Web業界で仕事をしていて、キャリアアップのためにWebディレクターになりたいと考えている人もいるでしょう。
この記事では、Webディレクターへの転職を考えている人が知っておきたい、Webディレクターの仕事内容・年収・必要なスキルについて解説します。
Webディレクターへの転職を成功させて、キャリアアップの役に立ててください。
■Webディレクターとは?
Webディレクターとはどのような仕事なのでしょうか。その役割や会社によって変わってくる仕事内容、年収を解説します。
| Webディレクターの役割

Webディレクターは、Webサイトを制作するプロジェクトにおいて、各セクションとの橋渡し役となってプロジェクトを管理・監督・指揮します。
会社に所属している場合は、事業会社か制作会社かによって仕事の内容が異なります。
| 事業会社での仕事内容
事業会社の場合、自社のWebサイトの制作だけでなく、アクセス分析やサイトの改善業務などにも関わります。
そのほか、進捗管理・コンテンツの品質管理・スタッフ選定を行ったり、プロジェクトの企画・立案・制作に関わったりもします。
| 制作会社での仕事内容
制作会社では、クライアントから依頼されたWebサイトを制作します。
そのため、進捗管理・コンテンツの品質管理・スタッフ選定だけではなく、クライアントのニーズを把握するためのヒアリングやスケジュール調整なども行います。
| Webディレクターの年収
Webディレクターの年収は、Webデザイナーより高くWebプロデューサーより低い、400~450万円ほどです。
所属する会社の規模や業界によって年収は異なり、ゲーム開発会社では450万円以上、フリーランスでは1,000万円以上の収入を得る人もいます。
■Webディレクターに必要なスキル
会社によって異なる部分もありますが、Webディレクターに求められるスキルについて解説します。
☑ 企画・提案力
Webディレクターには、制作会社勤務と事業会社勤務においてのふたつの企画提案力が必要です。
制作会社の場合はクライアントの要望を受け、事業会社の場合は自社のWebサイト制作目的を理解して、企画・提案を行います。
☑ 分析力
Webディレクターには、アクセス解析やSEO対策などの知識と分析力も必要です。
このスキルを用いて、より多くの人が閲覧し、商品やサービスを広く認知・購入してもらえるWebサイトを制作します。
☑ 問題解決能力
Webディレクターには、問題解決能力の高さも求められます。
プロジェクト管理・監督・指揮がWebディレクターの役割となっているので、トラブルが起きた際には、迅速に対応して解決に導かなければなりません。
☑ 英語力
英語力のあるWebディレクターなら、活躍の場がさらに広がっていきます。
Webサイト制作における最新情報の多くは海外発信であるため、英文から情報を読み解けることが魅力的なスキルとなります。
さらに海外に業務を委託する際には、英語の読解力だけでなく会話力が求められます。
外資系企業の場合、英語でのコミュニケーションを要するシーンが多いため、英語力が必須となります。
■Webディレクターに向いている人
Webディレクターに向いている人とはどのような人なのでしょうか。必要となってくる資質などを解説していきます。
| 好奇心旺盛で、流行に敏感な人
Webディレクターは、常に新しい情報や潜在的なニーズを集めて市場を分析しておくことが重要です。
そのため、好奇心旺盛で流行に敏感な人ほどWebディレクターに向いているといえるでしょう。
| コミュニケーション能力のある人
Webサイト制作には、社内スタッフや業務委託先、クライアントなど多くの人とのスムーズなやり取りが必要です。
そのため、コミュニケーション能力の高い人はWebディレクターに向いています。
| 責任感の強く、リーダーシップを取れる人
Webディレクターは、Webデザイナーやプログラマ、システムエンジニアなど、立場の異なる複数のスタッフをまとめてチームで仕事をしていきます。
そのため、責任感が強くリーダーシップをとれる人が向いています。
■Webディレクターとしておすすめの資格
Webディレクターとして仕事をする際に役立つ、おすすめの資格をいくつかご紹介します。
| Web検定試験(Web検)
Webに関わる制作のスキルと知識のレベルを保証するWeb検定試験には、Webリテラシー試験・Webデザイン試験・Webディレクション試験・Webプロデュース試験があります。
ここではそれぞれの概要を解説します。
Webリテラシー試験
業務遂行に必要な、Webディレクター・デザイナー・プロデューサーの主要3職種における重要知識を問う試験です。
Webデザイン試験
Webデザイナーに必要な、HTML・CSSの書式や基本設計の知識、実装技術などの知識を問う試験です。
Webディレクション試験
Webサイト制作の工程管理・現状分析による要件の出し方・プロジェクト管理・集客施策の立案・実施など、Webディレクターの仕事に直結する知識を問う試験です。
