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外資系企業への転職でアピールできる資格には、TOEICやVERSANT、PROGOS ・IELTS・英検などがあります。とはいえ、英語資格があるからといって必ずしも採用選考が有利になるとは限りません。外資系企業に転職したい方は、業務に合った資格を取得することはもちろん、資格取得に至る過程の学習を重視しましょう。
この記事では、外資系企業への転職における英語資格の必要性や評価される資格、さらには自分に合った英語資格の選び方を解説します。「英語資格を取得して採用選考を有利に進めたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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外資系企業への転職に英語の資格は必要?
応募の段階で英語力を客観的に示せる材料があると、選考が有利に進む可能性があるのは事実です。TOEICやIELTSなどのスコアは、一定の英語力を証明する手段として役立ちます。同じような経歴・スキルの候補者がいた場合、スコアの高い方を採用しようとする企業もあるかもしれません。
とはいえ、外資系企業の採用では、資格の有無よりも実務で使える英語力が重視されます。業務に支障のない英語力があると判断されれば、無資格でも選考を通過することは十分に可能です。
外資系企業への転職を見据えて資格の取得を目指す場合は、単に合格を目的にするのではなく、実務レベルの英語力を身につけること・ビジネスで活かせる英語力を鍛えることを意識しましょう。本質的な英語力を高めることが、結果として転職成功やその後の活躍にもつながります。
外資系企業への転職でアピールできる英語資格・検定
外資系企業への転職では、採用担当者に伝わりやすく、職場でのやり取りなど実践的な英語力と結びつけてアピールしやすい資格やスコアの取得を目指すのがおすすめです。
外資系企業への転職でアピールできる英語資格・検定を紹介します。
TOEIC
TOEICは、英語が母語語でない方を対象とした英語のコミュニケーション能力を測る試験です。世界160ヵ国、約14,000団体の方が受験するなど、世界的な規模と知名度を誇ります。
TOEICのテストは、ビジネスパーソン向けの「TOEIC® Tests」と、初級者・中級者向けの「TOEIC Bridge® Tests」に分かれており、外資系企業の選考で評価されるには「TOEIC® Tests」を受けることが必要です。
また、「TOEIC® Tests」は、測定する能力の違いによって以下の3つのテストに分類されます。
- TOEIC® Listening & Reading Test:聞く・読む能力を測る
- TOEIC® Speaking & Writing Tests:話す・書く能力を測る
- TOEIC® Speaking Test:話す能力を測る
一般的に、転職活動で外資系企業が応募者の英語力を参考にする際に用いるのが、「TOEIC® Listening & Reading Test」です。 「TOEIC® Listening & Reading Test」では、10点〜990点までの5点刻みのスコアで評価され、700点以上獲得できれば多くの外資系企業で英語力のアピールにつながるといわれています。
参考:TOEIC® Programとは|一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)
Versant
Versantは、英語を実際に使ってコミュニケーションする力を測定する試験です。
試験では、聞いた内容を理解し、限られた時間で英語を組み立てて発話する力が評価されます。知識としての英語力でなく、実際の対話をスムーズに行えるかという実践力が問われる点が特徴です。
転職活動におけるメリットは、実務レベルの英語力の裏付けとして提示できる点です。特に英語での会議や商談・海外拠点の社員とのやり取りなどがある職種では、Versantでの高スコアが有利に働く可能性があります。
転職活動での評価を期待するなら、43点以上が一つの目安です。43点以上は英語で不自由なくやり取りできるレベルとされており、海外赴任の目安としても使われることがあります。
一方、すでに一定以上の英語力がある方は、ビジネス英語にも高いレベルで対応できるとされる59点以上を取得すると、採用審査でのアピール力がより高まります。
参考:Versantのスコアとは? スコアの目安について|Versant by Pearson
PROGOS
PROGOSは、実践的な英語スピーキング能力を測定する試験です。
国際的な言語能力の標準指標であるCEFRに準拠しており、仕事の現場で使える実践的な会話力や表現力が評価されます。外資系企業の転職で英語力を示すなら、英語で仕事ができるレベルの「B1」以上の取得を目安としましょう。
PROGOSは企業の採用や人材育成などにも利用されている試験であるため、ビジネスレベルでの英語力のアピールに最適です。試験はインタビューやロールプレイといった実践的な設問で構成されており、オンラインで受験できます。
