2020.06.12
新しい会社で自分を試したい、キャリアアップに挑戦したいと思っても、50歳を超えてからの転職となると二の足を踏む方もいるでしょう。実際のところ、中高年層の転職は現実的なのでしょうか。
この記事では、50歳からの転職は可能なのか、転職のメリット・デメリット、転職を成功させるポイントを解説します。50歳の転職者に企業が求めることも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ビジネスにおける豊富な経験と知見を有する50代だからこその転職があります。専任のコンサルタントがあなたのハイクラス・エグゼクティブ転職を成功に導く秘訣を伝授いたします
外資系企業や日系グローバル企業に強いエンワールドでは、各業界トップクラスの企業との連携により経営幹部や管理職などのハイクラス求人、スペシャリスト求人なども豊富に取り扱っています。また、業界・職種専門のコンサルタントが転職成功に向けて徹底的にサポートいたしますので、何でもご要望をお聞かせください。
50歳から転職はできるのか？
結論からいうと、50歳からでも転職することは可能です。たしかに、20代や30代の転職と比較すると、大変な部分や難しい面もあります。しかし、大企業で長年活躍してきた方や管理職の経験がある方、ひとつの業種を突き詰めてきた方ならば、これまで培ってきたスキルや経験を活かして転職することは可能といえます。
また、勤務形態も正社員に限りません。これまで十分に働いてきた方がセミリタイヤして、プロフェッショナルとして派遣社員や契約社員で働くケースもあります。
50歳からの転職者に企業が求めるもの
それでは、企業は50歳からの転職者に対して何を求めているのでしょうか。ここでは、企業が求めるスキルについて詳しく解説していきます。
マネジメント力や育成力
50代は管理職を経験したことのある方もいる年齢です。そのため転職先では、これまでの職場で培ったリーダーシップや、若手の採用・教育といったスキルを発揮することを期待されるでしょう。前職では、採用から教育までどのように携わり、手腕を発揮してきたのか、何人の部下をマネジメントしてきたのかなど、具体的にアピールできるとよいでしょう。
ポータブルスキル
ポータブルスキルとは、仕事に対する真面目さや判断力、人柄など、知識量や技術力では測れない能力を指します。業界や職種が変わっても通用する汎用性のあるスキルであるため、自分にはどんなポータブルスキルがあるか分析しておくことが大切です。
より客観的なポータブルスキルの分析のため、知人や前職の同僚など第三者のヒアリングを行うのもよいでしょう。
これまでの経験・スキル
これまでの職場で培ってきた経験やスキルは、転職先で即戦力として評価されます。第二新卒など若手の場合は、未経験でも意欲をアピールすれば今後の成長を期待して採用される可能性がありますが、50歳の場合は、これまでの経験を活かした転職となるでしょう。そのためプロジェクトの内容や実績などを、具体的に数字や客観的な評価を用いてアピールすることがポイントになります。
協調性やコミュニケーション能力
入社後は実務を遂行するだけでなく、周囲と円滑な関係を築けるかもポイントとなります。若手社員や年下の上司とも、協調性をもってコミュニケーションを取れるミドル層の人材は、どの企業でも重宝されるでしょう。50歳ならではの度胸や落ち着きは、社内環境の整備にもメリットになると考えられることもあります。
転職の際は仕事内容や待遇面だけでなく、応募先企業の社風や理念と、自分の考えや性格が合うかなども見極めるようにしてください。
50歳から転職するメリット・デメリット
ここでは、50歳から転職するにはどのようなメリット・デメリットがあるかを具体的に解説します。
メリット
長い社会人経験の中で得たスキルや人脈は、転職先が異業種や未経験の業界であったとしても汎用性高く活かせる場合が多いです。また、これまでと同じような職種、業界への転職であれば、実績や管理職の経験を活かしたキャリアアップも見込めるでしょう。
また、50歳は子育てがひと段落している年代でもあるため、じっくりと仕事に取り組むことも可能です。育児や家事から手が離れている分、フルタイムでの仕事を探しやすくなるといったメリットもあります。
デメリット
キャリアアップを目指していたとしても、転職によって会社の規模が小さくなったり、立場が変わったりして、年収が下がる場合もあります。または、若手に比べて求人数が少ない、キャリアチェンジが難しいなどの理由から、転職活動が長期化する可能性もあります。そうなると、転職に不安を感じる家族からの理解を得られないこともあるでしょう。
管理職の求人がなく、50歳で現場仕事に就くことも考えられます。このようなデメリットを感じないよう、50歳から転職する場合はポイントをおさえて活動することが大切といえるでしょう。
50歳からの転職を成功させるポイント
50歳からの転職は、メリットだけでなくデメリットも含みます。ここでは、50歳からの転職を成功させるポイントを解説します。
自分のスキルの棚卸しと自己分析を行う
多くの企業は、50代の転職者に経験やスキルを求める傾向にあります。転職活動を始める前には、これまでに得た経験やスキルの棚卸しを行い、自分の強みを整理してみるとよいでしょう。
なぜなら、応募先企業とのスキルマッチが転職成功の大きなカギとなるからです。
年収や雇用形態にこだわりすぎない
50歳からの転職では、希望条件が高くなりすぎたり、企業の採用条件が厳しくなったりすることもあり、希望条件をすべて満たした転職は難しいこともあります。場合によっては、年収や雇用形態について、ある程度は譲歩することも必要となるでしょう。希望条件を緩和することで、転職先の選択肢も広がり、転職を成功させる可能性が高まります。
転職するまで時間がかかることを承知しておく
転職活動が長期化することで「自分の経験やスキルは、市場価値が低いのではないか」などとネガティブになり、自信を喪失してしまう場合があります。また、転職先が決まらない状態で退職すると、収入がなくなり家計が苦しくなる可能性もあります。
そうした焦りや家計の問題で転職を失敗することがないよう、長期化や金銭面のリスクを踏まえて転職活動を計画することが大切です。
家族や周りの理解を得る
転職によって年収が下がったり、福利厚生の内容が変わったりするなど、待遇が低くなる可能性があります。また、転職前と勤務形態が異なれば、ライフスタイルが変わることもあるでしょう。転職は家族にもかかわるため、事前によく話し合うことをおすすめします。転職は、家族の理解を得てから進めるようにしましょう。
まとめ
これまでのスキルや経験を活かし、50歳からでも転職を成功させることは可能です。また、多様化する働き方が広がる昨今では、正社員だけでなく派遣社員や契約社員で活躍する道もあります。メリット・デメリットをしっかり把握し、よりよい職場で活躍するチャンスを手に入れてください。
エンワールドは管理職や経営幹部、シニアスペシャリスト求人を多く紹介しているだけでなく、実力によって評価される外資系企業にも強い転職エージェントです。無料面談も実施しているので、まずはお気軽にご応募ください。コンサルタントが1人ひとりのキャリアパスについてアドバイスします。
