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転職面接で「どう答えればいいのか分からない」「緊張してうまく話せない」と悩む方は多いものです。限られた時間の中で自分の魅力を伝えるには、質問の意図を理解し、事前に対策しておくことが欠かせません。
この記事では、転職面接で押さえておきたい基本マナーから、堂々と話すコツ、企業が重視する「求める人物像」の理解、転職理由と志望動機の一貫性の持たせ方まで、具体例を交えて詳しく解説します。さらに、よく聞かれる質問や逆質問への回答例、外資系企業の面接で意識すべき英語力アピールのポイント、転職エージェントを活用した効率的な準備方法も紹介。この記事を読むことで、面接に臨む不安を減らし、自信を持って転職活動に挑むためのヒントが得られるでしょう。
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書類選考を通過すると、採用面接が待っています。ここで与える印象が合否を決めるといっても過言ではないため、しっかりと対策をする必要があるでしょう。外資系企業・日系グローバル企業への転職に特化したエンワールドでは、業界職種専任コンサルタントが面接対策などの転職プロセスをきめ細かくサポートいたします。無料面談でお悩みをお聞かせください。
転職成功の実現には面接準備が欠かせない
転職活動時の面接通過率を高めるためには、事前の対策が欠かせません。対策をしないまま面接に臨んでも、よい結果は得られないでしょう。
面接準備を行う際は、企業分析や自己分析だけでなく、質問に関する対策や面接のコツを押さえておくことも重要です。面接準備を徹底することで、選考通過率を高め、転職成功を実現しやすくなります。
転職における面接のコツ
ここでは、転職における面接のコツを紹介します。一次面接・二次面接を問わず活かせるコツのため、ぜひ参考にしてください。
面接当日はマナーに留意する
面接時には、マナーに留意することが重要です。最低限、以下のマナーを押さえておきましょう。
- 身だしなみを整える
- 面接会場には10分ほど前に到着する
- 受付での挨拶は明るく、端的に伝えることを意識する
- 3回ノックをし、返事があってから入室する
- 明るく挨拶をし、30度のお辞儀をする
- 「どうぞ」と言われてから着席する
- 面接終了時は、お礼と45度のお辞儀をして退出する
面接の前日には、服装や持ち物、スケジュール確認などの準備を済ませ、余裕を持って行動することが大切です。
また、入室時のマナーや面接時の態度など、細かな点まで留意することで、採用担当者に悪い印象を与えるリスクを軽減できます。
堂々とした態度、ゆっくりとした話し方を意識する
面接の通過率を高めるためには、採用担当者に「自社で活躍してくれそうな人材だ」「彼・彼女と一緒に働きたい」といった印象を与えることが重要です。
よい印象を与えるコツは、姿勢よく堂々とした態度で、かつゆっくり落ち着いた話し方を意識することです。特に、正しい姿勢は相手に「礼儀正しい人」という印象を与えやすくなります。
面接時に緊張で早口になってしまう、という方は少なくありません。事前に1対1での面接対策を行い、相手がいる場面で話すことに慣れておくことが大切です。
企業分析から「求める人物像」を理解する
企業が採用活動を行う際、多くは「求める人物像」が決まっています。例えば、経理事務の人材を募集する場合、簿記の知識や経理に関する経験のほか「円滑なコミュニケーション力や柔和な人柄を備える人材を求めている」という場合も珍しくありません。
自身が転職先で活躍できる人材であることをアピールするためには、徹底した企業分析によって、企業が求める人物像を理解することが重要です。
転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
面接通過率を高めるためには、転職理由と志望動機に一貫性を持たせるのもポイントです。例えば、自身が持つスキルをより積極的に活かせる仕事がしたいと考えて退職した場合、「希望のキャリアを叶えるために御社で働きたい」という流れを説明できれば、退職理由にも説得力を持たせられます。
転職理由と志望動機に一貫性を持たせることができれば、採用担当者に納得してもらいやすく、よい印象を与えられます。
自己分析を通して魅力的な自己PRを準備する
転職時の面接通過率を高めるためには、魅力的な自己PRを準備しておくことも重要です。
