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現在日本企業でエンジニアとして活躍している方のなかには、将来的に外資系企業への転職を検討している方もいるかもしれません。
外資系エンジニアを目指す際は、日系企業との働き方の違いや、主な転職先候補などについての理解を深めておくと、転職に向けた準備を整えやすくなります。
本記事では、外資系エンジニアへの転職を目指す方に向けて、外資系企業と日系企業の違いや、外資系エンジニアの転職先、具体的な仕事内容などを解説します。ぜひ参考にして、理想の転職を実現させてください。
外資系エンジニアとは?特徴を日本企業と比較
外資系エンジニアとは、外資系企業で働くエンジニアを意味します。
外資系企業と日本企業はそれぞれ特徴が異なるため、両者の相違点を理解することで、外資系企業への転職が自身に合っているかを適切に判断できるでしょう。ここでは、外資系企業と日本企業の主な違いを2つ解説します。
企業文化の違い
日本企業は在籍年数や年功序列を重んじる企業が多くありますが、外資系企業の大半は実力を重視する傾向が強いです。そのため、外資系企業では年齢を問わず、経験や実績次第で昇進・昇給を狙うことができます。
また、チームワークや協調性を尊重する文化が強い日本企業に対し、外資系企業は個人の役割が明確に決められており、各々の裁量によって仕事を進めるスタイルが一般的です。
このような企業文化の違いは職種を問わず共通するものなので、外資系エンジニアへの転職を検討している方は、双方の特性を正しく理解しておくことが重要です。
スピード感の違い
外資系企業と日本企業は、業務における意思決定の早さや進行スピードに大きな違いがあります。
チーム単位で仕事をする意識が強い日本企業の多くは、常に責任者である上司の意向を確認しながら業務を進行する必要があります。そのため、申請・承認作業などに時間を要し、スピード感を意識した業務の進行が難しいと感じる場面が頻出します。
一方、外資系企業は個人の裁量権が大きいため、上司の意向を問わずに意思決定できる機会が多くあります。仕事の進め方も基本的に効率性が重視されるため、日本企業とは業務を進めるうえでのスピード感が大きく異なります。
外資系エンジニアの転職先
外資系エンジニアの転職先は、主に4つに分類できます。ここでは、それぞれの転職先の特徴について詳しく解説します。
外資系ITメーカー
外資系ITメーカーは、海外で開発された自社のソフトウェアやハードウェアを、日本の需要に合わせて開発・製造・販売するのが主な業務です。
外資系ITメーカーは近年日本市場で急成長を遂げており、専門性の高いエンジニア職の採用を強化している企業が多くあります。
外資系ITベンダー
外資系ITベンダーは、海外で開発された他社のIT製品を、日本のマーケット向けにカスタマイズして販売するのが主な事業です。
開発自体は他社が行うため、開発分野でのエンジニア募集はあまりありませんが、セールスエンジニアやカスタマーエンジニアなどの人材を求めている企業が多く見られます。
外資系Webサービス
外資系Webサービスの主な事業は、スマートフォンアプリや検索エンジンの開発、ECサイトのリリースなど、多岐にわたります。
多様なサービスを扱う必要があることから、Webエンジニアやデータサイエンティストなど、幅広い職種が活躍できます。
外資系ITコンサルティングファーム
外資系ITコンサルティングファームは、ITを活用して、クライアントのIT戦略の策定やシステムの導入支援、IT環境の整備などを行い、顧客の経営改革を支援するのが主な業務です。
近年のDX化推進により、外資系ITコンサルティングファームのIT人材の需要は増加傾向にあります。ただし、外資系ITコンサルティングファームでエンジニアとして成果を出すには、ITスキルだけでなくビジネスや経営学に関する知識も求められます。
外資系エンジニアの職種と仕事内容
外資系IT企業の多くは、海外拠点で開発したシステムやサービスを日本向けにカスタマイズし、それを日本国内で販売することで日本市場での地位を獲得しています。
そのため、外資系IT企業では開発職よりも、セールスや顧客フォローなどの要素が強いエンジニア職を募集していることが多いです。
ここでは、外資系エンジニアの主な職種を3つ、具体的な仕事内容と合わせて解説します。
セールス・営業支援
セールスや営業支援を担当する外資系エンジニアは、エンジニアとして培った技術や知識を活用して、クライアントにシステムの導入を促すのが主な業務です。
セールスエンジニアや、プリセールスエンジニアなどがこれに該当します。
技術的な側面だけでなく、クライアントの潜在的な課題や要望を聞き出すためのヒアリング力や、IT技術を駆使して経営課題を解決するための高い提案力などが求められます。
