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働きながら取得が目指せる国内MBA(Master of Business Administration、経営学修士)。キャリアアップのための武器として、取得しようとする方もいるのではないでしょうか。ここでは、社会人が国内MBAを取得できる大学院の入学試験に、どのような科目が設定されており、目安としてどの程度の準備期間を要するのかをまとめました。
国内MBAは志望校によって試験科目が変わる

国内MBAを取得するためには、まずMBAカリキュラムを展開している大学院に合格する必要があります。このような大学院は、現在数多く存在しており、ある程度選べるようになりました。
試験科目に関しては大学院によって差がありますが、小論文による筆記試験、研究計画書の提出とそれに基づく面接があるのが一般的です。場合によってはこれらに英語が追加されます。
しかし近年では働きながら取得できるという国内MBAならではの特性に配慮し、社会人の負担を減らすために研究計画書・面接のみというケースも存在します。
ここでは、必要な試験科目ごとに主な大学院をまとめてみました。
☑研究計画書・面接・小論文・英語
・神戸大学大学院 経営学研究科(英語筆記試験あり)
・一橋大学大学院 経営管理研究科 経営管理プログラム(英語筆記試験あり)
・東京工業大学大学院 技術経営専門職学位課程(TOEICスコアが必要)
・京都大学経営管理大学院(TOEICスコアが必要)
など
☑研究計画書・面接・小論文
・早稲田大学大学院 経営管理研究科
・筑波大学大学院 システム情報工学研究科 社会学専攻
・慶応義塾大学大学院 経営管理研究科
・横浜国立大学大学院 国際研究学府・研究院
など
☑研究計画書・面接
・青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
・多摩大学大学院 経営情報学研究科 経営情報学専攻
・同志社大学 ビジネス研究科
・中央大学ビジネススクール
など
※現在はコロナウィルスの影響下にあるため、試験科目が変更になっている場合もあります。また、試験回数も大学院によって差があり、年に一回の大学院もあれば、年に二回以上試験を開催している大学院もあります。
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社会人が働きながら国内MBAを取得できる大学院に合格するための目安期間は?

ここでは、社会人が働きながら国内MBAを取得できる大学院に合格するためにはどの程度の勉強期間が目安になるのかを見ていきましょう。
なお、仕事のある平日は2~3時間、休日はそれ以上の勉強のための時間が確保できるものとしています。
小論文・英語がある国内MBAの大学院試験
☑現時点で、経営学の知識・英語力の両方がない場合
経営学の知識・英語の知識ともにない場合、長い勉強期間が必要だと考えてよいでしょうなぜなら、英語を習得するには長い時間を要するケースが多いためです。
あくまで目安ではありますが、TOIECスコアで800点以上は必要だといわれています。現時点で800点には届いていなくても、600点程度あればスコアアップはそれほど難しくないようですが、英語力がほぼない場合は、数ヶ月という単位の準備では難しく、人にもよりますが、年単位の勉強期間が必要になると考えてよいでしょう。
☑経営学の知識があり、英語力がない場合
この場合も同様です。とにかく英語の習得に時間がかかりますので、経営の基礎知識があり英語力がない場合は英語の必要ない国内MBAを選ぶことも検討してみるといいでしょう。
☑経営学の知識はあるが、英語力がない場合
英語の習得に時間がかかることを想定すると、この場合も同様に長い時間を要するでしょう。ただ、入試に英語が必要ない大学院もありますので、そちらを選ぶことも検討してみるとよいかもしれません。
しかし、そのような大学院でも、入学してからは英語の文献を読むこともありますので、国内MBAを取得するためには英語力を鍛えていた方がよいでしょう。
☑経営学の知識はないが、英語力はある場合
試験に英語が必要な大学院を受ける場合、すでに英語力があることはアドバンテージとなるでしょう。英語の勉強にかける時間が必要ないため、受験までの期間は大幅に縮めることができるでしょう。
経営学の知識をインプットしていくのは独学でも不可能ではありませんが、社会人ができるだけ短い期間で効率よく勉強したいのであれば予備校に通ったり、オンライン講座を受講したりするのもよいでしょう
完全独学で合格を目指すには、個人差もありますが1年程度はみておくといいでしょう。
☑経営学の知識・英語力がすでに両方ある場合
英語力はもちろん、経営学の知識がすでにある場合は、新しく知識をインプットする時間はほぼ必要ないと考えられます。そのため、論文対策をしたり、すでに身につけている知識を最新の状態にアップデートしたりという作業のみでよいため、必要な勉強期間は短くなるでしょう。目安としては、3ヶ月~半年程度みておくとよいでしょう。
現役で経営に関する業務に関わっている方は、2ヶ月程度の勉強期間でも大丈夫かもしれません。
小論文がある国内MBAの大学院試験
☑経営学の知識がない場合
小論文では、研究計画書より深いレベルの経営知識が求められます。そのため経営学の知識がない場合は、半年~1年程度の勉強期間がひとつの目安となるでしょう。
☑経営学の知識がすでにある場合
この場合は、経営知識の更新や試験対策のみでよいと考えられるので、それほど長い準備期間は必要ないででしょう。3ヶ月~半年程度みておけばよいでしょう。
小論文・英語が必要ない国内MBAの大学院試験
☑経営学の知識がない場合
経営学の知識がない方が、短期間で国内MBAを目指すのであれば、この試験方法を採用している大学院を目指すのが近道でしょう。
論文対策の必要がないため、基本的な経営学の知識があれば試験に合格できる可能性があります。こちらも個人差はありますが、長期休暇を利用するなど勉強する時間が確保できるのであれば、試験準備に要する期間は3ヶ月程度とみておくといいのではないでしょうか。
☑経営学の知識がすでにある場合
経営学の知識を持っているのであれば、個人差もありますが、1ヶ月程度の準備期間で試験に合格できるかもしれません。
ただし、経営学の知識がある方の場合は、このタイプの試験を採用している大学院よりも小論文を採用している大学院を目指す方が、入学後の学びが多いかもしれません。
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社会人が国内MBAを取得する意味
国内MBAは、働きながらでも取得できるのが大きな特徴であり魅力でもありますが、仕事で忙しい社会人が大変な思いをしてでも、国内MBAを取得する意味はあるのでしょうか。
一方、最近では国内MBAにおいても、権威ある国際認証機関のひとつであるAACSBやEQUISなどの認証を受けている大学院も登場しています。また、MBAそのものの知名度・評価が高いため、外資系企業や日系グロ―バル企業の中には、いため、国内MBAであっても転職において強みとしてアピールできるところもあるでしょう。
自分の市場価値を高めたい、また外資系企業や日系グローバル企業へキャリアアップ転職したいと考えているのであれば、社会人が国内MBAを取得する意味は十分にあるといえるのではないでしょうか。
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まとめ

国内MBAを取得し、キャリアアップに活かしたいとお考えであれば、MBAを高く評価してくれる外資系企業・日系グローバル企業への転職がおすすめです。
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