QAエンジニアの仕事とは?仕事内容から必要な資格、向いている人の特徴を解説

お役立ちコラム 職種別 エンジニア
2020.08.20
QAエンジニアの仕事とは?仕事内容から必要な資格、向いている人の特徴を解説

製品やサービスの仕上がりに高い品質が求められるのは、ビジネスにおいて当然のことといえるでしょう。そのため近年では、製品の品質を高め、良品であることを担保する「QAエンジニア」という職業が注目されているようです。しかし、その具体的な仕事内容については、よく知られていない部分も多くあるのではないでしょうか。

この記事では、QAエンジニアの仕事内容や役割、業務で必要になるであろうスキルを解説します。QAエンジニアに向いている人の特徴も紹介するので、QAエンジニアへの転職を検討している人はぜひ参考にしてください。

QAエンジニアとは?

QA(Quality Assurance)とは、品質保証という意味です。それはすなわち、製品やサービスが、要求されている品質を満たしていることを証明する活動の総称となります。

そしてQAエンジニアとは、品質保証のために、仕様に沿った動作の確認や製品の品質管理を行うエンジニアを指しています。実際の業務では、品質を確かめるためのテストやレビューなどを行います。

QAエンジニアの役割

開発者は、システムを正常に動かすことを目的に製品やサービスを開発しています。一方、QAエンジニアは、それらがユーザーにとって使いやすい動きやデザインになっているかを検証する役割を担っています。

QAエンジニアによって、開発者が想定していない操作をしても問題ないか、ユーザー目線で最終的な確認がなされているといってよいでしょう。

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QAエンジニアの仕事内容

ここでは、QAエンジニアの具体的な仕事内容について説明します。

QAエンジニアとテストエンジニアの違い

QAエンジニアは、完成したサービスや製品に対して、動作テストや耐久テストと呼ばれるテストを通じて、ユーザーが実際に使用しても問題ないかを確認するエンジニアです。

一方、テストエンジニアは、開発中のサービスや製品が正常に動くか、バグや不具合がないかをテストしています。このように、テストエンジニアが開発途中のバグや不具合を確認し、QAエンジニアが完成後の品質や耐久性を確認するという流れが一般的とされています。

ただし、企業や現場によってはQAエンジニアとテストエンジニアを明確に区別していない場合もあるようです。

機能の仕様や内容の確認とテストの計画

QAエンジニアの仕事は、機能の仕様や設計内容の確認、テストの計画を立てるところから始まります。仕様に抜けや漏れはないかの確認や、仕様変更や機能追加によって不具合がないかなどを確認する業務も含まれます。仕様や設計内容に問題があれば、開発者に新しい仕様や設計内容の提案も行います。

テストの設計

テストの計画が立ったら、今度は製品が正常に動作するか、耐久性に問題はないか、品質は保たれているかなどを確認するための、テスト設計を行います。また、単にテストを設計するだけでなく、品質保証に必要なテスト技法と具体的な手順を決定するのもQAエンジニアの役割です。

適切な技法を用い、正しい手順でテストが設計されていないと、テストの手戻りや再設計が発生するため、念入りに推考する必要があるとされています。

テストの実行と結果分析

こうして設計したテストを、実際に実行するのもQAエンジニアの役割です。システムが期待どおりに動作しているか、問題点や脆弱性がないかを確認し、品質向上を目指す業務であるといってよいでしょう。

テストの際に不具合や脆弱性を発見した場合は、再現手順を確認し、どのような動きが問題なのかを記録、分析して開発者に報告します。

レポートの報告と改善案の提出

テストを実施した結果から、不具合の数や内容を分析し、それらをレポートにまとめるのもQAエンジニアの役割のひとつです。分析結果から不具合の傾向を見出したり、テストの自動化を検討したり、開発プログラムの再検討や開発工数の分析、不具合の再発防止案の検討などを行ったりする場合もあります。

このように、機能の仕様や設計内容の確認から始まって、実施したテストの分析結果やそこから導き出された改善案を開発リーダーや上長に報告する一連の業務がが、一般的なQAエンジニアの仕事内容となっています。

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QAエンジニアの仕事で必要なスキルや知識

ここでは、QAエンジニアに必要となるであろうスキルや知識を5つ紹介します。

プログラミングに関する知識

QAエンジニアには、完成した製品やサービスの各機能の仕様や設計内容に対して評価を行うという役割があります。そのため、開発資料やコードを読み解けるよう、開発で使われているプログラミング言語を理解しておく、必要があるでしょう。

また、脆弱性や不具合を発見した際に修正を加えたり、膨大なデータを扱ったテストの分析自動化ツールを作成したりする場合にも、プログラミングに関する知識が必要とされます。

ソフトウェア開発に関する知識

ソフトウェア開発に関する知識は、テストの設計や改善案を提出する際に役立つ知識のひとつです。テスト対象になる製品やサービスが、どのように実装されているかがわかることで、どのようなテストが必要になるかの検討が容易になるでしょう。さらに、追加で必要になるテストや開発プロセスの改善といった提案も可能となるでしょう。

テスト技法に関する知識

テスト技法の知識は、テストの設計や実施の際に必要となる知識のひとつです。QAエンジニアは、単に動作テストを行うだけではありません。リソースが限られている中で、多岐に渡るテスト技法のから最適で効果的なものを選択し、効率的に製品やサービスの品質や耐久性の確認を進める必要があります。

