2023.06.05
企業を成長させるカギとして注目されている言葉のひとつに「成長マインドセット」というものがあります。しかし「聞いたことがあるけれど、よく意味がわからない」という方は多いのではないでしょうか。
この記事では、成長マインドセット/マインドセットとは何か、その種類や効果、獲得するための方法や伸ばすためにはどうすればよいかなどについてFAQ形式で解説します。
Q. マインドセットとは？
マインドセットとは、心の持ち方や物事の捉え方を意味し、その人の経験や受けた教育・時代背景・生まれつきの性質などが影響すると言われています。
例えば、ひとつの出来事に対してポジティブに考える人と、ネガティブに考える人がいるのは、マインドセットの違いだと言えます。
Q. マインドセットの種類は？
マインドセットには、主に2つの種類があります。
成長マインドセット
成長マインドセットとは、「努力次第で自分の能力は伸ばすことができる」というポジティブな考え方のことです。
これを持っている人は前向きに挑戦を重ねられるので、あらゆる出来事を自己成長の機会へと転換することができる傾向にあります。たとえ失敗しても、そこから学習して成功につなげられるような力であることから、ビジネスパーソンとして身につけておきたいマインドセットだといえます。
固定マインドセット
固定マインドセットは、「たとえ努力しても自分の能力は変えられない」というネガティブな考え方のことです。
これを持っている人は、自分の限界を決めて挑戦しようとしない傾向にあり、自身の変化を嫌う特徴もあります。
Q. 成長マインドセットの効果は？
ここでは、成長マインドセットの主な2つの効果について解説します。
社内における成長意識の高まりが期待できる
成長マインドセットは、それを持つ個人はもちろん周囲にも良い影響を与えられる可能性があります。
例えば、リーダーが時代の潮流を捉えてグローバル人材の積極的な採用を推進するとします。それを見た周囲は、どうすればグローバル人材の採用が成功するためのアイディアを出すよう努めることが考えられ、結果として組織全体の成長意識の高まりが期待できます。
社内における生産性の向上や売上アップにつながる
個人が成長マインドセットを持つことで社内が革新的になれば、今までにない技術や効率的な手法を取り入れるようになり生産性の向上が期待できます。
また、成長マインドセットを持っている事業は、たとえ売上が安定していても開発費を投じて新商品や品質改良に挑戦するなど、さらなる売上アップを志向するでしょう。
Q. 成長マインドセットを獲得する方法は？
ここでは、成長マインドセットを獲得する方法を5つのステップに分けて説明します。
1. 目標を設定して具体的な行動計画を立てる
まずは明確な目標を定め、それを達成するための具体的な行動計画を立てます。前述の通り、成長マインドは組織を通じて伝播していくので、組織目標を定めたうえで個人の役割に応じてブレイクダウンしていくのも効果的です。
2. 行動計画を継続的に実行する
具体的な行動計画を立てたら、それを継続的に実行するフェーズに移ります。面談などを実施して随時進捗を確認するとよいでしょう。
3. 小さな成果も評価し成功体験を積み重ねる
人は、自分に対してメリットがあることは継続しやすい傾向にあります。そのため、少しずつでも成果が見られるのであればそれらを評価し、成功体験として認識させることで計画の継続的な実行と成長マインドセットの定着を支援していきましょう。
4. フィードバックを行う
成長マインドセットを獲得するためには、定期的に行動や取り組みを振り返りながら改善を繰り返す必要もあります。第三者からの客観的なフィードバックを実施することで、自分だけでは気づきづらい改善点を見つけることが可能です。
5. 内省を促す
フィードバックを踏まえ、自分がどのような行動を取っていたか、どのような考え方をしたのかなど内省を促すことも重要です。
Q. 成長マインドセットを伸ばすためには？
企業の成長には従業員の成長マインドセットを伸ばすことが重要です。
そのためには、前述したようなアプローチによって、従業員の成長マインドセット獲得を支援していくことが重要です。
しかし、個人の思考や組織文化に根強く定着しているマインドセットを変えることは、そう簡単にできるものではなく、既存の価値観を否定することでストレスを伴い、時間もかかることが多々あります。
意識の変革を促せそうなタイミングを見計らい、教育などを行いながら焦らずに時間をかけてじっくり継続的に取り組んでいくようにしましょう。
今回は成長マインドセット/マインドセットについて解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。
