【回答例あり】電話面接で聞かれること&受かるための5つのマナーとコツ

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【回答例あり】電話面接で聞かれること&受かるための5つのマナーとコツ

「電話面接では何を聞かれるの?」、「電話面接での回答の仕方を知りたい」など、電話面接について疑問や不安を抱えていませんか?

近年では、電話面接という選考形式を取り入れる企業も増えてきました。

本記事では、電話面接とは何か、具体的な流れやよく聞かれる項目と回答例などについて詳しく解説します。電話面接で押さえておきたいコツやマナーについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

電話面接とは

電話面接とは、文字どおり「電話を使った面接」のことで、面接担当者との質疑応答をすべて電話で行います。 

応募者が遠方にいる場合やスケジュール調整が難しい場合に加え、コロナの感染リスクを抑える有効な選考方法として、電話面接を取り入れる企業が増えました。 

特に外資系企業では人事担当者が海外にいることも多いため、電話面接が実施されるのは珍しくありません。 

また、企業側が「選考の段階で応募者の電話対応スキルを見極めたい」という目的で電話面接を実施することもあります。

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電話面接の流れ

電話面接は以下のような流れで進みます。

 

  1. 指定日時に企業から電話がかかってくる
  2. 電話を受けたら挨拶をする
  3. 面接が始まる
  4. 今後の流れについて説明を受ける
  5. お礼の挨拶をして電話を切る

 

電話面接が実施される場合、あらかじめ電話がかかってくる日時が企業側から指定されるため、当日は電話がかかってくるのを待ちましょう。 

もし指定された日時を過ぎても電話がかかってこない場合は、以下のような内容でこちらから確認の電話を入れます。

 

お世話になっております。○○(自分の名前)と申します。本日○時より電話面接を予定しておりましたが、まだお電話をいただいていないようですので、確認のためご連絡させていただきました。

 

担当者とつながると、相手から「お世話になっております。株式会社○○の○○(相手の名前)です。○○さん(自分の名前)のお電話でしょうか?」といった挨拶があります。 

それに対し「お世話になっております。○○(自分の名前)です。お電話ありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶を返しましょう。 

その後面接が始まり、すべての質疑応答を終えると今後の流れについて説明があります。 

担当者の説明が終わったら、「本日はお忙しいなか、お時間をいただきありがとうございました。それでは、失礼いたします。」とお礼の挨拶をして電話を切りましょう。ただし、電話は相手が切ったことを確認してから切るのがマナーです。 

この流れを押さえたうえで、電話面接の具体的な準備についてみていきましょう。

【回答例】電話面接でよく聞かれる5項目

ここでは、電話面接でよく聞かれる5項目とその回答例について解説します。

自己紹介

対面の面接と同様に、電話面接でも基本的には冒頭で自己紹介が求められます。 

企業側としては、応募者の緊張をほぐすという目的が大きい一方で、応募者の人柄やコミュニケーション能力を評価していることもあります。そのため、自己紹介を求められたら、以下の内容を簡潔に答えましょう。

 

  • 挨拶
  • 氏名
  • 簡単な経歴
  • 現職の内容
  • 簡単な志望動機や自己PR
  • 結びの言葉

 

上記を踏まえた回答例は以下のとおりです。

 

▼自己紹介の回答例

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。 

○○(自分の名前)と申します。 

私はこれまでの約○年間、新卒で入社したIT企業の株式会社○○にて、中小企業向けにクラウド型業務支援ツールの提案営業を行ってまいりました。 

お客さまごとに異なる課題を的確に把握するため、丁寧なヒアリングを心がけ、課題に応じて提案内容を柔軟にカスタマイズした結果、チーム内で新規契約獲得数1位という実績を収めました。こうした経験を通じて、お客さまの事業成長に寄り添う提案営業を今後も続けていきたいと考えるようになりました。 

業界特化型のSaaSサービスを展開されている御社でも、お客さまと密接に関わりながら、成果につながる提案ができると感じております。 

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

自己紹介における志望動機や自己PRは、面接担当者に深掘りしてもらいたい内容に触れましょう。自己紹介の段階で興味を持ってもらえれば、その後の質問で自分がアピールしたい経験や強みに自然とつなげられます。

志望動機

志望動機も電話面接でよく聞かれる項目のひとつです。 

企業側は、入社に対する熱意や企業研究の度合いを評価しています。「どのようなところに魅力を感じたのか」「なぜ自社でないといけないのか」など、他の企業には当てはまらないような、応募した企業ならではの志望動機を伝えましょう。 

志望動機の回答例は以下のとおりです。

 

▼志望動機の回答例

御社は業界特化型のSaaSサービスを通じて、単なる業務支援にとどまらず、顧客企業のビジネス成長にまで踏み込んだ支援を行っていらっしゃいます。実際に、導入後の活用支援まで一貫してサポートされている姿勢にも、顧客視点を大切にされている企業文化として魅力を感じております。 

私はこれまで、クラウド型業務支援ツールの法人営業として、中小企業のお客さまを中心に、個別の課題に応じた提案を心がけてきました。ヒアリングから運用提案、導入後のフォローまでを一貫して担当し、昨年は新規契約数でチーム内トップの実績を収めました。 