相手に好印象を与える自己PRを準備するためには、自己分析を行い、自身が持つ強みや価値を明確にすることが効果的です。
自己分析では、これまでに培ったスキルや経験を棚卸ししたうえで、転職先の業務で活かせるポイントや共通点を洗い出します。自身の成果や実力を伝える際は、具体的なエピソードや数字を示し、説得力を持たせましょう。
魅力的な自己PRの考え方や面接時の効果的なアピール方法は、以下の記事で詳しく解説しています。自己PRの準備方法をより深く知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事:【例文あり】転職活動の自己PR | 職務経歴書への書き方や面接時の効果的なアピール方法を徹底解説
よく聞かれる質問・逆質問などの対策を行う
面接時にはさまざまな質問が行われますが、いくつか「よく聞かれる質問」があります。また、面接の終盤で逆質問を促される場面も少なくありません。
質問・逆質問まで対策しておくことで、焦らず回答できるほか、他の候補者との差別化を図れます。また、徹底した選考対策は自信にもつながり、堂々とした態度で面接に臨めます。
転職面接でよく聞かれる質問と回答
ここでは、転職面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介します。回答時のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
自己紹介に関する質問「あなた自身について教えてください」
▼例文
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前職では、化粧品メーカーの営業部にて、マネージャー職として携わっておりました。チームメンバーのマネジメントも行っておりましたが、自身も法人営業の業務に従事し、3年連続で昨年対比110%を達成しておりました。私は興味のあることに対して突き詰めたい性格です。この特性を仕事でも活かし、「どのようにすればよい成果を出せるか」を常に考えながら、業務改善に取り組んでまいりました。 |
自己紹介は、事実を端的にまとめて伝えることが重要です。長々とした自己紹介は「要点を整理して話す能力が乏しいのでは」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。自己紹介は1分ほどを目安に、話す内容を精査しておきましょう。
また、性格や強みなどを盛り込むことで、より人柄が伝わりやすくなり、採用担当者が「一緒に働くイメージ」を感じやすくなります。
転職理由に関する質問「転職を考えた理由や経緯を教えてください」
▼例文
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前職はやりがいを感じられる仕事ではありましたが、新しいことに挑戦できる環境が十分に整っておりませんでした。そこで、自身が持つスキルを活かし、より企業に貢献できるような環境を求めて、この度、転職を決意いたしました。御社の個人の裁量を評価するという社風に魅力を感じております。 |
転職理由に関する質問に対しては、ポジティブな表現を意識して回答するのがポイントです。ポジティブな表現に言い換えて伝えることで、相手に与える印象が大きく変わります。
例えば「待遇がよくなかった」という転職理由をそのまま伝えると、採用担当者に「待遇ばかりを重視しているのか」といったネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。「評価制度が整っていなかった」のような、事実をベースに表現を工夫することが大切です。
面接時の転職理由の伝え方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
関連記事:面接の転職理由の答え方!状況別の例文や好印象を与える7つのコツを解説
志望動機に関する質問「なぜ当社を志望されるのですか」
▼例文
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御社が扱う製品のファンでもあるのですが、それだけでなく、個人の挑戦を推進する理念や、消費者に対して貢献したいという考え方に共感し、入社を志望しております。前職で活かした営業やマネジメントスキルを活かして、より多くの顧客へ製品のよさを伝え、また御社に貢献したいと考えております。 |
志望動機に関する質問に対しては「なぜ自社でないといけないのか」を明確に応えることが重要です。企業のビジョンや取り組みと、自身のキャリアプランを関連付けることで、前向きな姿勢や熱意が伝わりやすくなります。