受験時間は約20分・測定結果が出るまでに2分程度しかかかりません。「すぐに英語力を示せるスコアがほしい」「受験に十分な時間が取れない」といったビジネスパーソンには、特におすすめできます。
参考:PROGOS(プロゴス) | 日本で最も年間受験者数の多いCEFR完全準拠の英語スピーキングテスト
TOEFL
TOEFLは、英語を母国語としない方を対象に、大学・大学院で学業を修めるのに必要な英語力を測る試験です。英語圏だけでなく、世界160ヵ国、13,000以上の大学・大学院・その他の機関で活用されており、採用の場でも評価基準となる場合があります。
TOEFLのテストは対象年齢によって種類が分かれていますが、社会人が個人で申し込む場合は「TOEFL iBT®テスト」一択となります。試験内容は、「読む」「聞く」「話す」「書く」能力を測る4つの分野に分かれており、点数は各分野30点満点の合計120満点です。 外資系企業での選考でアピールにつなげるのであれば、アメリカの4年制大学の入学基準として採用されることの多い80点以上のスコアの獲得が目安となります。
参考
IELTS
IELTSは、海外留学や研修、海外移住の際の英語力を測定するイギリス発祥の英語試験です。世界140ヵ国、11,000以上の機関が認定しているなど、国際的に評価されている試験といえます。
試験で問われるのは、ライティング・リーディング・リスニング・スピーキングの4つの能力です。
スコアは1.0〜9.0の0.5刻みとなっており、4つの分野ごとの「バンドスコア」と、総合評価として「オーバーオール・バンド・スコア」が与えられます。
一般的に大学ではオーバーオール・バンド・スコア6.0〜6.5が入学基準となっていることもあり、外資系企業での転職で活用する際も最低で6.0以上のスコアの獲得が目安といえます。
実用英語技能検定(英検)
実用英語技能検定(英検)は、年間の志願者数が450万人を超える国内最大級の英語試験の一つです。日常生活からビジネス、アカデミックな内容まで、社会で求められる英語力を幅広く測定できます。
試験は1級〜5級(準1級と準2級を含む)までの7つの級に分かれており、1級〜3級は一次試験でリーディング・リスニング・ライティングの3つの筆記試験を行い、二次試験でスピーキングの試験を実施します。
外資系企業の採用選考でアピールにつなげるには、大学中級程度の英語力を示す準1級や、大学上級レベルの英語力を証明する1級の取得が望ましいです。
外資系企業への転職で活かせる英語資格の選び方
外資系企業への転職でどの英語資格を選べばよいかは、目指すキャリアや職種・ポジションによって変わります。ここからは、外資系企業への転職で活かせる英語資格の選び方を解説します。
キャリアプランに合わせて選ぶ
日本国内の外資系企業への転職を目指す場合は、企業認知度が高く、応募条件にも設定されやすいTOEICが有力な選択肢となります。スピーキング力をより強くアピールしたい場合は、TOEIC SpeakingやVersantを組み合わせることも検討しましょう。
また、海外転職では世界的に知名度の高いIELTSのスコアが求められることもあります。海外転職や海外勤務を具体的に考えている場合は、応募先や赴任先でどの英語資格が評価されるのかを確認してから、受験する資格を決めることが重要です。
志望する職種・ポジションに合わせて選ぶ
外資系企業といっても、職種やポジションによって求められる英語力は異なります。
英語資格を選ぶ際は、単に高いスコアを目指すのではなく、志望する職種でどのような英語を使うのかを考えることが大切です。
具体的には、メールや資料の読み書きが中心の事務職ならTOEIC L&R、海外の顧客との商談やプレゼンテーションが頻繁に行われる営業職なら、スピーキング力もアピールできるTOEIC S&WやVersant・PROGOSなど、実務に即した資格を選びましょう。
さらに、マネジメント層に近いポジションでは、専門分野についての議論や交渉ができる高水準の英語力が求められることが少なくありません。どの資格を取得するにせよ、高い級あるいはハイスコアの獲得を目指すのがおすすめです。
転職に向けて英語資格を取得するための学習方法
英語資格の取得においては、忙しい社会人でも無理なく続けられる方法を選ぶことが重要です。ここからは、効率よく英語資格を取得するための学習方法を解説します。
英語学習サイトやアプリで学習する
オンライン教材や学習アプリなら、通勤時間や昼休み、就寝前のわずかな空き時間などを活用して学習できます。ライフスタイルに合わせやすく、英語学習を習慣化しやすい点がメリットです。
英語学習サイトやアプリの種類は、単語の暗記・リスニング・スピーキングなどとさまざまあります。TOEICやIELTSなどの資格に対応したサービスも多く、試験の問題形式に合わせて効率よく学習を進めることが可能です。
英語スクールに通う
独学ではモチベーションの維持が難しいと感じる方や、独学で挫折した経験がある方は、英語スクールの利用を検討しましょう。
英語講師に直接指導を受けることで、緊張感を持って学習に取り組めます。対面式なら発音や会話の誤りもその場で指摘を受けられるため、特にスピーキングや英会話学習に効果的です。
英語スクールが近くにない・通学の負担が大きいなどの場合は、オンラインの英語スクールが有力な選択肢となります。講師とリアルタイムでやり取りできるライブ式の授業は、実践的な会話力やスピーキング力の向上に有益です。
