エンジニアとは?種類と仕事内容、必要なスキルを解説

お役立ちコラム 職種別 エンジニア
2024.06.14
エンジニアとは?種類と仕事内容、必要なスキルを解説

エンジニアとは、工学(エンジニアリング)の知識や技術をもつ技術者を指します。エンジニアにはさまざまな職種がありますが、なかでもITエンジニアは需要が高まっている職種です。ITエンジニアは、IT技術の発展に伴い求められる知識や技術の幅が広がっていることから、職種が多岐にわたります。

本記事では、エンジニアを目指す方向けに、需要が高まっているITエンジニアの種類と仕事内容、必要なスキルを解説します。エンジニアについて理解を深め、将来のキャリアプランに役立ててください。

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エンジニアとは?

エンジニアは、工学をあらわす英語の「エンジニアリング」が由来となっています。近年では、一般的にITエンジニアを指すことが多いようですが、本来は工学に関連する専門的な技術や能力をもつ職種を表しています。

エンジニアの職種や仕事内容は幅広く、ITエンジニア以外にも、機械系エンジニアや電気系エンジニアなどがあります。

エンジニアのもつ専門的な知識や技術は、システムの設計から製品製造までを担うため、ものを作るうえで欠かせません。そのため、生産を主とする業種にとって、エンジニアの存在は大きく、需要が高いのです。

本記事では、需要が高まっているITエンジニアに焦点をあて、種類・仕事内容を紹介します。

エンジニアの種類と仕事内容

ITエンジニアには、次の種類があります。

  • システムエンジニア
  • プログラマー
  • インフラエンジニア
  • Webエンジニア
  • フルスタックエンジニア
  • セールスエンジニア
  • データサイエンティスト

それぞれの仕事内容について紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニア(ソフトウェアエンジニア)とは、コンピューターのシステム開発に関する業務を一貫して行うエンジニアです。

クライアントから課題や要望をヒアリングし、その内容をもとに提案から設計・開発、テストを行います。システムエンジニアは、クライアントと関わりながら、プロジェクトの進捗管理を行うのが主な仕事です。

システムエンジニアには、次のような種類があります。

  • アプリケーションエンジニア
  • 組み込みエンジニア
  • ゲームエンジニア

アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、Web・スマートフォン向けのアプリケーションや業務系アプリケーションなどの設計・開発を行うエンジニアです。どの分野を担当するかによって、必要なプログラミング言語をはじめとする知識・技術が異なります。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、パソコンやコンピューターではなく、家庭用の電化製品や産業用機器に組み込まれているソフトウェアやオペレーションシステム(OS)などの設計・開発・テストを行います。

近年のスマートフォンや自動車の自動運転システムなどの開発や普及によって、組み込み系エンジニアの需要は急激に伸びつつあります。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアは、主にゲームメーカーに従事し、家庭用ゲームやスマートフォンアプリのゲーム開発を行うエンジニアです。プランナーやシナリオライターが作成したシナリオに沿って、ゲームのシステムやキャラクターの動きなどの設計・開発を行います。

実際にゲームを開発・発売したあとは、レビューサイトやSNSでユーザーからの評価を確認できますが、ユーザーの好みやそのときの流行などに評価基準が左右されるため、必ずしも高い評価を得られるわけではありません。

このようにゲームエンジニアは、ユーザーの評価や意見が直接届く環境のなかで、常に高品質なゲームを設計・開発する必要があります。

プログラマー

システムエンジニアとともに、システムの開発に関わるエンジニアをプログラマーと呼びます。システムエンジニアが設計した仕様書をもとにプログラミング言語を用いてプログラムを書き、システムに必要な機能を搭載、実装するのが主な仕事です。

