営スタイルが注目を集めています。
出産・育児などを理由に社員がキャリアを挫折することがないよう、ライフステージに左右されないための仕組みづくりや労働環境整備に熱を入れている企業です。
(※)参照:シティグループ証券株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
ゴールドマン・サックス証券株式会社|1,442万円
第5位には、世界有数の金融機関であるゴールドマン・サックス証券株式会社が、平均年収1,442万円(※)でランクインしました。
社員同士が切磋琢磨しながら成長できるよう、チームワークを重んじる社風が特徴的です。男女問わずに活用できる子育て支援制度や、心身の健康を保つためのウェルネス・プログラムなど、福利厚生が充実しています。
(※)参照:ゴールドマン・サックス証券株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
UBS証券株式会社|1,291万円
第6位は、平均年収1,291万円(※)のUBS証券株式会社です。2024年4月に行われたクレディ・スイス証券株式会社との統合により、より幅広い顧客ニーズに応えられる経営力を獲得しました。
社員教育や人材開発の分野に力を入れているほか、風通しのよい社風が多方面から評価されています。給与制度や各種手当なども充実しており、社員満足度の高い企業である点も魅力です。
(※)参照:UBS証券株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
プルデンシャル生命保険株式会社|893万円
第7位は、世界最大級の金融サービス機関のひとつであるプルデンシャル生命保険株式会社がランクインしました。平均年収は893万円(※)です。
社員一人ひとりを生命保険のプロフェッショナルに育成するため、実践的なトレーニングを行うだけでなく、税務や法律などの幅広い知識を習得できる教育カリキュラムを整えています。社員同士の交流も比較的活発なため、チームワークを意識しながら働くことができます。
(※)参照:プルデンシャル生命保険株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド|760万円
第8位は、平均年収760万円(※)のアメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドです。
職務や社員のニーズに応じて、勤務形態を「ハイブリットワーク」をとりいれるなど、社員が柔軟に働ける労働環境が整っています。
所属部署やチームによっては多様なバックグラウンドをもつ従業員や顧客と接する機会も多くあるため、自身の意欲次第でグローバル人材として成長できます。
(※)参照:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
エヌエヌ生命保険株式会社|755万円
第9位にランクインしたのは、法人営業に強みを持つエヌエヌ生命保険株式会社です。平均年収は755万円(※)でした。
ワーキングペアレンツがスムーズに職場復帰できるよう、復帰制度や育児サポート制度などの社員支援制度が充実しています。フレックスタイム制度や在宅勤務制度も導入しているため、ライフスタイルに合わせた働き方を実現できるでしょう。
(※)参照:エヌエヌ生命保険株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
AIG損害保険株式会社|627万円
第10位は、平均年収627万円(※)のAIG損害保険株式会社です。AIG損害保険株式会社はAIGジャパン・ホールディングス株式会社のグループ会社であり、約70の国や地域で損害保険・生命保険を提供しています。
2018年1月に富士火災海上保険株式会社と合併したことで、より幅広い顧客ニーズに答えられるようになりました。社員全員を保険業のプロフェッショナルとして教育するために、密度の濃い座学研修を定期的に行っているのが特徴です。
(※)参照:AIG損害保険株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
外資系金融企業に転職する3つのメリット
ここでは、外資系金融企業に転職する3つのメリットを紹介します。

高年収を狙える
上述した年収ランキングにもあるように、外資系金融企業のなかには平均年収が1,000万円を超える企業もあります。転職先によっては、高年収を狙うことも夢ではありません。
また、外資系金融企業の多くは、年功序列ではなく個人の成果に基づいて社員評価を行う傾向があります。インセンティブ制度が充実している企業も多くあるため、自身の努力次第では平均年収以上の収入を得ることも可能です。
仕事上の成果を年収に直結させたい方にとって、外資系金融企業への転職は理想的な選択肢のひとつといえます。
早期キャリアアップを図れる
外資系金融企業の多くは、結果と実力を社員の評価基準とする傾向が強いため、努力次第では若くしてリーダー職に就くことも十分に可能です。早期キャリアアップが図りやすい環境が整っているのは、外資系金融企業へ転職する大きなメリットといえます。
企業側も転職者に対して即戦力として活躍することを期待しているので、結果を出すことができれば、社歴を問わずに理想的なキャリアアップを実現できるかもしれません。
グローバルな視点を磨ける
外資系金融企業では、職種や役職によっては日常的に国際取引を行ったり、本国やその他海外支店と頻繁にやりとりしたりする機会があります。業務を通してグローバルな視点を磨ける環境が整っているのは、外資系金融企業に転職する魅力のひとつといえます。
海外出張や海外赴任のチャンスを得た場合は、実際に現地でのビジネス経験を積むことで、より深い国際感覚を得られるでしょう。
さまざまな国籍のビジネスパーソンや、多様な価値観・文化に触れることで、国内外で通用する高度なグローバル思考を獲得できるかもしれません。
外資系金融企業への転職に役立つ3つのスキル
ここでは、外資系金融企業への転職に役立つ3つのスキルを詳しく解説します。
コミュニケーション能力
外資系金融企業のなかには、国籍や価値観の違いなど、多様なバックグラウンドを持つ人々が多く在籍している部署もあります。そのような環境下で円滑に業務を進めるには、コミュニケーション能力が欠かせません。
どのような環境でも目の前の相手の意図を正しくくみ取り、誰とでもスムーズにやりとりができる方であれば、外資系金融企業に転職しても問題なく業務を進行できるでしょう。
また、英語力に長けている方であれば、日常業務に英語が用いられる場面でも分け隔てなく周囲の人々とコミュニケーションが取れます。担当できるプロジェクトの幅も広がるため、よりグローバルな活躍が期待できます。
金融知識
実務に即した金融知識を備えている方は、企業側から即戦力として重宝される可能性が高いです。国内に留まらず、海外の財務会計や税務制度などへの造詣が深い方であれば、転職市場での価値はより高まります。
「一定の経験や知識はあるけれど、それを証明できるものがない」という方は、転職活動を本格的に始める前に、FPやビジネス会計検定試験などの金融関連の資格を取得しておくとよいかもしれません。
自身の金融知識の高さを客観的に証明できる資格があれば、転職活動を効率的に進めやすくなります。
論理的思考力
変化の激しい金融市場では、論理的思考力を活かして目の前の問題を迅速に解決できる人材が重宝されます。
政治情勢や自然災害、テクノロジーの進化などの影響を受けやすい金融市場で予期せぬ出来事に直面した際には、状況を冷静に分析しながら問題を解決に導くために、高い論理的思考力が欠かせません。
また、多様な価値観や文化が尊重される外資系金融企業では、さまざまなバックグラウンドを持つ方々と円滑にやりとりをする必要があります。論理的思考力を活かして、事実に基づいて物事をわかりやすく解説できれば、周囲の人々とスムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。
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一口に外資系金融企業といっても、外資系金融企業の仕事内容や社風は企業によってさまざまです。年収も企業によって差が大きいため、ぜひ今回紹介した年収ランキングを参考にしてみてください。
コミュニケーション能力や論理的思考力を磨き、金融知識を証明できる資格を取得しておくと、転職活動をスムーズに進めやすくなります。より効率的に外資系金融企業への転職を実現させたい方は、外資系・日系グローバル企業の転職に強い転職エージェントの利用がおすすめです。
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エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。