外資系金融業界へ転職するには?必要なスキルや資格、効率的な転職活動方法を徹底解説

お役立ちコラム 業界別 外資系金融

公開日:

更新日:

外資系金融業界へ転職するには?必要なスキルや資格、効率的な転職活動方法を徹底解説

さらなるキャリアアップを目指して、外資系金融企業への転職を検討している方もいるのではないでしょうか。外資系金融企業への転職を成功させるには、業界や業種ごとの特徴を正しく理解し、企業が求めるスキルを把握しておくことが大切です。

本記事では、外資系金融業界の基本知識のほか、業種ごとの仕事内容の違いや転職時に必要なスキルなどを詳しく解説します。外資系金融企業への転職を実現させたい方は、ぜひ参考にしてください。

外資系金融企業へ転職をお考えの方へ!業界専任のプロフェッショナルがサポートいたします

外資系・日系グローバル企業の求人を多数保有するエンワールドは、外資系金融企業への転職を成功させたい方の効率的な転職を徹底サポートします。まずは無料会員登録から。

外資系金融業界とは

外資系金融企業とは、日本国内で金融関連の事業を行う金融企業のうち、本社が海外にあり、海外資本の比率が高い企業のことを指します。 

経済産業省が公表している「外資系企業動向調査」をもとに、「外資系企業」の定義についてより詳しく確認してみると、以下の要件に当てはまる企業を外資系企業と呼びます。

 

  • 外国投資家が株式、または持分の3分の1以上を保有している企業
  • 外国投資家が株式、または持分の3分の1以上を保有していて、かつ国内法人が出資する企業

 

外資系金融企業は、複数の国や地域で国際的な資金移動や投資を担い、グローバルに事業を展開しています。日本国内にも複数の外資系金融企業が点在しており、本国をはじめとした海外の企業文化や、日本企業とは異なる独自の風土を持つ企業が多く見られるのが特徴です。

 

参照:経済産業省|外資系企業動向調査 調査の概要

外資系金融業界の5つの業種

外資系金融企業は主に5つの業種に分けられます。ここからは、業種ごとに特徴や業務内容を解説します。

銀行系

外資系の銀行は、個人ではなく法人を対象に、資金調達やM&Aのサポートを行うのが主な業務です。また、世界各国に広がるグローバルなネットワークを活かし、国際レベルの大型取引や最新の金融商品を扱う機会が多くあるのも、外資系銀行の特徴です。

 

国内における代表的な外資系銀行は、以下のとおりです。

 

  • モルガン・スタンレー
  • ゴールドマン・サックス
  • バンク・オブ・アメリカ
  • ドイツ銀行

 

クレジットカード系

外資系クレジットカード企業の主な業務は、個人・法人宛にクレジットカードサービスを提供することです。カード発行や加盟店開拓、決済処理、与信管理、ポイントサービス、不正利用対策など、幅広い業務を行います。 

日系クレジットカード企業は外資系企業の影響を大きく受けており、外資系クレジットカード企業が扱う国際ブランドカードと提携することで、自社のクレジットカードの利用範囲を拡大させています。 

国内における代表的な外資系クレジットカード企業は、以下のとおりです。

 

  • VISA
  • MasterCard
  • AMERICAN EXPRESS
  • Diners Club

 

投資ファンド系

投資業を生業にする金融企業は、顧客から集めた資金を効率的に運用し、利益を出すことを主な業務としています。資金調達、運用、分析、管理など幅広い業務を行います。 

国内案件やアジア方面に特化した事業展開をする日系投資ファンド企業と比べ、外資系投資ファンド企業は、国際的な大規模案件を扱う機会が多いのが特徴です。 

国内における代表的な外資系投資ファンド企業は、以下のとおりです。

 

  • カーライル・ジャパン
  • ベインキャピタル
  • KKRジャパン

 

生命保険系

外資系生命保険企業は、個人や法人に対する生命保険商品の提供や、保険商品の企画・開発などを主な業務としています。 

日系生命保険企業はあらかじめ保障内容が決められているパック商品を扱っていることが多いですが、外資系生命保険企業ではクライアントのニーズに柔軟に対応できる、オーダータイプの商品をメインに扱っています。 

