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英語と日本語を操れるバイリンガルの方のなかには「語学力を活かせる職種に転職したい」と考える方も多いかもしれません。
そこで本記事では、バイリンガルの方々の転職事情について詳しく解説します。バイリンガルが転職時に企業にアピールすべき能力や、バイリンガルの語学力を活かせる具体的な仕事例などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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バイリンガルとは
バイリンガルとは、日本語と英語など、異なる2つの言語を流暢に話し、読み書きを行える方のことです。
幼少期から2つの言語を同時に習得している場合は「同時性バイリンガル」、母語の習得後に別の言語を習得した場合は「後続性バイリンガル」と呼ばれることもあります。
また、バイリンガルは各言語をどの程度話せるか、どのくらいの頻度で使用するかなど、明確な言語レベルが定義付けされているわけではありません。言語の習熟度によって言葉を使い分けることはなく、あくまで複数の言語を使える人全般をバイリンガルと呼びます。
バイリンガルが企業にアピールすべき3つの能力
グローバルに活躍できる語学力を持つバイリンガルの方が効率的に理想の転職を実現するには、グローバル人材を求める企業のニーズを的確に把握し、自身がそのニーズに応えられる人材であることをアピールすることが重要です。
経済産業省が日本のグローバル化促進のために日本企業・外国企業向けに行った調査によると、日本企業では日本人人材のグローバル化において、以下のような課題を抱えていることがわかりました。
日本人人材のグローバル化の課題 |
回答企業数 |
語学力 |
132社 |
コミュニケーション能力 |
87社 |
異文化に対する理解 |
78社 |
チャレンジ精神 |
73社 |
主体性・積極性 |
63社 |
責任感・使命感 |
15社 |
協調性・柔軟性 |
8社 |
その他 |
8社 |
調査を行った日本企業全184社のうち、132社が日本人人材の語学力に対して課題を感じており、多くの日本企業で言語能力に優れた人材が不足していることが明らかになりました。
この調査結果をもとに考えると、異なる言語を巧みに使いこなせるバイリンガルは、グローバル人材を求める企業で活躍される可能性が非常に高い人材といえます。
ここからは、上記の調査結果で上位3位にランクインした各社が抱える課題を参考にして、バイリンガルが企業にアピールすべき3つの能力について詳しく解説します。
参考:令和4年度我が国のグローバル化促進のための日本企業及び外国企業の実態調査報告書|経済産業省
語学力
グローバル化を目指している企業の多くは、語学力に優れた人材を求めています。そのため、バイリンガルの方が転職活動を行う際は、自身の言語力の高さを明確にアピールすることが重要です。
しかし、上述したようにバイリンガルの語学力レベルは明確に定義されているわけではありません。そのため、転職活動時には自身がどの程度の語学力を保有しているかを、客観的に証明できる資格や試験結果を提示することが効果的です。
例えば、英語力に優れている方であれば、TOEICやTOEFLなどのスコアを提示するのがおすすめです。このほか、過去に長期間海外で生活をしていた、前職で語学力を活かして成果を挙げたなどの経験があれば、その内容を詳しくアピールすることで、企業に好印象を与えやすくなります。
コミュニケーション能力
上記の調査によると、グローバル化を目指す日本企業の多くは、語学力に次いでコミュニケーション能力に優れた人材を求めていることも明らかになりました。
グローバル人材を求める企業はさまざまな国籍の従業員で構成されることが多いため、職場環境も多様性に富んでいます。そのような環境下で円滑に業務を進行するには、語学力と合わせて高いコミュニケーション能力が必要不可欠です。
語学力を活かしながら、誰とでもスムーズにやりとりができる高いコミュニケーション能力を保有しているバイリンガルの方は、転職活動時にぜひそのスキルを積極的にアピールしてください。
異文化に対する理解
グローバル化を目指す日本企業が日本人人材に抱えている課題の上位3つ目にランクインした項目が、異文化に対する理解です。
