技術とデータの力で「新産業」を創出し、社会の当たり前を根本から塗り替える

2026.05.21
技術とデータの力で「新産業」を創出し、社会の当たり前を根本から塗り替える

合同会社デロイト トーマツ

赤石 朗氏 / 雪野 皐月氏

【全3回インタビューシリーズ/第二弾】



世界最大級のコンサルティングファームとして、幅広い領域で事業を展開している合同会社デロイト トーマツ(以下デロイト トーマツ)。その中で、既存の産業や機能の枠を超え、テクノロジーとデータを駆使して社会課題の解決を担うのが、OI&DS(Operations Industry & Domain Solutions)Unitです。今回は、同ユニットを率いるリーダーである赤石 朗氏と、メンバーの雪野 皐月氏に、これまでのキャリアや組織の魅力、求める人物像などについてお話を伺いました。

原点はそれぞれの現場に。二人のキャリアが描く挑戦の軌跡

お二人のこれまでのキャリアを教えてください。 

赤石氏:大学を卒業後、大手物流会社で10年間キャリアを積みました。当時は「サプライチェーン」という言葉が世の中に浸透し始めた頃で、新たな物流の仕組みを作ることに奔走していました。物流に対してさまざまな視点や課題意識を持っていた中で、デロイト トーマツのメンバーと仕事をする機会があり、「こちらで挑戦してみてはどうか」と声をかけていただいたことが、コンサルティングの世界に飛び込むきっかけになりました。入社後、ERP(※)プロジェクトを任され、そこから18年間にわたり、役割を拡大させながらグローバルシステムの標準化などを支援した経験は、今の私の糧となっています。その後、アウトソーシング事業の立ち上げや、アジアパシフィック(AP)のリーダー職を経て、現在はOI&DS Unitを率いています。

雪野氏:私はヘルスケアメーカーの研究開発部門で、「人」を対象とした研究・ソリューション開発に従事していました。よりデータを戦略的に活用できる領域を模索する中で、「スポーツ」に着目するようになり、技術からビジネスとしての実装まで関われる環境を求め、コンサルティング会社へ転職しました。​​​ここで探究し始めたのが、今の私のコアになっている「ブレイン・ニューロテック(脳神経科学)」です。技術を産業として根付かせたいという思いで、社会実装に挑戦しています。

※ERP…企業の経営資源を一元管理し、効率的に活用するためのシステム

社会の課題を解決できる理想的な環境 

なぜ貴社に転職を決めたのですか? 

赤石氏:事業会社では、戦略・制約の中で最適解を追います。一方コンサルタントは、複数ステークホルダーの利害を調整しながら、業界横断で最適解を設計できる立場にあります。特定の領域に縛られず、サプライチェーン全体を俯瞰して「本当にやりたかった課題解決ができる場所だ」と感じたのが決め手です。 

雪野氏:私は、研究者の方々が積み重ねてきた研究成果を社会に還元したいという強い思いがあります。企業内研究者として経験を積む中で、「素晴らしい技術があるのに、社会で使われていない」というギャップに強い課題感を感じるようになりました。このギャップを埋めるには、自分自身が研究だけでなくビジネスや社会の視点から価値をつくる必要があると考え、多角的にアプローチできる環境としてコンサルティング業界を志しました。その中でもデロイト トーマツは、多様な業界と関わりながら社会実装に挑戦できる環境があり、自分の目指す姿にもっとも近いと感じ、転職を決意しました。

専門家集団による強固な「グローバル・ケイパビリティ」 

貴社の特徴について教えてください。 

赤石氏:デロイト トーマツは、監査・保証業務、税務・法務、コンサルテイティブの3つを軸に、広範なビジネスを展開しています。ファイナンシャルアドバイザリーやリスクアドバイザリーなど、あらゆる領域の専門家が、グローバルに結集・連携するケイパビリティがデロイト トーマツの真髄です。クライアントのいかなる課題にも対応し、「あの人に相談すれば解決に向けてアライアンスを組んでいける」という知見とコネクションが張り巡らされていることも特徴です。

雪野氏:ブレイン・ニューロテックの領域に限らずですが、日本だけでなくグローバル全体で知見を持つメンバーと連携し、組織としての総合力を活かしながらプロジェクトを推進しています。その成果の1つとしてブレイン・ニューロテック領域の国家プロジェクトを受注することができました。また、可能性を信じ、挑戦を後押しするような企業文化があると感じています。このような環境であるからこそ、“日本初”となる案件をつかむことができていると思います。

