【人事用語FAQ】LMS(学習管理システム)とは

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【人事用語FAQ】LMS(学習管理システム)とは

新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、対面型の研修からオンライン型の研修へと切り替える企業が増えてきています。これにより、LMS(学習管理システム)について興味を持ち、導入を検討し始めている人事担当者の方もいるのではないでしょうか。

この記事では、LMS(学習管理システム)の意味や機能、メリット・デメリットや事例などについてFAQ形式で解説します。

LMS(学習管理システム)とは?

LMS(学習管理システム)は、「Learning Management System」という英語の頭文字をとった言葉です。

 

所定のeラーニング実施機能に加えて、成績や進捗の管理機能を搭載することで、受講者の学習効果を高めつつ運営担当者の業務効率化を実現する仕組みのことです。

 

LMS(学習管理システム)には、自社のサーバに直接インストールするシステムとして提供されるタイプと、サービスを提供する企業のサーバに設置されたクラウドサービスとして提供されるタイプがあります。

 

LMS(学習管理システム)いつから?注目されるようになった背景は?

LMS(学習管理システム)が注目されるようになったのは、eラーニングの形態がCDやDVDの配布によるものからオンラインによるものへと切り替わった2000年頃から です。

 

オンライン化により、受講者の進捗状況把握や双方向のコミュニケーションが可能となったため、学習管理プラットフォームであるLMSのニーズが高まり、大きな役割を担うようになりました。

 

また、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて対面型の集合研修が避けられるようになり、オンライン型の研修に対する需要が一気に増えたことも、LMS(学習管理システム)が注目されるようになった背景のひとつです。

 

LMS(学習管理システム)の主な機能は?

多種多様なLMS(学習管理システム)が流通していますが、主に「受講者と教材の管理」と「学習進捗の管理」機能を持っています。

多くのLMS(学習管理システム)に搭載されている機能は次の通りです。

 

  • 利用者管理機能…受講者や管理者の登録、変更、削除、権限付与
  • 教材作成機能…学習教材やテスト問題の作成
  • 教材管理機能…学習教材の登録、削除、受講者への割り当て
  • 受講機能…受講者による学習、学習履歴の保存、集合研修の実施
  • 学習管理機能…進捗管理、成績管理、データ集計、データ分析
  • コミュニケーション機能 …アンケート、ディスカッション

 

LMS(学習管理システム)のメリット・デメリットは?

ここでは、LMS(学習管理システム)の主なメリットとデメリットを説明します。

 

メリット

受講者の学習進捗や理解度をリアルタイムに一元管理できることから、教育や研修の管理業務における効率化が期待できます。

また、組織全体の到達レベルが確認できるため、状況に応じて追加施策を投じることも可能です。

 

デメリット

受講者の進捗を詳細に把握できるLMS(学習管理システム)は、マニュアルの作成や質疑応答など管理業務を増加させる可能性があります。

また、導入・運用にあたってはコストもかかります。

 

LMS(学習管理システム)の活用事例は?

最後に、LMS(学習管理システム)の活用事例を紹介します。

 

職種別のスキル要件とeラーニングを紐づけ、キャリアアップを支援

ある大手飲料メーカーでは、20数種類の職種と3段階の職級に合わせて、必要となるスキル要件を体系化しています。


それらを従業員に開示し、各スキルを習得するための具体的なeラーニング教材を当て込むことで個々のキャリアアップを支援しています。

 

VR技術に対応したLMS(学習管理システム)の導入で学習効率の大幅な向上を実現

あるシステム会社では、受講者が意欲的に興味を持って学習に取り組めるような研修設計が課題でした。そこで、VR技術に対応したLMS(学習管理システム)を導入した結果、受講者の学習効率が大幅に向上しました。また、グローバル企業でもあった同社は、これによって多言語対応も実現しました。

 

コンプライアンス遵守や強化のための研修を実施

ある大手ファストフードチェーンは、LMS(学習管理システム)を導入しコンプライアンス遵守を徹底させるための研修を実施しました。

LMS(学習管理システム)を導入すれば、コンプライアンス遵守・強化のための最新の学習教材を全国の支店などに対し定期的に配布し学習を促すだけでなく、チェックテストの実施によって受講者の理解度を把握できる利点もあります。

 

物理的に離れたグループ企業の管理業務効率化が実現

2つの会社から構成される某グループ企業では、物理的な距離の隔たりによる学習管理に課題がありました。そこでLMS(学習管理システム)を導入したところ、離れた場所にいる従業員の状況把握が可能となり管理業務の効率化が進みました。

 

今回はLMS(学習管理システム)について解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

 

 

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