派遣社員を徹底解説|雇用の仕組み・給与・メリット・デメリット

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2019.12.10
派遣社員を徹底解説|雇用の仕組み・給与・メリット・デメリット

最近では、派遣社員として働く人が増えています。日系企業を始めとして、外資系企業でも、派遣社員として働いている人は多いです。

この記事では、これから派遣社員として働こうと考えている人に向けて、派遣社員の雇用形態について詳しく解説します。派遣社員の種類・給与・メリット・デメリット・派遣社員から正社員になるための方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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派遣社員とは?

派遣社員とは、派遣会社と契約をした上で、別の会社に派遣されて働く人を指します。派遣社員の給与形態は時給制が一般的ですが、数は少ないものの月給制の場合もあります。

 

派遣社員の職種で最も多いのは一般事務や事務機器操作などのオフィスワーク系で、次に軽作業や製造業などが多いです。派遣社員は正社員と比較して残業は少ないため、プライベートの時間を充実させたい人・副業のある人・育児や家事との両立をしたい人などに向いています。

 

なお、同一の派遣先の事業所に、同じ派遣社員を派遣できる期間は原則3年が限度となっていますので注意しましょう。

 

契約社員との違い


派遣社員と同じ非正規雇用ですが、契約社員の場合は実際に働く会社に直接雇用されており、雇用期間も契約により異なります。また、契約社員における1回当たりの契約期間の上限は、有期の建設工事等などを除いて3年ですが、契約更新ができれば、同じ部署で働き続けられます。派遣社員と違って3年の上限がありません。

 

正社員との違い


正社員は、契約社員と同じ直接雇用ですが、終身雇用のため、契約期間がなく定年まで勤められます。また、賞与・退職金・各種手当が支給され、福利厚生なども受けられます。なお、基本的に、正社員と派遣社員の仕事内容に差はない場合が多いです。

 

派遣社員の種類


派遣社員は3種類に分けて解説します。

 

登録型派遣


登録型派遣とは、人材派遣会社に登録し、そこから別会社に派遣される働き方を指します。派遣社員というと、登録型派遣のことを指すことが多く、一般労働者派遣ともいわれています。登録をしても、実際に派遣先が決まり働き始めるまで給与は支給されません。

 

登録型派遣では、自分が希望する時間・期間の仕事を選べます。派遣期間は契約によって決められ、契約期間が終了すると雇用契約も終了します。
派遣期間が終わると派遣会社が次の派遣先を探してくれますが、見つかるまでの給与は支給されません。

 

常用型派遣


常用型派遣とは、派遣会社の正社員(又は契約社員)として、別の会社に派遣される働き方を指します。フルタイムの労働のため、派遣先での業務時間の設定によっては、終業後に派遣会社の仕事も行わねばならない場合があります。

 

登録型派遣と大きく異なるのは、派遣会社の正社員(又は契約社員)なので、無期雇用であり、派遣先されなくても給料・賞与が支給されるという点です。
3年以上同じ派遣先で勤務できますが、勤務時間・場所などは自由に選べず、派遣会社の指示に従う必要があります。

 

紹介予定派遣


紹介予定派遣とは、派遣期間終了後、派遣先の正社員・契約社員となることを前提とした働き方を指します。派遣期間は、試用期間と考えられ、最長6ヶ月とされています。派遣期間終了後に派遣先の会社と派遣社員が合意することで、派遣先に直接雇用される仕組みになっています。

 

派遣会社が企業との間に入り労働条件の交渉などを代行してくれるため、契約上のトラブルを避けられるなどのメリットがあります。

 

派遣社員の給与・待遇


派遣社員の給料と待遇について解説します。

 

・時給:平均時給は1,728.8円

・年収:平均年収は331.9万円

・賞与:なし

・残業代:あり

・交通費:基本的になし、契約内容による

・有給休暇:あり

・福利厚生:契約内容による

 

派遣社員のメリット


派遣社員のメリットを3つ解説します。

 

☑ 自分のライフスタイルで働ける


派遣社員は、勤務時間・勤務場所・職種などの条件を自分に合わせて選べます。自分のライフスタイルに合った働き方ができるので、プライベートを優先したり、家事や育児と両立させたりしながら働けます。

 