外資系企業や日系グローバル企業など、多様な国籍や文化背景を持つ人々と関わる機会が多くある企業では、相手の文化を尊重する姿勢を持つことが非常に重要です。自身とは異なるマナーや価値観への理解を示さなければ、相手と信頼関係を築くことができず、業務に支障が生じる恐れもあります。
バイリンガルの方は言語習得の過程で、異文化を自然と受け入れられる能力に長けた方が多くいます。留学経験や海外出張経験、海外チームと一緒に仕事をした経験などがあれば、その際どのように現地の人々と信頼関係を構築したのか、面接時に具体的なエピソードを話してみましょう。
バイリンガルの転職事情
ここでは、エンワールドが独自に行った英語力と仕事の関係性に関する2つの調査のアンケート結果をもとに、バイリンガルの転職事情について詳しく解説します。
英語力を活かして転職を成功させたいと考えているバイリンガルの方は、ぜひ参考にしてください。
参照:英語レベル「ビジネス」以上では、英語が“仕事” に優位に働いた経験は9割以上。“転職”に優位に働いた経験は8割以上。|エンワールド
参照:英語レベル「上級」では、年収1,000万円以上が約60% 英語レベルと年収の高さに相関関係
英語力が高いほど転職が有利になる
正社員として働いている方(※1)1,122名を対象に「転職で英語力が優位に働いたことはあるか」というアンケートを取ったところ、回答は以下のとおりでした。
なお、本アンケートでの調査対象者の英語レベルは、以下の4段階に分類しています。
- 上級(流暢)
- ビジネス
- 中級(日常会話レベル)
- 初級(挨拶レベル)
(※1)英語を母国語とする方を除く

「ある」と回答した方の割合は、英語レベル「上級」の割合が88%、「ビジネス」が79%という結果でした。グラフを見ると、英語力が高くなればなるほど転職が有利になることがわかります。
「具体的にどのような点で転職が有利になったのか」というアンケートを取ったところ、結果は以下のとおりでした。

英語レベルを問わず、最も多い票数を集めたのは「仕事の選択肢が広がった」という回答でした。次いで「キャリアの選択肢が広がった」「採用の選考を通過しやすかった」が上位にランクインし、英語力は今後のキャリアを広げるために大いに役立つ能力であると推察できます。
この調査結果から、高い英語力を保有しているバイリンガルの方の場合、日本国内でグローバル人材として活躍できる可能性は非常に高いといえます。キャリアの選択肢も多岐にわたるため、異業種への転職も実現しやすいかもしれません。
英語力の高さに比例して収入が上がりやすい
現在正社員で働いている方(※1)1,928名を対象に「現在の年収を教えてください」というアンケートを取ったところ、結果は以下のとおりでした。
※1 英語を母国語とする方を除く

英語レベル「上級」では「年収1,000万円以上」という回答が58%と、半数以上が高年収を得ていることがわかりました。一方、英語レベル「初級」では「年収1,000万円以上」の回答率は12%に留まっており、「上級」との差が顕著に見られます。
英語力の高さに比例して年収が上がる理由を深掘りするために、次は「仕事のどのようなシーンで英語を活用するか」についての回答結果を見てみましょう。

英語レベルを問わずに上位に挙がったのは「Eメール」「レポート・資料作成」など、読み書きに関する業務です。
一方で、「電話対応」「社内会議」「本社・親会社との会議」「来客」など、対人スキルが問われる業務に関しては、英語レベルが低くなるほど割合が低減するものの、英語レベル「上級」はいずれの項目においても60%以上の割合を占めています。
このことから、英語を流暢に使えれば使えるほど英語関連の業務の幅が広がり、それが年収に反映されているのだと推測できます。
高い英語力とコミュニケーション能力のあるバイリンガルの方は対応できる業務も多岐にわたるため、スキルの活かし方次第で高年収を狙えるでしょう。
バイリンガルに適した職種
バイリンガルとしてのスキルを活かせる職種は豊富にあります。バイリンガルに適した職種を、以下の表にまとめました。
職種 |
業務内容 |
バイリンガルセクレタリー |
・海外国籍の役員の秘書業務 ・担当役員のスケジュール管理や通訳、資料作成などを担当 ・語学力のほか、秘書としてのスキルも必要 |
英文事務・経理 |
・英文メールのやり取りや電話対応、資料作成などを担当 ・語学力のほか、事務・経理の一般的な知識やパソコンスキルが必要 |
貿易事務 |
