公認内部監査人の難易度とは|資格の概要から合格率まで解説

外資系転職アドバイス 資格情報・対策
2019.08.07
公認内部監査人の難易度とは|資格の概要から合格率まで解説

公認内部監査人(CIA)は、内部監査についての能力を証明する世界水準の認定資格です。この資格の取得を検討している場合、その難易度や合格率が気になるのではないでしょうか。

この記事では、公認内部監査人の概要から難易度、合格率、資格の将来性まで解説します。公認内部監査人の取得を検討するうえで、ぜひ参考にしてください。

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公認内部監査人(CIA)とは

公認内部監査人とは、企業内部における内部監査や内部統制について一定の知識や技能を持っていることを証明する、アメリカ発祥の国際資格です。アメリカの内部監査人協会(IIA・The Institute of Internal Auditors)が1974年から主催している国際資格で、世界160ヶ国以上で18の言語にて試験が実施されています。

公認内部監査人の主な仕事内容は、内部監査やコーポレートガバナンス(企業統治)などに携わる業務とされています。

内部監査では、内部統制に違法性がなく適切に運用されているかどうかをチェックします。

内部統制とは、企業が目的を達成するために行う、ルールや業務プロセスの整備・運用などを指します。コーポレートガバナンスとは、株主などの利害関係者(ステークホルダー)が、不正行為防止のために企業を統制・監視する仕組みです。

公認内部監査人(CIA)の試験内容

公認内部監査人の受験資格は、受験登録から4年以内に、次の「教育要件」のいずれかを満たすか、推薦をもらう必要があります。

教育要件(3つのうちいずれかを満たすこと)

1)4年制大学を卒業している

2)短期大学または高等専門学校を卒業しており、5年以上の実務経験を持つ(受験申請時点で最低2年)

3)7年以上の実務経験を持つ(受験申請時点で最低4年)

試験は四肢択一方式で、次の3科目です。(2019年改訂)

Part1:内部監査に不可欠な要素(125問・150分)

Part2:内部監査の実務(100問・120分)

Part3:内部監査のためのビジネス知識(100問・120分)

科目合格制で、最初の受験登録から4年以内に全科目を合格する必要があります。

受験費用は次のとおりです。(2022年現在)

  IIA個人会員 IIA個人会員以外
登録料 12,000円 25,000円
Part1 31,000円 44,000円
Part2 25,000円 38,000円
Part3 25,000円 38,000円

公認内部監査人(CIA)の合格率

公認内部監査人の合格率は非公開です。資格関連の情報を提供しているメディアなどでは、各科目の合格率が35%〜40%前後、最終的な合格率を10%〜15%前後と予想しているところもあります。

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ほかの資格の合格率

参考として、ほかの資格の合格率を紹介します。

中小企業診断士の試験では過去5年間において、1次試験の合格率は17.7%〜42.5.0%、2次試験の合格率は18.3%〜19.4%となっています。また、公認会計士の合格率は、過去5年間において10.1%〜11.2%と11%前後を推移しています。

資格の難易度は、ある程度は合格率で測ることができます。しかし、同じ合格率の試験でも、レベルの高い受験者層での15%と、低い受験者層での15%とでは意味合いが異なるため、単純な比較は難しいともいえるでしょう。

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公認内部監査人(CIA)の難易度

公認内部監査人の合格率は非公開ですが、この試験を受験する層は、内部監査や内部統制、法務や財務などに日頃から携わっている層であると予想すると、受験者層や難易度のレベルは比較的高いと予想されるでしょう。

また、一般的には中小企業診断士よりも公認会計士のほうが難易度は高いといわれています。後述する学習時間や出題範囲などとあわせて考えると、公認会計士>中小企業診断士>公認内部監査人、という難易度が想定されそうです。

独学で合格するのは難しい

公認内部監査人の試験において、過去問題や回答は基本的には非公開です。そのため、過去問などの教材が少なく、情報収集が難しいといわれています。加えて、情報技術分野における幅広い知識が求められるため、IT分野に苦手意識がある場合は、独学で学習するのはかなり難しいかもしれません。

ほかの資格と比較した場合

前述のとおり、公認内部監査人の難易度を中小企業診断士や公認会計士などと比較する場合は、合格率や出題問題が非公開のため単純な比較は難しいでしょう。

一方、公認内部監査人の合格に必要な標準的学習時間は、300〜500時間といわれています。中小企業診断士が1,000時間、公認会計士が3,500時間必要な点を踏まえると、公認内部監査人は、中小企業診断士や公認会計士よりは必要となる標準的学習内容の量は少ないようです。

また、公認内部監査人と公認会計士のどちらも受験経験がある人は、公認内部監査人の試験問題のほうがはるかに取り組みやすいという感想を持っている傾向にあります。

米国公認会計士(USCPA)を持っている人は有利?

公認内部監査人と米国公認会計士、ふたつの試験における出題範囲は重複する分野が多くあるようです。どちらの資格も受験経験がある人によれば、公認内部監査人における出題範囲の約9割が、米国公認会計士の学習分野から出題されているそうです。そのため、米国公認会計士をすでに持っている人は1ヶ月程度の勉強で合格可能という情報もあります。

米国公認会計士を持っているなら、さらなるキャリアアップのため、有利に受験できる公認内部監査人の資格取得をおすすめします。

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公認内部監査人(CIA)の取得に必要な学習時間

公認内部監査人は、内部監査などの実務経験も必要な資格であるため、働きながら学習する人も多くいるようです。司法試験や公認会計士は、3,000〜8,000時間の学習が必要とされていますが、公認内部監査人の標準的な学習時間は300〜500時間となっています。仮に、1日2時間弱の学習時間が確保できれば、半年(25週)程度で合格できる可能性もある試験といえます。

300~500時間とばらつきがあるのは、1回で全科目合格すれば300時間で済みますが、不合格の科目がある場合は、再度勉強する時間が必要になるためです。不合格になった科目は3ヶ月間受験できないため、その期間の再勉強時間を換算すると500時間になります。

最初の受験登録から4年以内にすべての科目に合格しないと、各科目の合格分が失効してしまうので注意が必要となるでしょう。

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公認内部監査人(CIA)の将来性

公認内部監査人の資格は、企業の内部監査室や財務部、会計事務所など、企業の内部監査に携わる部門では重宝されるでしょう。近年、内部統制やコンプライアンスの重要性は高まってきており、今後も企業において注目される分野であるといってよいでしょう。

さらに、すでに公認会計士や米国公認会計士を持っている場合、公認内部監査人をあわせて持っていることは、+αの強みとしてアピールできるでしょう。そのため転職市場では、高く評価されるケースが多いです。

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まとめ

公認内部監査人は、内部監査についての知識や技能を証明できる国際資格です。難易度は、中小企業診断士や公認会計士と比べると比較的低いといえ、想定される学習時間も300時間〜500時間と、ふたつの資格と比べると比較的少なく済むとされています。

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