仕様書どおりにプログラムが動かないときには、仕様書の不備を発見し、システムエンジニアに連携することも役割のひとつです。

インフラエンジニア

ITインフラの設定や管理を行っているのが、インフラエンジニアです。

インフラには「基盤」「下部構造」という意味があります。そして、IT技術を用いてシステム構築などを行う際に必要なサーバーやネットワーク、クライアント端末などはITインフラと呼ばれています。

24時間365日、安定的にシステムが稼働するための管理や、必要に応じた復旧作業などを担っています。インフラエンジニアには、次のような職種があります。

  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • データベースエンジニア

 

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバーの設計・開発および保守・管理を行うエンジニアです。サーバーには、データベースサーバーやWebサーバー、ファイルサーバーなどさまざまな種類があり、必要なスキルが異なります。また、セキュリティリスクを考慮した設計が必要であるため、セキュリティ関連の知識が求められることもあります。

ネットワークエンジニア

ITインフラにはさまざまなシステムがありますが、そのなかでもネットワークに関する設計や構築、保守点検を専門に行うのがネットワークエンジニアです。システム導入と同時にネットワークも構築する場合にはシステムエンジニアと、ネットワーク回線を引く場所の相談に関しては工事業者と、さまざまな職種の人たちとコミュニケーションを取りながら業務を行います。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティを専門とするエンジニアで、サイバー攻撃やウィルス感染からネットワークやサーバーを守るために対策を行うのが仕事です。設計段階でセキュリティリスクの排除やセキュリティ機器の導入を行います。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウドを使ったシステムの設計・開発を行うエンジニアです。従来、サーバーは、企業内にハードウェアを設置する形で運用していました。ところが、最近は、ネットワーク上の仮想環境にクラウドを構築したり、既存のクラウドサービスを活用したりしてクラウドを構築します。クラウドエンジニアは、そうした仮想環境におけるクラウドを専門分野とし、設計・開発および保守・管理を担います。

データベースエンジニア

企業が保有する大量のデータを、一定のルールによって格納しているのがデータベースです。データベースエンジニアは、データベースに関する専門的な業務を担っています。データベースの設計や開発、運営や保守などが主な仕事です。

とはいえ、データベースはアプリケーションと連携して活用されることがほとんどのため、システムエンジニアなどの開発系エンジニアがデータベースに関する知識やスキルを習得し、運営や保守まで担うことが多いようです。

Webエンジニア

インターネット上で動くアプリケーションやWebサイトなどの設計や開発から運用や保守までを包括する、Web関連の業務を行っているのがWebエンジニアです。ネットワークやセキュリティーなどWebに関する専門的な知識や技術を持っています。

また、実際にサイトやアプリケーションを利用するユーザーのニーズに沿ったものを開発する必要があるため、マーケティングに関する知識も必要になることがあります。

Webエンジニアには、代表的な職種として以下の職種があります。

  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • マークアップエンジニア

フロントエンドエンジニア

Webサイトの閲覧や操作など、ユーザーが実際に触れる場所はフロントエンドと呼ばれています。このフロントエンド部分を、HTML、CSS、JavaScriptといった言語で構築、開発するのがフロントエンドエンジニアです。

Web制作に関する専門的かつ高度な技術を活かして、Webデザイナーやディレクターに対して、Web制作の技術的なフォローを行うこともあります。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、Webサイトの裏側にあるサーバー側で行う動作を設計・開発するエンジニアです。フロントエンドエンジニアと明確に業務が分かれている場合もありますが、両方の役割をこなさなければならないケースもあります。したがって、フロントエンド・バックエンド、両方の知識や技術を身につけておくと安心です。

マークアップエンジニア

Webページは、テキストデータにHTMLのタグを埋め込むことで、ブラウザでの閲覧や操作が可能になります。このWebページの文書構造をテキストデータに記述するマークアップを行っているのが、マークアップエンジニアです。