既存の枠を超え、一気通貫で「実現可能な解」を提供 

OI&DS Unitのミッションについて教えてください。 

赤石氏:ひとつの企業や自治体といった1on1では解決が困難な社会課題に対し、仮説とユースケースの壁打ち、グローバルの先行事例を徹底的に調査・分析し、その想定される未来や効果について、時にテクノロジーとデータも使って「横串」で網羅的にアプローチします。通常、コンサルティングは顧客のニーズで動きますが、私たちのアプローチは逆もありです。例えば、「このテクノロジーを使えば、こんな未来が作れる」という仮説を立て、それを社会課題(ニーズ)にぶつけるところからも始まります。もし既存の法規制が壁になるのであれば、国や省庁と連携し、ルールづくりそのものに働きかけることもあります。社会実験を繰り返し、最終的にビジネスとして実装するまでを見届けることがミッションです。

現場に足を運び、新たな価値を創造する 

お二人が現在取り組んでいる業務とやりがいについてお聞かせください。 

赤石氏:リーダーとして、自動運転、スマートシティ、教育など10以上のアジェンダ(※)を統括しています。同時に、アジアパシフィック全体のエンジニアリング・AI&データ領域を統括する役割も担っており、各国のリーダーと連携しながら、グローバルアセットの開発や投資の意思決定を行っています。日本にいながらにして、世界規模の投資判断に関われるダイナミズムは、デロイト トーマツだからこそ味わえるものです。

雪野氏:私は現在、自動車業界や官公庁に対し、ブレイン・ニューロテックの産業化を支援しています。技術開発にとどまらず、制度設計やエコシステム形成まで含めて、この領域が日本で持続的に発展していくための道筋を描き、ステークホルダーと連携しながら推進しています。並行して、モータースポーツにおける研究・競技支援も取り組んでおり、ドライバーの脳波データから運転行動や感性の可視化に挑んでいます。こうした取り組みにおいては、現場の理解が不可欠だと考え、サーキットに足を運びながら、データの意味を捉えることを大切にしています。最先端のテクノロジーと現場のリアルをつなぎ、価値として実装していくプロセスにやりがいを感じています。

※アジェンダ…本稿では、デロイト トーマツが主体的に設定し、取り組むべき重要な「戦略テーマ」や「事業領域」を指す

グローバルアライアンスと投資の圧倒的なスケール 

他社にはない、OI&DS Unitならではの強みとは何でしょうか。 

赤石氏:「アジェンダを創出する力」と、それを支える「投資規模」です。例えば、生成AIをはじめとする次世代の先端技術領域では、関連企業との提携や投資などによるイノベーションを加速させています。また、農業や脱炭素の先進国であるオランダのモデルを日本でライセンス展開しており、海外の先進事例を日本に導入するスピードも圧倒的です。こういったダイナミックさは大きな強みだと感じます。

雪野氏:インダストリーカット(業界縦割り)ではないため、複数業界を横断して価値創出できる点が強みです。例えば、製造業のクライアントを支援する際に、開発スピードの速い海外拠点と連携し、そこで開発した機能を日本に逆輸入するといったダイナミックな動きも可能です。戦略だけで終わらず、実行から実装まで一気通貫で手掛けられるのは、このユニットならではの醍醐味だと感じています。

独自の方法論で「両利きの人材」として成長・活躍できる 

求める人物像について教えてください。  

赤石氏:求めるのは、自らアジェンダを描き、それをビジネスとして形にできる人です。種を見つけてビジネスの花を咲かせたい方も、課題解決に立ちはだかる壁にジレンマを抱えている方も歓迎です。それを形にするためのプラットフォームがデロイト トーマツには整っています。実際、スポーツやエデュケーションのアジェンダも、メンバーの「やりたい」という思いから生まれ、事業へと成長しました。デロイト トーマツには独自の方法論があり、専門性とコンサルスキルが融合した「両利きのプロフェッショナル」に成長できる環境が整っています。

専門性が溶け合い、新たな価値を創出する「お鍋」のような組織 

組織風土やカルチャーはどのような感じでしょうか。 

赤石氏:私はよく、この組織を「お鍋」に例えています。多種多様な専門性という「具材」が集まり、煮込まれることで、単体では出せない深い味わいともいうべき解決策を生み出すからです。少人数でも100人単位の大型チームでも、あまり上下関係を感じることなく、専門性と志でつながるフラットな文化が心地良いと感じています。

雪野氏:一人ひとりの個性や専門性を尊重し合う風土が根付いています。誰かが「これをやりたい」と手を挙げれば、「それならあの技術が使える」「あの部署と連携しよう」と自然にチームが編成される。個の強みを活かしつつ、組織全体で大きなアジェンダに向かう一体感があります。

歴史に残るような大仕事を成し遂げていく 

今後はどのような未来を描いておられますか? 