国内における代表的な外資系生命保険企業は、以下のとおりです。

 

  • アフラック生命保険
  • アクサダイレクト生命保険
  • チューリッヒ生命保険
  • メットライフ生命保険
  • マニュライフ生命保険

 

損害保険系

外資系損害保険企業は、予期せぬ事故や災害などに備える損害保険商品を、個人・法人あてに提供することが主な業務です。このほか、保険商品の企画、販売、事故対応なども業務として挙げられます。 

生命保険と同様に、日系損害保険企業はパック商品を扱うことが多いですが、外資系損害保険企業はオーダーメイド型の保険商品を自社の主軸商品として扱っています。 

国内における代表的な外資系損害保険企業は、以下のとおりです。

 

  • バークシャー・ハサウェイ
  • AIG損害保険
  • ミュンヘン再保険
  • アクサ損害保険

外資系・日系グローバル企業の求人を多数保有するエンワールドは、外資系金融企業への転職を成功させたい方の効率的な転職を徹底サポートします。まずは無料会員登録から。

外資系金融企業が転職者に求める条件

ここからは、外資系金融企業が転職者に求める5つの条件について、それぞれ詳しく解説します。

語学力がある

企業によっては、転職者に対してビジネスで通用するレベルの語学力を求めている場合があります。 

外資系金融企業のなかには、国際取引や海外支社とやりとりをする際などに英語を用いることがあります。金融関連の英語は専門性の高い用語を使うことも多いため、実務に活かせる英語力を備えている方は、企業から重宝される可能性が高いです。 

ただし、すべての外資系金融企業で必ずしも英語力が求められるわけではありません。企業や所属部署によっては、日本語のみで日常業務を進行できることもあります。そのため、志望先企業でどの程度の語学力が求められるのか、事前に調べておくと安心です。

金融業界での経験が豊富

採用活動中の外資系金融企業の多くは、ジョブ型雇用を採用している背景から、即戦力として活躍できる人材を求めています。そのため、金融業界での豊富な業務経験がある方は、ほかの転職者と差別化を図りやすいでしょう。 

実務経験から得た体系的な金融知識や、顧客獲得につながるネットワークや人脈を保有している場合は、面接時に積極的にアピールすることで、企業に好印象を与えやすくなります。

専門性の高い知識やスキルがある

外資系金融企業の多くは、専門性の高い金融知識やスキルを備えている転職者を優先的に採用する傾向があります。なぜなら、金融企業に限らず、多くの外資系企業は中途採用において「ジョブ型雇用」を取り入れているからです。 

ジョブ型雇用とは、職務内容やスキルを限定して人材を採用する採用手法のひとつです。自身が保有している金融知識やスキルが企業のニーズとマッチしていれば、転職活動をスムーズに進められる可能性が高まるでしょう。

向上心がある

外資系金融企業では、入社後も常に学び続ける高い向上心が求められます。 

変化の激しい金融市場で活躍するには、最新の金融商品や経済情報などを積極的に取り入れ、それを業務に活かせるよう日々学び続ける必要があります。

常に自身の知識やスキルを磨き続けられる向上心の高い方であれば、市場変化のスピードに左右されずに、安定的に企業の発展に貢献できるでしょう。

論理的思考力がある

外資系金融企業の多くは、論理的思考力の高い転職者を積極的に採用する傾向があります。 

なぜなら、論理的思考力に優れた方は、金融市場の動向や同業他社の最新情報、各国の経済対策など、さまざまな最新情報を的確に分析し、その結果をもとに的確な対応を取ることができるからです。 

また、物事を論理的に捉えられる方であれば、金融市場の変化の激しさにもストレスを感じずに、冷静さを保ったまま日々の業務に取り組むことができます。

グローバルな視点を持っている

世界の金融市場は政治や経済など、さまざまな世界情勢の影響を受けてます。そのため、グローバルな視点を持った視野の広い方は、外資系金融企業から重宝される可能性が高いです。 

また、部署や役職によっては、入社後に海外で働くこともあります。グローバルな視点を持っている方であれば、海外勤務になった場合も視野の広さを活かして現地で活躍できるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