ユーザー目線で見やすいページにマークアップするために、HTMLだけでなくデザインの知識、SEOの知識を盛り込めるマーケティングスキルも求められます。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、ITエンジニアにおける複数分野の知識・技術を身につけ、一人でさまざまな工程を担当できるエンジニアです。例えば、Webエンジニアのうち、フロントエンドとバックエンドの両方を担当できる人をフルスタックエンジニアと呼びます。設計・開発だけではなく保守・管理も行える幅広さから、重宝される存在です。

セールスエンジニア

専門的な技術や知識、スキルを営業分野に用いて活躍するのがセールスエンジニアです。FAE(フィールドアプリケーションエンジニア)と呼ばれる場合もあります。

クライアントとの打ち合わせや、自社のシステム導入提案を行うのが主な仕事のため、エンジニアとしての専門的な知識やスキルとともに、営業職としてのスキルも求められるでしょう。

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、統計学やコンピューターサイエンス、データ分析などの専門的なスキルを活用して、大量のデータのなかから貴重な情報や求められている内容を発見する職種です。「エンジニア」という名前はついていませんが、専門的な技術や知識、スキルを活用して問題解決を図るという点は、エンジニアの一種といえます。

エンジニアに必要なスキル・姿勢

エンジニアには、大きく次のスキル・姿勢が求められます。

  • 専門的な技術
  • 仕事に対して好奇心を持ち続ける姿勢
  • マネジメント能力
  • コミュニケーション能力

専門的な技術

エンジニアは、それぞれの職種に活かすための専門的な技術やスキルが必要になります。例えば、プログラマーならプログラミングに関する技術、インフラエンジニアならITインフラに関する技術が求められます。よって、エンジニアとしてそれぞれの分野で活躍するためには、専門的な技術的能力を学び、身につける必要があるでしょう。

仕事に対して好奇心を持ち続ける姿勢

エンジニアの仕事はすぐに結果が出ないことも多いため、自分自身でモチベーションをコントロールする必要もあります。そんな時、仕事に対する好奇心があれば、自ら新しい知識や技術を吸収しようと行動を起こし、それらを得ることがモチベーションにつながる場合もあります。

また、結果としてより高度な知識や技術を得られるため、エンジニアとしてもより上を目指すことができるでしょう。

マネジメント能力

エンジニアは、製作段階において、割り当てられた役割ごとに各自で作業を進めていくため、スケジュールや作業の進捗管理などセルフマネジメント能力も必要です。責任を持って仕事を進められないと、チームメンバーやプロジェクト全体に迷惑をかけることになります。

システムエンジニアをはじめとする上位職の場合、チームメンバーに適切な指示を出す、進捗状況を把握するなど、チーム全体をマネジメントする能力も求められます。

コミュニケーション能力

エンジニアはチームで作業を行ったり、クライアントから要件をヒアリングしてシステム開発に活かしたりするなど、さまざまな人と関わる機会があります。メンバーと円滑に業務を進めたり、クライアントに対して専門的な仕組みを分かりやすく説明したりするためには、コミュニケーション能力が必要です。

エンジニアのやりがい

エンジニアとして働いていると、業務を通じて次のようなやりがいを得られます。

  • 自身のスキルを活かして働くことができる
  • 自分の作ったものが形になる
  • チームで作り上げる喜びがある
  • 作ったものが人や社会に役立つ

自身のスキルを活かして働くことができる

エンジニアは、業務を遂行するために自分で専門的な技術やスキルを身につける必要があります。だからこそ、自分が苦労して身につけたスキルを、実際の仕事に活かせたときに、大きなやりがいを感じることができます。

自分の作ったものが形になる

システムやWebサイト、ゲーム、機械など、一から作り上げて形になっていく過程を、自らが体感しながら仕事を進めていけるのがエンジニアという仕事の醍醐味のひとつです。

手がけたシステムや製品ができあがるまでに要する作業や時間が膨大なため、完成した瞬間の喜びも大きなものとなるでしょう。

チームで作り上げる喜びがある

エンジニアは、基本的にひとりではなくチームで業務を進めていきます。そのため、個人プレーよりもチームプレーが好きな人、いろいろな人と力をあわせて何かを成し遂げることに喜びを感じる人に向いている職種だといえます。