このような経験を活かし、御社でもお客さまと密接に関わりながら、専門性の高い知見を踏まえた提案を行うことで、より長期的な価値提供に貢献できると考え志望いたしました。

 

このように、企業の特徴と自分の経験やキャリアの方向性を交えて伝えることで、説得力が増します。そのため、志望動機は入念な企業研究を行ったうえで考えましょう。

自己PR

電話面接では自己PRもよく聞かれます。 

企業側には、「求める人物像と一致しているか」「自社に貢献してくれる人材か」を評価する目的があります。そのため、企業が求める人物像や期待する成果を把握しておくことが大切です。 

自己PRの回答例は以下のとおりです。

 

▼自己PRの回答例

私の強みは、お客さまの課題を丁寧に引き出し、それに合った提案を柔軟に組み立てる課題解決型の営業力です。 

現職では、お客さまに対して丁寧なヒアリングを重ねることで、顕在化していない課題も見つけ出し、業務プロセスに適したご提案を心がけてきました。 

その結果、昨年は新規契約獲得数でチーム内1位の成績を収めることができたうえ、社内でも課題設定力と提案の組み立て力を評価いただきました。 

今後は、こうしたスキルを活かして、御社でより業界に特化した提案や、導入後の成果まで見据えた営業に取り組みたいと考えております。

 

このように、自己PRでは応募した企業の仕事内容や職種に合わせてアピールする内容を絞ることが大切です。 

また、「強みを活かしてどのような貢献ができるのか」まで伝えられると、企業側も採用後のイメージがつきやすく、好印象につながる可能性があります。

転職理由

転職理由も電話面接でよく聞かれる項目のひとつです。 

企業側は、「同じ理由で転職を繰り返さないか」「自社で転職理由を解決・改善できるか」を評価しています。そのため、企業側の不安を解消できるような回答を意識することが大切です。 

転職理由の回答例は以下のとおりです。

 

▼転職理由の回答例

現職では、中小企業のお客さま向けに業務支援ツールの提案から導入サポートまで幅広い経験を積んできました。お客さまの課題を深掘りし、解決策をご提案するなかで、より専門性の高いサービスでお客さまの事業に長期的に貢献したいという思いが強くなったことが、転職を考えたきっかけです。 

現在の環境では幅広い商品を扱う分、スピード感や効率が重視される傾向にあります。そのため、一社一社に深く入り込んだ提案や導入後の改善提案に十分な時間を割くことが難しい状況です。 

そこで、業界や個別の課題に特化しながら、お客さまとの関係を中長期で築いていける環境で、自分の経験を活かしたいと考え、転職を決意いたしました。

 

このように、転職理由はあくまでもポジティブに伝えることが大切です。 

人間関係のトラブルや体調不良などのネガティブな理由も、「チームで協力しながら成果を出す環境で働きたい」「持続的に力を発揮できる職場で働きたい」など、うまく言い換えましょう。

今後のキャリア

電話面接では、今後のキャリアについて問われることもあります。 

企業側としては、「自社の方針・方向性と合っているか」「長期的に働いてくれるか」を評価しています。そのため、理想のキャリアを語ることも大切ですが、応募した企業で実現できるキャリアを伝えることで納得感が増すでしょう。 

今後のキャリアを聞かれた際の回答例は以下のとおりです。

 

▼今後のキャリアの回答例

営業職として提案力や顧客対応力をさらに磨きながら、ゆくゆくはお客さまのビジネス成長に深く貢献できるような提案型営業のスペシャリストを目指しております。 

具体的には、より専門性の高い知見を活かした提案や、導入後の活用支援までを一貫して対応できるような営業スキルを強化したいと考えております。 

また、中長期的にはチームの若手メンバーの育成や、営業戦略の立案などにも関わり、組織全体に影響を与えられるような役割にも挑戦していきたいと思っております。 

御社のように顧客視点で、提案から導入、アフターフォローまでを一貫して関われる環境であれば、自分の目指すキャリアを実現できると感じております。

 

このように、応募した企業で実現できるキャリアを意識することはもちろん、短期的・中期的・長期的、それぞれの期間に応じて実現したいことを伝えることが大切です。具体的なキャリアを述べることで、納得感や信頼性が高まります。

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電話面接に受かるための5つのマナーとコツ​

ここでは、電話面接に受かるために押さえておきたい5つのマナーとコツについて解説します。

周囲の状況や通信環境に配慮する

面接が円滑に進むよう、周囲の状況や通信環境は整えたうえで電話面接に臨みましょう。 

周囲の音で互いの声が聞き取れなかったり、自身が落ち着けなかったりすると、納得のいく受け答えができない可能性があります。相手へのマナーとしても、静かな環境を確保することが大切です。 