英語コーチングを受ける
英語コーチングとは、専任のコーチが学習計画の作成から学習管理・モチベーション管理までをサポートしてくれるサービスです。受講者は、専用の学習プランの提案や学習時間の確保に向けたタイムマネジメントのアドバイス・定期的な学習進捗の確認などのサポートを受けられます。
社会人の英語学習では、自分に合った教材を選べない・何をどのように学習したらよいか分からないなどの状況に陥りがちです。英語コーチングなら現在の英語力や目標に合わせて学習内容を整理してもらえるため、英語学習に迷う心配がありません。
短期間でスコアをアップさせたい・短期間で確実に資格を取得したいなどの状況では、特に頼りになるサービスです。
外資系企業への転職で英語資格を活かすコツ
英語資格は、転職活動のなかでどのように示し、どのように伝えるかによって評価のされ方が変わってきます。ここでは、取得した英語資格を効果的に活かすためのポイントを解説します。
履歴書に正しく記載する
英語資格を取得したら、履歴書の「資格・免許」欄に正式名称で記載しましょう。 例えばTOEIC L&Rを受験した場合は、「TOEIC Listening & Reading Test 〇〇点」のように記載すると、どの試験で取得したスコアなのかが伝わりやすくなります。 また、複数の資格を取得している場合は、優先度を見極めることも重要です。英語資格は英語力のアピールに有益ですが、必ずしも必要なものではありません。 職種に直接関わる資格・免許がある場合は、英語資格より前に出した方が採用担当者の目に留まりやすくなります。
実際の業務でどう英語を使えるかを伝える
採用選考においては、英語資格の級やスコア以上に、実際の業務のなかで英語をどのように活用できるかが重視されます。採用選考ではスコアや資格をただ提示するのではなく、入社後にどのような形で英語力を発揮できるかを伝えましょう。 例えば、英語の資料やマニュアルを読んで業務に活かせる・オンライン会議で聞き取りや簡単な受け答えができるなど、想定される業務と英語力を結び付けてアピールできると好印象です。 単なる英語資格保有者ではなく、英語を使って実務をこなせる人材であると印象付けることは、採用選考では大きなアドバンテージとなります。
外資系企業への転職と英語資格に関するよくある質問
Q. 英語資格を取得できなくても外資系企業に転職できますか?
A. はい、英語資格を取得していなくても、外資系企業へ転職は可能です。外資系企業の中途採用では、資格だけでなく、これまでの実務経験や専門性、英語を含むコミュニケーション能力などを総合的に評価するケースが多いためです。
また、英語をほとんど使用しないポジションや、国内の顧客・社内業務が中心となる求人では、高い英語力が必須ではない場合もあります。一方、海外本社との会議やレポーティングなどで英語を日常的に使用するポジションでは、一定の英語力が求められることがあります。転職活動では、資格の有無だけで判断せず、求人ごとに求められる英語力や業務内容を確認することをおすすめします。
Q. 2年前のTOEICスコアを履歴書に書いてもよいですか?
A. はい、2年前のTOEICスコアでも履歴書に記載できます。ただし、評価されやすいのは一般的に直近約2年以内のスコアです。企業によってはスコア獲得時期を指定する場合があるため、現在の英語力をより正確に伝えたい場合は、最新のスコアを取得することも検討するとよいでしょう。
特に、英語を日常的に使用するポジションでは、スコアだけでなく、実際に英語を使ってどのような業務を行ってきたのかを伝えることが重要です。履歴書には取得年月も記載し、海外との会議やメール、プレゼンテーションなどの実務経験があれば、職務経歴書でも具体的に説明することをおすすめします。
Q. 英語資格を取得してから転職活動を始めた方がよいですか?
A. 必ずしも英語資格を取得してから転職活動を始める必要はありません。外資系企業の中途採用では、英語資格のスコアだけでなく、これまでの職務経験や専門性、実際の業務で英語を使用した経験なども評価されます。そのため、資格取得を待つよりも、希望する求人の応募条件を確認し、自身の経験が活かせるポジションから転職活動を始めることをおすすめします。
一方で、応募したい求人にTOEICなどのスコアが明記されている場合や、現在の英語力を客観的に示したい場合は、資格取得を並行して進めるのも有効です。転職活動と英語学習を同時に進めることで、選考の機会を広げながら英語力の向上を目指せるでしょう。
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外資系企業への転職では、資格よりも実践的な英語力が重視されます。転職に向けて英語力を高めることは有益ですが、必ずしも資格の取得に固執する必要はありません。 外資系企業への転職意思がある方は、英語学習と並行して転職活動を進めていくのがおすすめです。職種やポジションによっては高い英語力を必要としないものもあり、現在の英語力に合った求人が見つかる可能性もあります。
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執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。