そのため、採用すべきテスト技法は何なのかを的確に判断できるだけの知識が求められるでしょう。

品質保証・品質マネジメントに関する知識

製品やサービスの品質保証・管理をするには、品質保証に関する知識を持っていることが前提となるでしょう。また、QAエンジニアには、製造過程の管理や品質そのものを監視する品質マネジメントに関する知識も必要となるでしょう。

なかには、品質の国際規格であるISOの知識が必須になっている開発もあるようです。海外でも通用する規格に関する知識をもっていれば、QAエンジニアとしてグローバルに活躍できる可能性も期待できます。

OAを使ったレポーティング能力やプレゼンテーション能力

前述のとおり、QAエンジニアの仕事はテストの実施や分析だけに留まりません。これらをOA(Excel、Word、Power Pointなど)を使ってレポートにまとめ、エビデンスとして提出する必要があります。

また、まとめたレポートを発表・報告する場合もあるため、プレゼンテーション能力が必要になることもあります。

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QAエンジニアの仕事で役に立つ資格

ここでは、QAエンジニアの仕事で役に立つ4つの資格について説明します。

ソフトウェア品質技術者資格認定

ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)は、一般財団法人日本科学技術連盟が主催する資格制度です。ソフトウェア品質を向上するのに、必要な知識を有しているかを判断する試験になっています。試験は初級・中級の2種類があり、出題範囲はソフトウェアの品質に関する基礎知識から技法まで幅広くなっています。

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQB認定テスト技術者資格は、JSTQ(Japan Software Testing Qualifications Board)が主催する資格制度です。レビュー評価からソフトウェアの品質に関する知識など、品質に関するさまざまな知識が問われる試験になっています。ISTQBという団体と連携した国際資格のため、海外でも活かせる資格のひとつです。

IT検証技術者認定試験(IVEC)

IT検証技術者認定試験は、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が主催する資格制度です。知識試験と実務試験があり、ソフトウェアが定められた品質基準に達しているかの判断力などを問われます。試験には7つのレベルが用意されており、レベルごとに受験資格や想定されている役割が異なります。

TOEIC/TOEFL

英語ができれば、外資系企業や海外のクライアントとの仕事が可能となります。また、仕様書が英語で表記されている製品にも対応できるうえ、品質保証やITの最新情報をいち早く海外から手に入れられるでしょう。

あくまで目安ではありますが、QAエンジニアであればTOEICのスコアは600点以上を目指すとよいとされています。外資系企業への転職を考えている場合は、700点以上のスコアを取っておくと転職しやすいといわれています。

QAエンジニアであれば、TOEICのスコアは600点以上を目指すとよいでしょう。外資系企業への転職を考えている場合は、700点以上のスコアを取っておくと転職しやすいと考えられます。

QAエンジニアは資格がなくてもなれるか?

QAエンジニアへの転職は、資格をもっていれば、それが強みになる場合もあります。しかし、資格をもっていなくても転職は可能といえるでしょう。また、今は資格がなくても、転職後に資格取得を目指すのであれば、その姿勢は転職活動時のアピールにもつながるでしょう。

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QAエンジニアに向いている人の特徴

ここでは、QAエンジニアに向いているといわれる人の特徴を3つ紹介します。

細かいところまで注意がいく人

QAエンジニアは、製品やサービスの脆弱性や不具合をひとつたりとも見落とさない、正確な仕事が求められます。そのため、細かいところまで注意深く確認できる人が向いているといえます。

わからないことはすぐ調べる人

QAエンジニアは、品質保証や製造工程、テスト技法、法律など幅広い分野の知識が必要になります。新しい技術が誕生するたびに、知識を学び直すことも必要となります。わからないことはすぐに調べ、さまざまな知識を自分のものにできる人も向いているといえます。

マルチタスクが可能でコミュニケーション能力のある人

QAエンジニアは、品質管理はもちろん、分析結果の取りまとめや報告なども必要となるため、マルチタスクが得意な人が向いているといえます。また、開発者とのやりとりやクライアントの対応なども行うため、コミュニケーション能力が求められるケースもあるでしょう。

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QAエンジニアの需要と将来性

業界を問わず、製品やサービスの品質保証に対する関心は、近年のおいて高まってきている傾向にあります。よって、今後は簡単な品質管理のテストなどはシステムによって自動化される可能性もあるでしょう。

一方で、システムだけでは対応できないことも依然として存在し続けるでしょう。そのため、幅広い知識と実務経験を積むことで、システムでは対応できない案件を解決できるスキルを身につけていれば、そうしたQAエンジニアに対する需要は今後もなくならないといってよいのではないでしょうか。

また、QAエンジニアは外資系企業や日系グローバル企業の求人も増加しており、グローバルに活躍できる職種ともいえるでしょう。

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QAエンジニアのキャリアパス

代表的なQAエンジニアのキャリアパスは、シニアQAエンジニアになる道と、チームリーダーやマネージャーになる道の2つがあります。シニアQAエンジニアは、QAエンジニアよりも上位の職種であり、テスト計画や設計に強い人材は需要もあります。

チームリーダーやマネージャーは、品質保証のテスト計画の立案や業務フローの改善などの業務に携わります。マネジメントスキルを活かして仕事をしたい人は、こちらのキャリアパスを考えてみるとよいかもしれません。

まとめ

QAエンジニアは品質保証に関わる業務全般に携わります。IT業界に限らず、あらゆる分野で必要とされている職種であり、グローバルに活躍するできる可能性もあります。また、ひとつの役割や業務に固定されず、経験やスキル次第ではキャリアアップも望めるでしょう。

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