【人事用語FAQ】インターンシップとは

2023.04.21
【人事用語FAQ】インターンシップとは

近年、「インターンシップ」制度を導入する企業が増加しています。採用担当者の中には、自社でも実施をお考えの方がいるのではないでしょうか。
この記事では、改めてインターシップとは何かを確認し、注目される理由、企業が実施する際の目的やメリット・デメリットなどについてFAQ形式で解説します。

Q. インターンシップとは?

「インターンシップ」とは、学生が企業などで実際に仕事を体験する制度のことです。アメリカや欧米では、多くの企業がインターンシップ制度を採用しており、日本でも徐々に普及が進んでいます。

 

Q. インターンシップが注目される理由は?

インターシップが注目される理由として、次のようなものが挙げられます。

 

インターンシップへの参加率が増加

インターンシップを実施する企業も増え、2016年卒時点で7割以上の学生がインターンシップに参加しており、現在ではインターンシップが就職活動の一部となっています。

 

新卒採用の早期化・長期化

経団連のガイドラインにより新卒採用の採用広報・選考スケジュールが後ろ倒しになった一方で、非経団連加盟企業の多くは人材確保のためにスケジュールを前倒しにしました。その結果、就職活動は早期化・長期化し、早い段階で優秀な学生に接触しようとインターンシップに取り組む企業の数が増加しています。

 

有効求人倍率の上昇

少子高齢化などの影響で年々有効求人倍率が上昇し、人材採用における企業間競争は激化しています。そんな状況下において、インターンシップを実施することは企業のPRや他社との差別化を図る際に有効であると考えられています。

 

Q. インターンシップの目的は?

企業がインターンシップを行う主な目的は次の3つです。

 

優秀な人材の発掘

インターンシップ中の学生の働き方を見ることで、企業にとって将来有望な人材かどうかを見極めることができ、優秀な人材の発掘につながります。

 

即戦力となる人材の育成

採用したい学生が入社後に即戦力となるよう、インターンシップ期間にさまざまなことを学んでもらうなど人材育成ができます。

 

企業理解を深めて離職を防止

インターンシップ中に企業理解を深めることで、入社後に新入社員が業務や企業風土についてのミスマッチを感じ離職してしまうリスクを防げます。

 

Q. インターンシップの種類は?

インターンシップにはさまざまな種類があります。ここでは期間や内容、報酬の有無などについての例を紹介します。

 

期間

  • 短期:1日のみ実施するケースです。参加者は、先着順・誰でも参加可能・テストなどを行い選考基準を満たす学生のみ参加の3タイプがあります。
  • 短中期:2日から1ヵ月程度の実施期間で、エントリーシートやWebテスト、面接などで選考した学生に対し課題を与えます。
  • 長期:年単位行うタイプで、特にベンチャー企業などが即戦力となりうる優秀な人材に対し実施します。

 

内容

  • 会社説明、セミナー型:短期のインターンシップで主に行われるもので、一度に多くの学生に対し会社の事業内容などを説明します。
  • プロジェクト型:学生に課題を与え、業務だけでなく商品開発や新規事業の提案などのディスカッションやディベートに参加してもらう方法です。
  • 就業型:学生に従業員と一緒に働く機会を与える方法です。

 

報酬

  • 有給:労働の対価として、また、 として支払う場合などがあります。
  • 無給:短期間の場合や学生にとっての社会経験、セミナー形式による学びの意味合いが強い場合は、給与を支払わないこともあります。

 

Q. インターンシップを実施するメリット・デメリットは?

最後に、企業がインターンシップを実施するメリットやデメリットを、前述の種類ごとに説明します。

 

短期間のインターンシップ

メリット

会社説明、セミナー型は、一度に多くの学生に自社の事業内容や社風を正しく知ってもらえるというメリットがあります。大学や求人サイトを通して広報することで、企業の知名度アップも目指せます。

 

プロジェクト型では、ワークショップやディスカッションを通して学生の性質や性格を知ることができ、採用後のミスマッチ防止にも繋がります。また、学生と直接交流できるので、優秀な学生にアプローチし志望度アップを図ることも可能です。

 

デメリット

会社説明、セミナー型は、個々の学生と直接交流を持てないため、学生個人の性質や性格を知ることは難しいというデメリットがあります。

 

また、プロジェクト型では、学生が課題に取り組むことがメインとなり自社の実務について伝えきれず、入社後に思っていた仕事内容と違うと感じるミスマッチが発生してしまう可能性があります。

 

長期間のインターンシップ 

メリット

長期間に渡り学生を見られるため、意欲や能力の高い学生を採用につなげることができ、採用後のミスマッチも防止しやすいです。

さらに、学生を受け入れることで刺激を受けた従業員のモチベーションアップや、育成能力の向上なども期待できます。

 

デメリット

学生の受け入れ体制を構築するため、企業側には大きな負担がかかります。また、長期間・長時間の労働でも学生がモチベーションを保ち、必要以上に負担を感じないようケアするフォロー体制の整備も必要です。

 

 

今回はインターンシップについて解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

 

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