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マーケティングの本やニュースでも度々見かける「ジェネレーションY(Y世代)」という言葉はどのような人々を指すかご存じですか?
この記事では、ジェネレーションYの特徴、他の世代との違い、組織に組み込む際のポイントやコミュニケーションの取り方などについてFAQ形式で解説します。
Q. ジェネレーションYとは?
アメリカでは1960〜1974年生まれをジェネレーションX(X世代)と名付けたことから、続く1975〜1990年代前半生まれをジェネレーションY(Y世代)、1990年代後半〜2010年初頭の生まれをジェネレーションZ(Z世代)と呼ぶようになりました。日本ではジェネレーションYは1976年生まれ以降のポストバブル世代・ポスト団塊ジュニア世代にあたります。※これらの世代分類は厳密に年代が定義されているわけではありません。
Q. ジェネレーションY世代の特徴とは?
ここでは、ジェネレーションY世代の主な特徴や価値観について説明します。
デジタルネイティブである
インターネットが誕生しITの発展とともに年を重ねている世代で、デジタルネイティブと呼ばれます。高いITリテラシーを持ち、インターネットでの情報収集やオンラインツールの活用、SNSでの交流をうまく使いこなす人が多い傾向です 。
保守的な価値観がある
バブル崩壊や就職氷河期などに直面した世代のため保守的な価値観を持っています。仕事にも安定を求め向上心が低い傾向にもあります。
個性や自分らしさを重視する
インターネットで独自に情報収集をしてきたことからオリジナルの価値観や考え方を持っているため、他者との共存というより個性や自分らしさを重視する傾向にあります。
仕事とプライベートの両方を重視する
プライベートの充実度を重視するため、仕事の飲み会やイベント参加には消極的 な人が多い傾向です。また、仕事選びでも稼ぐことより仕事と私生活を両立できるかを重視する特徴があります。
Q. ジェネレーションXやジェネレーションZの違いとは?
ここでは、ジェネレーションXやジェネレーションZが、ジェネレーションYとどのような違いがあるのかを解説します。
ジェネレーションXとの違い
ジェネレーションXは青年期になってインターネットを利用できるようになった世代(デジタルイミグラント)なので、ジェネレーションYに比べると情報リテラシーが低く、テレビで主に情報を取得し続けている人も少なくありません。
また、ジェネレーションXの前半はバブル期と重なっていたこともあり、物欲が高く購買行動に積極的である、私生活よりも仕事を優先するなどの特徴などがみられます。
ジェネレーションZとの違い
ジェネレーションZは生まれた時から、高度なIT技術やSNSが当たり前のものとしてあり、デジタルを上手に使いこなす一方で、インターネットやSNSへの警戒心も併せ持っています。
どちらの世代もモノ消費よりもコト消費を重視する傾向にありますが、非日常を体験できるサービスに惹かれるジェネレーションYに対して、他人とのつながりを大切にするジェネレーションZはリアルで共感できるサービスに惹かれる傾向があります。
また、ジェネレーションZは物の保有に執着が少なく、他人と物を共有するサービスにも積極的です。
Q. ジェネレーションYを組織に組み込むには?
ここでは、ジェネレーションYをうまく組織に組み込むための主なポイントを3つ紹介します。
会社にしばられない自由度の高い枠組みを作る
ジェネレーションYにはこれまでの会社の常識を押し付けるのではなく、採用や評価、休暇の取り方など自由度の高い柔軟な制度を用意することで、会社にしばられることなく自分らしく働けていると感じてもらえるような枠組みを作ることが大切です。
自主性を尊重する
ジェネレーションYにも上司から指示を受けて仕事を遂行するような階層型組織で働きたいという層がいる一方で、その数を上回るジェネレーションYの人々が自主性を尊重する職場環境で自分のペースで仕事がしたいと考えています。そのため、チーム活動においても自主性を尊重することを心がけることで活躍が期待できるでしょう。
待遇ではないところでやる気を喚起する
仕事に対して高い地位や報酬よりも安定を求めるため、やる気を喚起するには待遇面よりもやりがいや一緒に働きたい熱意を伝えることが大切です。
Q. ジェネレーションYとの効率的なコミュニケーションを行うポイントは?
最後に、ジェネレーションYと効率的にコミュニケーションをとるためのポイントをいくつか説明します。
個々の価値観や考え方を認める
自分の考えや独自の価値観を持ちながらも、自身とは異なる考え方や価値観も柔軟に受け入れるジェネレーションYに対しては、発言や考えを頭ごなしに否定することなく、相手を理解し尊重する言動を心がけることが大切です。
効率を意識する
ITリテラシーが高く効率化を重視する傾向にあります。業務を共有する箇所はマニュアル化したり、また、業務改善ができる点はないか意見を求めたりして円滑なコミュニケーションを図りましょう。
目的や背景を明確にする
インターネット検索やSNSなどを用いて情報収集を行ってきたため、仕事でも目的や背景などを気にする傾向にあります。そのため、業務説明の際にも目的や背景をあわせて共有することが大事です。
今回はジェネレーションYについて解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。