大手日系総合電機メーカー ネットワークエンジニア(10年勤務)→大手セキュリティベンダー ビジネス開発マネージャー(4年勤務)→外資系コンサルティングファーム マネージャー(入社2年目)
U様
大手日系総合電機メーカーや日本発のグローバルセキュリティベンダーにおいて、ネットワークセキュリティのエキスパートとして多岐にわたるキャリアを積んでこられたU様。30代半ばでのライフステージの変化を機に、ご自身の人生とキャリアを見つめ直し、未経験であった外資系コンサルティング業界への挑戦を決意されました。今回は、転職活動の裏側から、新しい環境で直面した壁とその乗り越え方、そして今後の展望について詳しくお伺いします。
ものづくりの現場から新たな環境へ。多彩なキャリアの軌跡
これまでのご経歴について教えてください。
日系大手電機メーカーに就職し、ネットワーク機器メーカーの製造部門に出向、ネットワークエンジニアとして10年間働いていました。そこではソフトウェアやハードウェアの開発から営業、新規事業の開拓まで、多種多様な業務を経験させていただきました。その中で「ネットワーク領域においてもセキュリティが重要だ」と実感し、産業系のネットワークセキュリティ領域に携わるようになりました。
その後、大手セキュリティベンダーに転職。ビジネス開発マネージャーとして、新規事業の開発部隊に所属し、ローカル5Gなど当時はまだ市場が見えにくかった新しい技術領域のセキュリティ対策に取り組みました。
そこから、今回転職を考えられたきっかけは何だったのでしょうか?
一番の大きな理由は、30代半ばに家庭環境が大きく変わったことです。経済的な責任が増す中で、「自分がもっとしっかり稼げる人間にならなければ」という強い思いが芽生えました。そこで初めて年収を真剣に意識するようになり、「40歳までにいくら、45歳までにいくら」と明確な目標を設定したのです。
前職は居心地が良く人も環境も素晴らしかったため、後ろ髪を引かれる思いはありましたが、会社の給与体系などの事情を考えると、私の設定した目標に到達するのは少し難しいことがわかりました。そこで、目標を実現するために新たな環境を探し始めたのが経緯です。
エージェントの強い推薦で新たなコンサルの道へ
どのようにコンサルへの挑戦を決断されたのですか?
エンワールドの人材コンサルタントの方から、「コンサルティングファームはどうですか」と提案をいただいたことがきっかけです。
実際にコンサルティング会社の求人票を見てみると、求める水準が非常に高く、「こんなに何でもできる人が本当にいるのだろうか」と驚きを感じました。
しかし、エンワールドの人材コンサルタントの方が「大丈夫です。U様のような経歴を持っている方はなかなかいないので、大活躍できるはずです」と強く背中を押してくれました。その言葉に背中をおされ、入社後の適応に不安はありましたが、担当者の方の言葉を信じて、思い切って挑戦することにしました。
エンワールドの印象はいかがでしたか?
最初は「人材コンサルティングの会社かな」くらいの印象で、特に先入観はありませんでした。ただ、実際に人材コンサルタントの方とのコミュニケーションが始まると印象が変わりました。しっかりと私のキャリアを把握してくれて、一定の軸を持って提案をしていただいていることが伝わってきたのです。
最終的に、未経験のコンサルティングファームを受けてみようと思えたのは、エンワールドのコンサルタントの方が本当に確信を持って薦めてくれたからです。常に相談に乗ってくれたので、転職活動中も大変なことはなく、スムーズに進みました。
グローバルな大規模案件に従事。課題から物事を捉える思考にシフト
現在の業務内容について教えてください。
現在は、とある巨大企業のセキュリティ基準を統一するプロジェクトに従事しています。海外にも拠点がある100社以上のグループ会社が、それぞれ独自にセキュリティ対策を行っている状況を統制しているため、調整は難しいですがやりがいも大きいです。
コンサルティングファームに移って大きく変わったのは、視野の広がりです。セキュリティ企業において特定分野の対策に注力していた自分には、1つの企業で行うべきセキュリティ対策の全容は見えていませんでした。現在、それを捉えられたたことは、大きな成長につながっています。
未経験のコンサルティング業界で、入社後のギャップや苦労はありましたか?