普段から慣れていて落ち着ける自宅だけでなく、個室のワークスペースやレンタルスペースなどもおすすめです。 

また、通信環境が悪いと互いの声が聞こえにくかったり、電話が途中で切れてしまったりする可能性があるため、十分な通信環境が整っているかを事前に確認しておきましょう。

あいづちは細かく打つ

電話面接中のあいづちは細かく打つことを意識しましょう。 

電話面接では互いの姿や表情が見えないため、無言でいると相手が話を聞いているのか、理解しているのかが分かりません。 

そこで、相手の話に合わせて「はい」などと細かくあいづちを打てば、伝わっていることや理解していることをアピールできます。そのため、面接担当者も安心感を持ちながら話を進めることができるはずです。 

ただし、あいづちを打ちすぎて、面接担当者の話をさえぎることがないよう注意しましょう。

答えは簡潔に述べる

電話面接では、常に要点は短く、端的で明確な受け答えを意識しましょう。 

電話面接は表情が見えずに声だけで判断されるため、ダラダラと長く話すと、対面の面接以上に要点が伝わりにくく、マイナスの印象を与える可能性があります。 

どのように答えればよいか迷った場合は、最初に結論、続けて理由と具体例を述べ、最後に再度結論で締めくくる「PREP法」を意識してみてください。

明るく聞き取りやすい声で話す

相手が聞き取りやすい声の大きさや話すスピードを意識することは、電話面接における最低限のマナーです。 

電話面接では、互いの姿や表情が見えないため、話す内容と声の印象だけで評価が決まります。聞き取りにくい声で話すと、話した内容が十分に伝わらなかったり評価が下がったりする可能性があります。 

また、明るい表情で話すことも大切です。相手に表情は見えなくても、表情によって声色は変わります。口角を上げて、明るくハキハキと話すだけでも、相手に好印象を与えられます。

聞き取れなかった際は聞き返す

電話面接では相手の声を聞き取れないこともあります。その際は、その場ですぐ聞き返しましょう。聞き取れないまま流してしまうと、話が噛み合わず、「話を聞いていないのかな」と思われる可能性があります。 

面接担当者も、電話面接では声が聞き取りづらいこともあると分かっています。そのため、面接担当者の声が聞き取れなかった場合は、「お電話が遠いようなのですが」といった一言を添えて、正直に聞き返してください。

電話面接の前に用意しておくもの

電話面接は互いに姿が見えないため、面接に役立つものを手元に自由に用意できます。ここでは、電話面接の前に用意しておくとよいものを6つ紹介します。

メモ帳・筆記具

電話面接では、対面の面接よりも面接担当者の声が聞き取りにくい可能性があります。面接担当者の指示や重要な話を聞き漏らすことがないよう、面接中はメモを取りながら進めましょう。 

メモがあると、重要な部分を再確認しやすく、逆質問の機会を与えられた際にも役に立ちます。

企業に提出した書類のコピー

面接担当者は、事前に提出した応募書類をもとに質問をします。そのため、応募書類の内容を面接中にも確認できるよう、応募先に提出した履歴書や職務経歴書などの書類はコピーして、手元に用意しておきましょう。

想定質問に対する回答メモ

想定される質問への回答については、要点を箇条書きにしたメモを準備しておきましょう。電話面接では、対面の面接と違って手元のメモを見ながら回答できるためです。 

ただし、文章にしたメモを読み上げると棒読みになる可能性があるため、メモは箇条書きでまとめ、回答する際にその場で文章に組み立てて話しましょう。

面接担当者への質問メモ

一般的に、電話面接の最後には、面接担当者から「逆に質問はありませんか?」と尋ねられることが多いです。そのため、あらかじめ面接担当者に聞きたいことをメモしておくのがおすすめです。 

逆質問をすることで、企業理解が深まったり入社意欲をアピールするチャンスでもあります。何も質問せずに終わることがないよう、事前に質問を考えておきましょう。

スケジュールを確認できるもの

電話面接のなかで、次回の面接や選考の日程などを調整する場合があります。そのため、手帳やカレンダーなど、自分のスケジュールが確認できるものを手元に置いておきましょう。 

もしその時点で予定を確定できない場合は、「○日までにご連絡してもよろしいでしょうか?」と、日程調整の期日を面接担当者に相談するようにしましょう。

マイク付きイヤホン

電話面接では、マイク付きイヤホンやヘッドホンの活用をおすすめします。ハンズフリー通話にすることで、面接中に準備した資料を確認したり、メモを取ったりする作業を手際よく行えるためです。 

また、マイク付きイヤホンには、会話以外の雑音が入りにくくなるというメリットもあります。 

このように、電話面接の際は環境や周辺機器を充実させることが、面接を成功へと導くコツのひとつです。入念な準備を行い、電話面接に臨みましょう。

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まとめ

電話面接では、話す内容や声の印象が重要になります。対面の面接と違って姿や表情は見えないものの、表情によって声色も変わるものです。口角を上げて、相手が聞き取りやすい声の大きさと話すスピードを意識しましょう。 

また、電話面接を受ける際は、周辺環境や機器を整えるといった、面接が円滑に進むような準備をすることも大切です。 

なお、外資系企業では人事担当者が海外にいることも多いため、電話面接が実施されることも珍しくありません。

 

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エンワールド編集部

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外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。

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