履歴書にある「本人希望欄」はフリー欄であるがゆえ、何をどこまで、そしてどのように記入したら良いのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、本人希望欄に書いて良い点・良くない点、また、その正しい書き方などを解説します。必要なポイントを押さえ、書類選考の突破を目指しましょう。
本人希望欄の基本ルール
基本ルール
履歴書の第一の目的は、企業にプロフィールや業務経験、所持するスキルなどから、応募先企業に対して自分がどう貢献できるかを端的に伝えることです。そのため、書類選考を通過し次のステップへ進むためには、書類選考時点で、要望を出すのは控えた方が良いでしょう。
上記に従い、本人希望欄には、絶対に譲れない条件がなければ、もし勤務条件や待遇に関して希望があっても、本人希望欄には「貴社の規定に従います」と記載するのが一般的です。
なお、英文履歴書には本人希望欄はありませんが、履歴書同様に書類選考時点で要望を出すことは控えることが懸命です。
英文履歴書の書き方については以下記事をご参考ください。
英文履歴書(レジュメ)の作成方法|例文サンプル付きで詳しく解説
絶対条件以外は、面接ですり合わせる
選考が進めば、自ずと待遇や勤務条件について話し合える機会があります。なので、本人希望欄に記入する絶対条件以外の希望は、面接で交渉しすり合わせて行くことになります。
仕事に対する希望や勤務条件は、選考が進むなかで変化していく可能性も大いにあります。また、応募先の企業の社風や働き方、働いている人のことなどへの理解も面接を進めていく内に深まっていくでしょう。企業のことを深く知る前に機会を狭めないためにも、最初から条件を固めすぎず、柔軟な態度で臨むことが重要です。
外資系企業・日系グローバル企業に強いエンワールドなら、履歴書やレジュメの作成方法などの転職プロセスもしっかりとサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。
本人希望欄に書くべき、または、書いて良い内容
本人希望欄に書くべきもしくは書いて良い内容について、具体的に紹介し記入例も示します。
募集要項に「職種」や「勤務地」が複数ある場合
企業が募集要項に、営業職や企画職、事務職、技術職などの複数の職種を記載している場合や、複数の勤務地での募集をしている場合は、本人希望欄に自身の希望する職種や勤務地を記入しましょう。
ただし、同じ職種でも企業によってさまざまな呼び方があります。本人希望欄に職種名を記入する場合は、募集要項に記載されている正式名称で記入するよう心掛けましょう。
また、勤務地について、家族の都合などで転居が難しい場合は、理由を添えて明記しましょう。
記入例)
「経験を活かせる、企画職を希望致します。」
「介護が必要な家族と同居しているため、東京都と神奈川県での勤務を希望致します。」
「入社希望日(退職予定日)」が決まっている場合
在職中で、現職の退職予定日がわかっている場合は、退職予定日や入社希望日を記入しましょう。退職日が未定の場合は、記入する必要はありません。
記入例)
「現職の引継ぎのため、貴社に就業できるのは20XX年○月○日以降になります。」
「退職予定日が20XX年○月○日のため、○月○日からの勤務を希望致します。」
勤務時間の制限がある場合
業務に支障はない前提で、家族の事情で募集要項に記載されている勤務時間に出退勤が難しい場合や、定期的に通院が必要で勤務時間の制限がある場合は、理由・背景と共に具体的な頻度・日時について明記しましょう、
記入例)
「子供の保育園の迎えがあるため、毎週金曜日は17時に退勤させていただければ幸いです。」
「通院のため、毎月第1水曜日は11時の出社を希望致します。」
日中連絡が取りにくい場合
在職中などで、日中に連絡が取りにくい時間帯がある場合は、その時間帯と理由を添えて記入します。合わせて、連絡が取りやすい時間帯を記入するのも良いでしょう。
記入例)
「現在就業中のため、平日9時~17時は電話を受けられない場合があります(12~13時は、休憩時間のため連絡可能です)。留守番電話やメールでご連絡いただけましたら、確認次第、速やかに折り返し連絡致します。」
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本人希望欄に書かない方が良い内容
次に、本人希望欄に書くと採用担当者にマイナスの印象を与えかねない内容について、理由と合わせて紹介します。
給与・待遇面の希望
給与・待遇などの希望を記入することは控えましょう。書類にて、一方的にそれらの希望を伝えることで、実際の応募企業や職務に対する興味、関心よりも、給与・待遇面をポイントに転職活動を行っている人物であるといった印象を与えてしまう可能性があります。面接時や内定を獲得した後に、これまでの自身の実績や経験など客観的な情報をもとに、交渉をすすめてみてはいかがでしょうか。
志望動機・自己PR
本人希望欄はフリースペースになっているため、より熱意を伝えるために志望動機や自己PRを記入した方が良いのではと思う方もいるかもしれません。
しかし、本人希望欄はあくまで希望を記入する欄です。一般的に志望動機・自己PR欄は別途設けられているはずです。それぞれ記入欄に即した内容の記入を心がけましょう。
特になし・ありませんの言葉や空欄
絶対条件がない場合にでも、「特になし」や「ありません」などと記入したり、空白にしたりせず、「貴社の規定に従います」と記入しましょう。素っ気ない表現でやる気のない印象をもたれたり、雑な印象をもたりせずに済みます。
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まとめ
書類選考は転職の大事な一歩。履歴書の書き方の基本を抑えて自己アピール部分をしっかりと伝え、次の面接へつなげていきましょう。
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