Webプロデュース試験
現状把握の方法、戦略の立て方・具体化の仕方、プロジェクトにおけるプロデューサーの役割など、プロジェクトを成功させるために必要な幅広い知識を問う試験です。
| ウェブデザイン技能検定
ネットワークやセキュリティなど、インターネットに関する知識から、HTML・CSSを用いた簡単なコーディング実技など、Webディレクターが知っておくべき知識を学んで試験に挑みます。
3級から1級まであり、試験に合格すると国家資格であるウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。
| ウェブ解析士
アクセス解析から得たデータの分析、課題の発見・解決方法などが学べる「初級ウェブ解析士」と、さらに一歩踏み込んだ「上級ウェブ解析士」があります。WebマーケティングやWeb解析の基礎知識が必要となる資格です。
■Webディレクターになるために気をつけるべきポイント
Webディレクターを目指して転職を始める際に、事前に準備しておきたいポイントについて解説します。
☑ Webサイト制作のながれを把握する
プロジェクトを管理・監督・指揮するWebディレクターは、全体のながれを把握して的確に指揮をとる必要があります。
そのため、Webサイト制作全体のながれを把握しておくようにしましょう。
さまざまな分野のスタッフとやり取りをするため、Webサイト制作における基本的なスキルを理解しておくとコミュニケーションがスムーズです。
☑ デザインだけでなく、マーケティングも勉強しておく
Webディレクターの仕事の目的は、Webサイト制作をスムーズに進めるだけでなく、そのサイトが目的を果たし、売上げや集客の増加といった成果を得ることにもあります。
そのため、WebデザインやWebサイト制作に関することだけでなく、マーケティングに関する知識も勉強しておきましょう。
☑ Webディレクターになる目標を明確にしておく
未経験なら「なぜWebディレクターになりたいのか」を、経験者なら「どんなWebディレクターを目指しているのか」を明確にしておくことが大切です。
自己分析によってこれらを明らかにして目標を達成するための方法を模索するプロセスは、Webディレクターとなってプロジェクトを進めていく際にも役立ちます。
■Webディレクターのキャリアプラン
Webディレクターの仕事の始め方、キャリアアップの仕方についても解説しておきましょう。
| 未経験者からWebディレクターになる
Webディレクター求人には、未経験OKのものもあります。
そういった求人・企業を探してWebディレクターの経験をスタートさせましょう。その際、Web制作に関するスキルは勉強しておく必要があります。
また、マーケティング経験があれば有利になります。
| Webデザイナーからのキャリアアップ
Webデザインスキルを活かして、WebデザイナーからWebディレクターへ転職することもできます。
その際、マーケティングに関する勉強はしておきましましょう。また、リーダーシップやコミュニケーション能力は強みになります。
| Webエンジニアからのキャリアアップ
WebエンジニアからWebディレクターへのキャリアチェンジも可能です。Webに関するエンジニア知識は転職に有利です。
また、プログラミング経験を活かして、多少複雑でもWebサイトの構築プランを提案できるのは強みになります。
| 事業会社でのキャリアアップ
事業会社のWebサイトは、自社サービスや商品の売上げを伸ばすことが目的です。
そのため、Webディレクターはマーケティングプランを考え、提案し、複数のスタッフをうまくまとめていく必要があります。
これらのスキルを磨いて、スタッフからリーダー、プロデューサーへのキャリアアップが目指せます。
| 制作会社でのキャリアアップ
制作会社は、クライアントから受注した仕事を行います。そのため、制作会社ではWebやマーケティングに関する最新情報を入手する力や、プレゼン能力・コミュニケーション能力、幅広い人脈が必要といえるでしょう。
社内での昇進はもちろん、事業会社への転職や、独立などのキャリアアップ方法があります。
| フリーランスとしての働き方
事業会社や制作会社などでWebスタッフ・Webディレクターとして得た経験を活かし、独立することも可能です。
フリーランスとしてエージェントに登録して仕事を受注したり、セミナーなどの講師としての活躍も期待できます。その場合は、さらに高いコミュニケーション能力を磨く必要があります。`
■まとめ
Webディレクターへの転職に役立つ、仕事内容・年収・必要スキルについて解説しました。
人気の職種だからこそ、転職エージェントによる適切なサポートを受けて転職活動を進めるのも効果的です。
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