・海外との取引を円滑に行うための事務手続きを担当 ・英文ドキュメントを理解できるレベルの語学力のほか、貿易や外国為替などに関する知識が必要 |
通訳 |
・使用言語が異なる人同士の会話が円滑に進むよう、双方の言語の翻訳を担当 ・2つ以上の言語を流暢に使える高い語学力のほか、ビジネスマナーやコミュニケーション能力が必要 |
英会話講師 |
・幅広い年代の方に英会話を教える仕事 ・語学力のほか、コミュニケーション能力や論理的思考力が必要 |
ホテルスタッフ |
・外資系のホテルや海外からの来客が多いホテルなどでフロント業務などを担当 ・接客に活かせる語学力のほか、高いコミュニケーションが必要 |
ツアーコンダクター |
・団体旅行に同行し、参加者のスムーズな観光をサポートする仕事 ・海外観光客の団体に就く場合、語学力のほか接客スキルや情報収集スキルが必要 |
ITエンジニア |
・ITを活用して、ソフトウェアやシステムの開発、設計や運用などを行う仕事 ・プログラミングではコードを英語で入力するため、IT関連の英語力が必要 |
このほかにもバイリンガルの方が活躍できる職種は多々ありますが、日常的に国際的なやり取りが必須な職種や、積極的にグローバル化を推進している職種などは、バイリンガルの方が活躍しやすい環境が広がっているといえるでしょう。
バイリンガルの転職に役立つ資格例
ここでは、バイリンガルの方の転職に役立つ資格の一例を紹介します。
資格 |
内容 |
国際会計検定 |
・国際的な会計スキルや簿記に関する知識にくわえ、英語でのコミュニケーション能力を保有していることを証明できる資格
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米国公認会計士 |
・米国管理会計士協会(IMA)主催の資格 ・会計から経営までの幅広い知識を保有していることの証明になる
|
IC3 |
・コンピュータとインターネットに関する基礎知識やスキルを証明できる国際資格 ・ITの基礎力を証明できる
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教員免許・登録日本語教員(日本語教師) |
・海外で日本語を教えられることの証明となる教員免許 ・登録日本語教員になるには、日本語能力検定などの専門教育を受ける必要あり
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調理師免許 |
・調理師法に基づく国家資格 ・調理技術や食に関する専門知識を保有していることを証明できる ・日本食は海外人気が高く、海外進出を視野に活躍することが可能
|
高い語学力だけでなく、専門性の高いスキルを保有していることを証明できる資格があれば、バイリンガルの方がよりスムーズに理想の転職を実現しやすくなります。
取得した方がよい資格は志望企業や目指す職種によっても異なりますが、転職時に活かせそうな資格に興味があれば、ぜひ積極的に取得に向けて行動を起こしてみてください。
バイリンガルが効率的に転職を成功させる方法
バイリンガルの方が効率的に転職を成功させるには、求職者と求人企業をつなげる役目を担う、人材紹介エージェントの利用がおすすめです。
特に外資系・日系グローバル企業などの転職に特化したエージェントを活用すれば、より希望に沿った転職を叶えやすくなるでしょう。
また、エージェントを利用するだけでなく、バイリンガルをターゲットにした就職イベントに参加してみるのも選択肢のひとつです。このようなイベントにはバイリンガルを積極的に採用したいと考える外資系・日系グローバル企業が多数参加するので、自身の語学力を活かして働ける企業を効率的に見つけることができます。
転職エージェントや就職イベントを活用して、バイリンガルのスキルを活かせる企業を見つけましょう。
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今回紹介したように、高い語学力を保有するバイリンガルは、グローバルに活躍できる可能性が非常に高い人材です。特に英語力に優れたバイリンガルの方は、キャリアの選択肢が広がるだけでなく、高年収も狙いやすい傾向にあります。
語学力にくわえて、コミュニケーション能力や対人スキルを磨き、専門性の高い資格を取得しておけば、よりほかの転職希望者と差別化が図りやすくなるでしょう。
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