外資系金融企業では、誰とでも分け隔てなくコミュニケーションが取れる、対人能力の高い人材を求める傾向にあります。 

コミュニケーション能力に長けている方は、部署内だけでなく、取引先や海外支社など、周囲の人々とスムーズに業務上のやりとりができます。 

そのような方であれば、多様なバックグラウンドを持つ人材が多く所属する部署に配属されても、言語や文化に左右されずに良好な人間関係を築けるため、効率的に成果を出すことができるでしょう。

外資系金融企業への転職|役立つスキルや資格

次は、外資系金融企業へ転職する際に役立つ代表的なスキルや資格を5つ紹介します。

TOEIC

TOEICは、英語でのコミュニケーション能力を測るための国際的試験です。グローバルスタンダードな試験として、世界のさまざまな国で活用されています。 

上述したように、すべての外資系金融企業で高い語学力が求められるわけではありませんが、日常業務で英語を使用する部署や役職へ応募する場合は、TOEICで高得点を獲得しておくと転職時の評価につながりやすいです。 

企業から評価されるTOEICの点数は、一般的に800点以上といわれています。高スコアを獲得できれば転職時の武器として活用できるので、英語力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。

 

参照:TOEIC® Program

 

MBA

MBAとは、経営に関する専門的な知見を深めた方のみが取得できる、経営学修士号のことです。MBAは日本でも海外でも取得可能な学位で、取得することで経営に関する高度な知識やスキルを保有していることを客観的に証明できます。 

MBAの習得過程では、企業経営全般に関する知識やスキルを体系的に養うことができるので、取得すれば外資系金融業界の多くの分野に役立てることが可能です。 

転職市場においても、企業経営のスペシャリストである即戦力人材として評価を受けやすいです。

米国公認会計士

米国公認会計士(USCPA)は米国各州で認定されている公認会計士資格です。著名な国際ビジネス資格のひとつであり、取得することでグローバルなキャリア形成に役立ちます。 

資格取得にあたっては英語試験を受ける必要があり、試験項目は経済学概論から財務会計、管理会計、商法や証券取引法、税法といった法律の知識まで多岐にわたります。 

取得することで、金融業界では欠かせない会計のプロフェッショナルであることを証明できるので、市場価値の高い人材として企業からも評価される可能性が高いです。

国際秘書検定

国際秘書検定は、一般社団法人日本秘書協会が認定する民間資格です。取得することで、英語と日本語の双方をコミュニケーションの手段として使いこなし、幅広いビジネススキルに優れた人材であることを証明できます。 

実際の試験では、オフィス管理能力や経営管理能力、秘書実務、日本語と英語両方でのコミュニケーションスキルなどが審査されます。 

文部科学省が後援する社会的信用度の高い資格であるため、外資系金融業界への転職を目指す場合にも役立つ資格といえるでしょう。

 

参照:一般社団法人日本秘書協会|(CBS)国際秘書検定について

  

国連英検

国連英検とは、国際連合公用語英語検定試験の略称です。公益財団法人日本国際連合協会が主催しており、試験では世界情勢や国際時事問題にまつわる内容を多く取り扱っています。 

TOEICと同様、受験者の英語能力を見るための試験ですが、点数制ではなく、特A級からE級まで6段階での資格取得が可能です。 

国連英検を取得しておくことで、グローバル人材として活躍できることをアピールしやすくなるため、外資系金融企業の転職においても有利に働くでしょう。

参照:国連英検

外資系・日系グローバル企業の求人を多数保有するエンワールドは、外資系金融企業への転職を目指す方の理想的なキャリアアップを徹底サポートします。まずは無料会員登録から。

外資系金融企業へ転職する3つのメリット

ここでは、外資系金融企業へ転職する3つのメリットについて解説します。

キャリアの幅が広がる

外資系金融企業の多くは実力主義を重んじる傾向が強いため、転職後に業務で成果を挙げることができれば、社歴や年齢を問わず、早期キャリアアップを目指せます。 

また、部署や役職によってはグローバルに活躍できる場が設けられていることもあるため、自身のキャリアの幅を一層広げることができるのも魅力です。

年収が高水準になりやすい

年収が高水準になりやすい点も、外資系金融企業へ転職する大きなメリットのひとつです。 

外資系金融企業の多くは報酬体系が明確で、基本給以外にも、成果に応じてインセンティブ給が支給されるのが一般的です。実績が直接的に収入に反映されるため、自身の努力次第で高年収を狙うことができます。