また、チームで成し遂げた経験を積めば積むほど、エンジニアとしてのキャリアアップを図れる可能性が高まります。

作ったものが人や社会に役立つ

自分が手がけた仕事の結果が見えにくいと、仕事に対するモチベーションを保つのが難しく感じることもあるかもしれませんが、一方エンジニアは自分が作ったシステムや製品が世の中に出て、人や社会に役立つ様子が目に見えやすい職種といえます。また、第三者からの評価を得る機会も多いため、そのことがエンジニアとしてのやりがいに繋がり、結果としてモチベーションを上げることにもなるでしょう。

エンジニアになるには?

エンジニアになるには、次の方法を使って、業務に必要な専門的な知識やスキルを身につける必要があります。

  • 本やWebサイトを使って独学で勉強する
  • 専門学校やスクールに通う
  • 通信講座やオンライン講座を受ける

ITエンジニアにはさまざまな職種があるため、どの職種を目指すか決めてからスキルの習得に着手すると効率的です。

未経験からエンジニアを募集している企業に就職し、専門的な知識やスキルを身につけながらエンジニアとして働くことも選択肢のひとつです。ただし、未経験の募集は限られているため、まずは基本的な知識を身につけることからはじめましょう。

エンジニアの将来性

エンジニアは、IT人材が不足していることから、今後も需要が高い職種といえるでしょう。

厚生労働省が発表した「令和4年版 労働経済の分析 -労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進-」によると、IT企業においてエンジニアを含むIT人材が「大幅に低下している」「やや不足している」と回答した企業の割合は合計81%でした(2020年度調査)。2019年度の93%より減少しているものの、依然としてIT人材が不足していることは明らかです。

IT分野が進化し続ける限り、今後もエンジニア需要の高まりは期待できるでしょう。



エンジニアでキャリアアップを目指すなら外資系企業がおすすめ

エンジニアとしてのキャリアアップを考えているなら、日本企業だけでなく外資系企業で働くこともおすすめです。

日本とアメリカのエンジニアを含むIT人材の平均年収は、以下のとおり、大きく差があります。

年代 日本のIT人材の平均年収 アメリカのIT人材の平均年収
20代 413万円 1,023万円
30代 526万円 1,238万円
40代 646万円 1,159万円
50代 754万円 1,041万円

参考:我が国におけるIT人材の動向|経済産業省

国内では、英語で業務を遂行できるエンジニアは希少価値が高いこともあり、外資系企業の方が年収アップを目指せる可能性が高いと考えられます。また、一般的に外資系企業は成果主義が評価に反映されるため、成果によって給与が上がる可能性もあります。

外資系企業は、仕事とプライベートのオン・オフがはっきりしているため、自分に合った働き方ができ、ワークライフバランスを取りやすい傾向があります。さらに、同僚や上司が海外出身者であることが多く、語学力を実務に活かせる点もメリットです。

このように、外資系企業への転職を視野に入れると、キャリアアップの幅が広がるでしょう。エンワールド・ジャパンでは、外資系企業におけるエンジニアの求人情報を多数扱っております。興味がある方は、無料面談にご応募ください。

まとめ

エンジニアは本来、さまざまな業界でエンジニアリングのエキスパートとして活躍する技術者ですが、ITエンジニアを指すことが多くなってきています。ITエンジニアにはさまざまな職種があり、職種によって必要な知識や・技術が異なります。エンジニアを含むIT人材が不足していることから、エンジニアに必要な知識や・技術を身につけておくと、将来も高い需要のなか活躍できるでしょう。

アメリカのエンジニアは、年収が高い傾向にあるといわれているため、エンジニアとして年収アップやキャリアアップを目指す際は、外資系企業への転職がおすすめです。


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