コンサルティング
コンサルティングは、クライアントのシステム導入に携わる職種です。具体的な職種名として、テクニカルアーキテクトエンジニアや、ソリューションアーキテクトエンジニアなどが挙げられます。
クライアントの要望に合わせて自社が扱うシステムを最適な形にアレンジし、顧客の抱える課題を解決に導きます。
自社製品以外にベンダー側の製品を扱う機会も多くあるため、最先端のツールに興味関心が高い方であれば、コンサルティングを請け負うエンジニアとして活躍できる可能性が高いです。
顧客支援
顧客支援の仕事は、主にカスタマーサポートとカスタマーサクセスに分けられます。
カスタマーサポートは、システム導入後に発生した技術的なトラブルに対応するのが主な業務です。エンジニアとしての専門的な技術や知識を活かしながら、常にきめ細やかな対応を意識し、顧客満足度の向上に努めます。
一方カスタマーサクセスは、一度システム導入に携わった顧客に対し、さらに自社製品やベンダー製品を提案し、1社あたりの顧客から得られる利益を高めることが主な業務です。
両者は企業の顔として直接顧客とやりとりをする必要があるため、ITにまつわる専門的な知識だけでなく、高度な信頼構築力や提案力なども求められます。
外資系エンジニアに転職する4つのメリット
ここでは、外資系エンジニアとして働く4つのメリットをそれぞれ詳しく紹介します。

収入アップ・キャリアアップを狙える
外資系IT企業は実力主義の傾向があるため、年齢や勤続年数に関係なく、仕事の成果が昇給や昇進に結びつきます。
転職した直後でも、結果を出しさえすれば、大きなプロジェクトに参加できる、リーダーのポジションに就けるなど、積極的にキャリアアップを狙うことができます。
裁量権の大きい仕事に挑戦できる
外資系エンジニアは日系企業で働くエンジニアよりも裁量権の大きい仕事を任されやすく、個人単位でも常にやりがいを持って業務に取り組むことができます。
一方日系企業ではたとえ個人に実力があっても、最終的な決定権はチーム責任者である上司が握っていることが多く、自分の判断で思うように仕事を進めにくいことが多々あります。
外資系エンジニアであれば、裁量権の大きい仕事に挑戦しながら、日々の業務でスキルアップを図ることができるでしょう。
新しい技術を学べる
外資系エンジニアとして働けば、最先端のIT技術に触れられる環境に身を置き、仕事をとおして最新技術や知識を身につけることが可能です。
近年、IT製品の最先端技術は海外で開発されることが多く、多くの外資系企業ではそれらの技術をいち早く取り入れようとする意識を持っています。
新たな技術を習得するには常に学ぶ姿勢を持ち続ける必要がありますが、職場に最先端技術を習得できるチャンスが広がっているのは、外資系エンジニアとして働く大きなメリットといえます。
ワークライフバランスを保ちやすい
外資系エンジニアは、ワークライフバランスを保ちやすい仕事といえます。
多くの外資系企業では、業務時間とそれ以外の時間をしっかりと分けて、オン・オフを明確に切り替えた働き方を推奨しています。
そのため、有給休暇や長期休暇も取得しやすく、リモートワークなどの仕組みが整っている企業も多いため、ワークライフバランスを保った働き方を実現できる可能性がありす。
外資系エンジニアに転職する方法
外資系エンジニアに転職する方法は複数ありますが、効率的に転職を成功させたい場合は、外資系・日系グローバル企業への転職に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
外資系・日系グローバル企業の転職に強い転職エージェントを活用すれば、外資系企業の特徴を深く理解したコンサルタントから、自身の理想的な転職を実現するための具体的なアドバイスを得ることができます。
エンジニアとしての経歴やスキルを考慮した転職先候補の紹介を受けることも可能なため、単独で転職活動を進めるよりも効率的に転職活動を行うことができるでしょう。
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外資系企業は企業文化や仕事の進め方などにおいて、日本企業と異なる点が多々あります。そのため、外資系エンジニアへの転職を検討している方は、事前に外資系企業の特徴をしっかり理解しておくことが重要です。
外資系エンジニアの転職先は、外資系ITメーカーや外資系ITベンダーなど複数の種類があり、仕事内容もそれぞれ異なります。各企業で外資系エンジニアが担う役割を把握し、自身がどのようなエンジニアになりたいかを明確にしておくことで、理想的な働き方を実現しやすくなるでしょう。
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