☑ 条件を満たせば社会保障が受けられる


派遣社員でも下記の条件を満たせば、健康保険・厚生年金保険・介護保険・雇用保険・労働者災害補償保険などの社会保障を受けられます。

 

健康保険
・契約期間:2ヶ月を超える

・労働時間:30時間/週以上、15日/月以上

・年齢:75歳未満

 

厚生年金保険
・契約期間:2ヶ月を超える

・労働時間:30時間/週以上、15日/月以上

・年齢:70歳未満

 

介護保険
・契約期間:2ヶ月を超える

・労働時間:30時間/週以上、15日/月以上

・年齢:満40歳以上~65歳未満

 

雇用保険
・契約期間:31日以上

・労働時間:20時間/週以上、87時間/月以上

 

労働者災害補償保険
条件に関わらず適用されます。

 

2016年10月1日より、短時間労働者向けの保険適用が拡大されました。短時間労働者の社会保険加入の条件は下記のとおりです。

 

・契約期間:1年以上

・労働時間:週20時間以上

・賃金:月額8.8万円以上、年収106円以上

・学生でない

・派遣会社の従業員数が501人以上(2019年9月時点)

 

☑ 未経験の仕事が多い


即戦力が求められるイメージの強い派遣社員ですが、未経験でも可能な仕事も多いです。未経験の業種や職種を経験することで自分のスキルアップにつながります。いろいろな企業で働くことで多くの経験ができます。

 

派遣社員のデメリット


派遣社員のデメリットを3つ解説します。

 

☑ 契約期間に制限がある


派遣社員の場合、原則3年以上同じ部署で働き続けられません。契約終了後すぐに、新しい派遣先が決まらないこともあり、その間の給与は支給されません。契約期間に制限があり、長く働けないことで、責任のある仕事をやらせてもらえないことも多いです。

 

☑ 休日が多いと収入が減る


派遣社員は時給制がほとんどのため、年末年始・大型連休などの休日が多い月は実労働時間が減り、収入が少なくなってしまいます。残業も少ないので残業代は期待できません。派遣社員には賞与もないため、収入面は比較的シビアであることがデメリットといえます。

 

☑ 契約更新してもらえない可能性がある


派遣社員は3カ月・6カ月・1年間などの契約期間を設定して、雇用契約を結びます。契約終了後は更新することで継続して働けますが、必ず契約を更新してもらえるとは限りません。派遣先の業績悪化や人件費削減の必要がある場合など、契約更新とならずそのまま派遣が終了することもあります。

 

派遣社員が正社員になるための方法


派遣社員から正社員を目指したい人は多いです。ここでは、派遣社員が正社員になるための方法を紹介します。

紹介予定派遣制度を活用する


派遣社員として最長6カ月働いたあと、派遣先企業と本人との合意があれば社員になれる「紹介予定派遣制度」を活用する方法があります。派遣会社のサポートを受けられますし、自分で就活するよりも労力や手間が少なく、スキルアップについての相談もできます。

 

なお、6ヶ月の派遣期間は試用期間にあたります。派遣期間終了後に、派遣先の会社から直接雇用を断られないように、質の高い仕事をしましょう。

 

派遣先の会社で正社員を目指す


派遣先に「正社員登用制度」があれば、その制度を利用して正社員になる方法があります。派遣社員から正社員になった人が実際にいるかなどの前例や、登用制度の内容を事前に調べておくとよいでしょう。

 

転職活動を行い正社員を目指す


正攻法となりますが、自分で正社員募集の求人を探して応募する方法があります。派遣先の会社で正社員になれる見込みがあまり高くない場合、収入が途絶えることを防ぐため、派遣社員として働きしながら転職活動することも視野に入れましょう。

 

外資系企業で正社員を目指す


外資系企業の場合、実力さえあれば、派遣社員として勤務している間に評価されて正社員として迎え入れられることがあります。派遣社員として働きながら、英語力や国際基準の知識を身につけるなど、常にスキルアップを心がけましょう。

 

まとめ


派遣社員は自分のライフスタイルに合わせて働けるメリットがありますが、契約期間が決まっていたり、更新がなかったりなど、不安定なところなどデメリットもあります。派遣社員をやめ、正社員になりたい人には、紹介予定派遣制度や、正社員登用制度などを活用しましょう。

 

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