赤石氏:私たちのミッションは、単なるコンサルティングを超え、「制度を変え、国を変え、歴史を作る」ことです。実際に、我々は『空飛ぶクルマ』をはじめとする次世代モビリティ領域で、社会実装に向けたルール整備や合意形成を継続的に支援しています。現在はWeb3や量子コンピューティング、宇宙ビジネスといった先端領域にも注力しており、これらのアジェンダが社会の「当たり前」になるまで見届け、日本の明るい未来を牽引したいと思っています。

雪野氏:私の専門領域であるブレイン・ニューロテックも、国家プロジェクトとして採択される段階まで来ました。今後は日常社会の中で使われる技術として定着させ、ユースケース創出を通じて社会実装を進めていきたいと考えています。その黎明期において、産業としての立ち上がりを支援できる存在でありたいです。

志と覚悟を持った人と社会と未来にインパクトを 

最後に転職希望者にメッセージをお願いします。 

赤石氏:世の中を良くしたいという「志」と、諦めずにやり遂げる「覚悟」を持つ方に、ぜひ来ていただきたいです。自分の強みを誰かと掛け合わせ、チームで相乗効果を生み出せる。そんな協調性こそが、この複雑な社会課題を解く鍵になります。私たちが作っているのは、日本の未来です。ともにワクワクするような挑戦をしていきましょう。

雪野氏:ここには、自分の信じるテーマや専門性を起点に、社会全体を動かす規模の取り組みを通して成長できるチャンスがあります。実際に価値を形にしていくプロセスに関わりながら、自分の軸を広げていける環境だと感じています。自分の「やりたい」ことを起点に挑戦したい方と、ぜひご一緒できればと思っています。

赤石 朗氏

赤石 朗氏

合同会社デロイト トーマツ OI&DS Unit Leader / Partner

大手物流事業会社、日系大手コンサルティング会社にて製造・流通業を中心に業務改善、ERPグローバル導入展開、オペレート、アセット&データプラットフォーム開発、サービス部門/アライアンス部門統括等、20年以上に渡り多数のコンサルティング案件に従事。グローバル経験を含め、構想策定~IT導入~オペレートまでクロスボーダー案件やアセットを活用したリーンアプローチ、データ連携、先端技術に強みを持つ。

雪野 皐月氏

雪野 皐月氏

合同会社デロイト トーマツ OI&DS Unit Senior Manager

脳神経科学の知見とデジタル技術を活用した研究開発・サービス開発に従事。官公庁・大学・企業との共創を通じ、バイタルデータを活用した分析モデル開発、新規事業開発、社会実装プロジェクト等を推進。ヘルスケア、モビリティ、モータースポーツ分野を中心に、次世代車両開発支援や競技支援、データ活用領域での実務経験を有する。

内田 春菜

内田 春菜

エンワールド・ジャパン株式会社
Technology/ Consulting division, Global & Local Team - Team Manager

商社、日系IT企業の法人営業を経て2021年エンワールド・ジャパン入社。テクノロジー/コンサルティング領域のチームマネージャーとしてメンバーマネジメントにも従事。外資系コンサルティングファームやITベンダーを中心に、マネージャー〜エグゼクティブ層の採用支援を強みとする。候補者・企業双方を一気通貫で支援するスタイルにより、入社後活躍(Enabling Success)を重視した高品質なマッチングを実現を志し、日々支援を行っている。

大鷲 幸奈

大鷲 幸奈

エンワールド・ジャパン株式会社
Technology/ Consulting division, Emerging Tech Team - Senior Consultant

入社後、1年間ヘッドハントの経験を積んだうえでキャリアコンサルタントとなる。コンサルティングファーム、SIerを担当し、IT領域の案件に広く精通。メンバー層から経営層まで各層複数の支援経験があり、Top Billerを複数受賞。現在は主にマネージャーから役員のハイクラス案件を担当。候補者個別のキャリアビジョンを深く理解したうえで伴走型の支援を行い、入社後活躍(Enabling Success)を見据えた中長期的なマッチングを追求。

※2026年5月現在の内容です

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