汎用的な回答では「それは当社ではなくてもよいのでは?」と、ネガティブな印象を与えかねません。他社との差別化になるポイントを整理することで、説得力のある志望動機につながります。
経験や実績に関する質問「前職の業務では、どのような成果を挙げられましたか」
▼例文
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前職では、法人営業として昨年対比110%を達成したほか、8名のチームメンバーのマネジメントも行いました。チームとしては、売上目標を達成できない時期があったのですが、1on1ミーティングの実施や顧客管理の徹底などを実施し、無事20%の売上アップ、目標達成を実現できました。 |
経験や実績に関する質問に対しては、エピソードや数値を交えて、具体的に伝えることが重要です。また、成果を挙げるために行った工夫も同時に伝えることで、より説得力を持たせられます。
経験のみを問われる質問の場合は、成功体験ではなくても問題ありません。例えば「チームの売上成果が目標値を達成できなかった」といった経験も、どのような対策を講じたのか、その結果なにを得られたのか、について語ることで、魅力的なエピソードになります。
逆質問「最後に、聞いておきたいことはありますか」
逆質問は、企業が求職者の不安を払拭したり、応募者の熱意の高さを確認したりする目的で行われることが多いです。逆質問を求められた場合の回答例は以下のとおりです。
- 私と同じような異業種から転職し、活躍されている方はいらっしゃるのでしょうか
- 今後、注力していきたい領域などがあれば、差支えのない範囲で教えていただけますでしょうか
- 御社で活躍するために、入社前に身に着けておくべきスキルはありますか
逆質問では、入社した際にどのように貢献できるかを意識した質問をするのがポイントです。
事業や業務に関係のない質問をすると、面接の場にふさわしくないと判断される恐れがあります。また、待遇面ばかり気になっているような質問も、相手にネガティブな印象を与える可能性があるため避けましょう。
外資系企業への転職成功を目指す際の面接のコツ
外資系企業では、成果や実力に応じて効率的なキャリアアップを目指せます。ただし、外資系企業への転職を実現したい場合は、日本企業とは異なる選考対策が必要です。
ここでは、外資系企業への転職成功を目指す際の面接のコツを紹介します。
英語力をアピールする
外資系企業への転職では、英語力をアピールすることで選考を有利に進められます。なぜなら、海外の本社やクライアントとのやり取り、英語での会議や資料作成など、日常的に英語を使う場面が比較的多く想定されるためです。
求められる英語力は職種やポジションによって異なるものの、一般的にはTOEICのスコア700点以上が目安とされています。
一方、英語を用いた会議やプレゼンテーションなどを行う場合は、TOEIC800点ほどを獲得しておくとよいでしょう。
外資系企業への転職支援実績が豊富な転職エージェントを利用する
外資系企業への転職を目指す場合は、外資系転職ならではの特徴や準備が必要とされるため、実績豊富な転職エージェントを利用するのがおすすめです。ヒアリングを通して自身に合った求人を紹介してもらえるほか、非公開求人に出会える可能性もあります。また、自己分析や企業分析に関する助言、選考通過率を高める面接対策も受けられます。
転職エージェントは企業とのつながりが強く、採用活動における「求める人物像」も把握しています。企業ごとに合わせた効果的な面接対策を受けることで、選考通過・内定獲得率を高められるでしょう。
まとめ:徹底した面接対策で外資系企業や日系グローバル企業への転職を目指す方は、エンワールドへの登録をご検討ください
転職時には、徹底した面接対策が選考結果を左右します。企業分析や自己分析だけでなく、よくある質問・逆質問に関する対策も行い、落ち着いて回答できるよう準備しておきましょう。
ただし、求める人物像は企業ごとに異なるため、一人で選考対策を徹底するのは困難です。「一人での選考対策に不安がある」「質問にも落ち着いて応えられるように対策したい」と悩んでいる方は、転職エージェントを利用するのがよいでしょう。
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執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。