高度な金融知識やスキルが身につく

グローバル水準の高度な金融知識やスキルを身に付けられるのも、外資系金融企業へ転職する魅力のひとつといえます。 

最新の金融商品や大規模な金融取引に携わる機会が多くある外資系金融企業では、日々の業務を通じてより高度な金融知識を習得することができます。 

知識やスキルを得ることで、外資系金融業界でさらなるキャリアアップを図りやすくなるでしょう。

外資系金融企業へスムーズに転職する方法

外資系金融企業への転職は、比較的競争率が高いうえに、選考基準も高く設けられているのが一般的です。そのため、効率的に転職を成功させるには、外資系・日系グローバル企業の転職に特化した転職エージェントを活用するのも選択肢のひとつです。 

採用活動を行っている外資系金融企業のなかには、公に求人情報を開示せずに、転職エージェントを通じて自社のニーズに合った人材のみに求人を開示しているところもあります。転職エージェントを利用すれば、個人では見つけられないそのような非公開求人にも応募できるため、スムーズな転職活動を実現しやすくなります。 

また、外資系・日系グローバル企業に特化した転職エージェントを利用することで、専門的な知識を持ったプロのコンサルタントから、転職に関する具体的なアドバイスをもらうことができる点も、転職エージェントを利用する魅力のひとつです。

外資系・日系グローバル企業の求人を多数保有するエンワールドは、外資系金融企業への転職を成功させたい方の効率的な転職を徹底サポートします。まずは無料会員登録から。

外資系金融企業への転職を成功させグローバルに活躍したい方は、エンワールドへのご登録を検討ください

外資系金融企業は主に5つの業種に分けられ、扱う金融商品や担当する業務内容は、業種ごとにさまざまです。 

外資系金融企業への転職は比較的競争率が高いため、内定を勝ち取るには、今回紹介したような企業が求めるスキルや、転職時に役立つ資格などを取得しておくことをおすすめします。 

自分一人ではなかなか転職活動が進まない場合は、外資系・日系グローバル企業に特化した転職エージェントを利用するのも効果的な選択肢のひとつです。

 

エンワールドは、外資系・日系グローバル企業に強い転職エージェントです。外資系企業への転職に関する専門知識を持った専任のコンサルタントが、一人ひとりに合った転職活動を徹底サポートいたします。外資系金融企業の求人も多数扱っているので、興味のある方はぜひこちらから新規会員登録してみてください。



求人を見る

エンワールド編集部

エンワールド編集部

外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。

その他のおすすめ記事情報

外資系企業へ未経験で転職するには?日本企業との違いや転職エージェントの活用方法を解説

外資系企業へ未経験で転職するには?日本企業との違いや転職エージェントの活用方法を解説

現在、日本企業に勤めており、キャリアアップを目指して外資系企業への転職を考えている...

面接の転職理由の答え方!ケース別の例文や好印象を与える6つのコツを解説

面接の転職理由の答え方!ケース別の例文や好印象を与える6つのコツを解説

転職時の面接では、ほとんどの企業が転職理由を尋ねます。しかし、転職理由の伝え方がわ...

英文履歴書(英文レジュメ、CV)の書き方|失敗しない作成方法と例文を紹介

英文履歴書(英文レジュメ、CV)の書き方|失敗しない作成方法と例文を紹介

外資系企業への就職を目指す際に最初にぶつかる壁として、英文履歴書(英文レジュメ、C...

外資系・日系グローバル企業求人

一覧へ戻る

あなたの英語を活かすなら

外資系・日系グローバル企業のハイクラス転職ならエンワールド

転職をお考えの方

会員登録

人材採用をお考えの方

お問い合わせ

あなたに合った求人を探す

リモートワーク可や年収1,000万円以上のハイクラス求人をお探しの方はこちら