入社直後に、仕事に対する意識の大きな変化が求められました。私が最初に配属された案件は非常に高い水準でのアウトプットが求められる環境であり、短期間での成果創出が期待されていました。クライアントのご担当者様も暗号分野において博士号を有されるなど、セキュリティ分野に対し深い専門性をお持ちで、高品質なアウトプットが求められていました。
そこで学んだのが、言われた作業をただこなすのではなく、物事をすべて「課題―イシュー」から捉える思考です。「本質的な課題は何か」「その解決のためにこの作業はどのような意味を持つのか」を常に考える姿勢を、実務を通じて徹底的に磨くことができました。
この視点を自然に実践できるようになってからは、業務習得のスピードが大きく向上し、自身の成長を実感できるようになりました。
現在では、周囲から経験年数以上の専門性を評価いただいたり、後輩から目標とされる機会も増え、自身のキャリアに対する確かな手応えを感じています。
丁寧な対話を心がけ、未経験だったマネジメントに挑戦
マネジメントにおいて意識されていることはありますか?
入社後間もなく、5名程度のメンバーのマネジメントを担うこととなりました。チームには、特定分野において私を上回る専門性を持つメンバーも在籍しており、当初はマネジメントや育成の在り方について試行錯誤する場面もありました。
その中で、前職の上司のもとで経験した「一人ひとりに向き合い、丁寧に育成する」マネジメントスタイルに価値を感じていたことから、私自身も同様の姿勢でチーム運営に取り組むこととしました。
コンサルティング業界においては個々の自律性が重視される側面もありますが、私はすべての部下を「育てる」ことを心がけています。メンバー全員と1on1を実施し、「いつでも話しかけてもらって構わない」という状態を私から作るようにしています。
その結果、メンバーが自発的に相談してくれるようになり、私が担当を離れた後も継続して連絡をもらえるなど、信頼関係に基づく良好な関係性を築くことができたと感じています。
「前に進むしかない」覚悟を持って今の経験を大きな糧にする
ここまでの活躍の鍵は、何だと思われますか?
一つ目は、最初のプロジェクトを通じて自身の思考様式を大きく転換できた点です。「課題」を起点に物事を捉える考え方を身につけたことで、物事の捉え方が根本的に変わりました。
二つ目は、自分の中にある「前に進むしかない」という覚悟です。プレッシャーのある環境においても、それを前向きなエネルギーに変え、むしろ楽しんで仕事に邁進しています。
任された業務や評価につながる領域に対しては常に高いコミットメントを持って取り組んでおり、その継続が、自分自身を突き動かす力になっています。
今後の展望について教えてください。
直近では「グローバル環境で対応できる英語力を磨き直すこと」、長期的には「自身のキャリアの着地点を見極めること」です。
実は前職では海外のメンバーと英語で日常的にコミュニケーションを取っていたのですが、現職では利用機会が限定的となり、英語力の維持・向上が課題となっています。今後さらに上を目指して必要とされる人材であり続けるためには、これまで培ってきた英語力を再度磨き直し、よりグローバルな案件でも対応できる力を高めることが不可欠だと考えています。
また、コンサルティングの仕事はやりがいがありますが、本質的には「支援」の立場です。前職ではものづくりの現場に携わり、自身が関与した成果が形となって社会に提供される実感を得ていました。一方、コンサルティングではプロジェクト単位で価値提供を行う特性上、顧客との関係性が一定の区切りを迎える点にも特徴があります。そのため、顧客の成果創出に貢献すること自体にやりがいを見いだし続けることが重要であると認識しています。
その中で、今の環境は周囲に恵まれており、日々大きな成長を実感しています。将来的に、どのようなキャリアのゴールに向かうかを考えながら、今の経験が大きな糧になるよう尽力していきたいと思っています。
「どう良くするか」と前を向く姿勢が未来につながる
最後に、これから転職やキャリアアップを考えている方へメッセージをお願いします。
自分のキャリアや人生の選択において迷ったときは、「本質的な課題は何か」を起点に考えることが大切だと思います。自分が向かいたい着地点(目標)に対し、現在の課題は何か、それを解決するためには何をするのが最善なのかを深く整理してから動くことが、成功への近道ではないでしょうか。
いくつかの選択肢がある場面では、どちらが自分の課題解決や目指す方向により近いのか、論点を整理して優先度をつける。そのように判断することで、納得感の高い選択ができると思います。
新しい環境では、失敗したり、厳しい指摘をもらったりすることもあるかもしれません。しかし、そこで落ち込むのではなく、「では、次にどう良くしていくか」を考え続ける姿勢が重要だと思います。
たとえ意見が衝突したとしても、対立にとどまるのではなく、建設的な対話を通じてより良い方向に導いていこうと前を向いて進み続けること。それが結果として、ご自身の可能性を最大限に引き出し、より良い未来につながると信じています。
※2026年6月現在の内容です
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