
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
荒 賢一郎氏 / 和田 あずさ氏
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EYSC)において、最先端のテクノロジーを駆使したコンサルティングを展開するTechnology Consulting AI&Data(以下、AI&データ)チーム。生成AIやデータ活用を通じて、クライアントに独自の価値を提供し続けるプロフェッショナル集団です。Technology Consulting部門より、第一線で活躍する荒 賢一郎氏と和田 あずさ氏に、これまでのキャリアや組織の魅力、求める人物像などについてお話を伺いました。
異業種・異分野の多彩な経験で、現場での課題解決に挑む
お二人のこれまでのキャリアを教えてください。
荒氏:私は、外資系コンサルティングファームで素材、鉄鋼、石油化学といった業界のお客様に対し、SAP(企業の業務を統合管理するシステム)導入支援を十数年間行ってきました。その後、大手衣料品メーカーへ転職し、インフラ関連分野をグローバル規模で統括する役割を担いました。同社にて事業会社側の立場からICTの幅広い知見を駆使して課題解決する経験を得て、それを活かすべく再び外資系コンサルティングファームへ戻りましたが、業務やテクノロジー全般を踏まえたDX支援に注力する中で、「より現場の課題解決に直接貢献できる仕事がしたい」という思いが募り、2024年11月、EYSC AI&データにジョインしました。
和田氏:私も、荒と同じく、外資系コンサルティングファームの出身です。2017年に新卒で入社してから約8年間、主に石油・化学業界向けのお客様を担当し、基幹システムとその周辺サービスを組み合わせたシステム企画や導入プロジェクトに携わりました。キャリアの後半にはデジタル関連の案件にも関わり、より広い視点でのソリューション提案や実行に携わる機会が増えていくようになりました。そして、2025年2月にAI&データにジョインし、まだ日が浅いながらも新しいチャレンジに取り組んでいます。
「価値ある提案をまっすぐ届けられる」環境に共感して入社
貴社に入社を決意された、その決め手は何でしたか?
荒氏:入社を決めた最大の理由は、「お客様にとって本当に価値のある取り組みを、素直に提案・実行できる環境だったから」だと思います。お客様が本当に求めていることであり、かつ私たちが正しいと信じる支援を、そのままの形でデリバリーできると感じています。また、弊社では、メンバーが自分の意志で「やりたいこと」を軸に働いている印象でした。実際、入社後はその期待を上回る自由さと実直さがあり、入社前の印象は確信へと変わっていきました。
和田氏:私が魅力を感じたのは、案件の規模や将来的な案件化の確度に関係なく、お客様が抱く「やりたいこと」に真摯に向き合える点です。EYSCは、企画段階や構想レベルといった初期のフェーズからクライアントに寄り添い、共に価値を創造していくことのできる環境が整っています。そこに大きな可能性を感じました。
「お客様の思いを形に」、ゼロからの価値共創に取り組む日々
AI&データのコンサルティング業務において、どのようなところにやりがいを感じていますか?
荒氏:AI&データの領域のコンサルティングで特にやりがいを感じるのは、「お客様が漠然と抱いている思いを、一緒に言語化し、具体的な形にしていく」プロセスです。AI&データで出会うお客様は、まだ明確なゴールをお持ちでない方も少なくありません。だからこそ、本質的なニーズを丁寧に解きほぐしていく必要があります。まさに、ゼロから価値を共創できるところが魅力です。また、少数精鋭でコンサルティングという本質に特化した柔軟な提案を行える環境が整っているので、お客様に貢献しているという確かな手応えが得やすい点も魅力の一つです。
和田氏:AI&データには、上からの指示に従うだけでなく、自律的に考え動くことを歓迎する文化があると感じます。そのため、自分の強みを活かした柔軟な立ち回りが可能で、現場での動き方に高い納得感が得られるのです。「お客様の状況やニーズに、より適した振る舞いができる」「得意分野を活かして業務に貢献できる」という自由度の高い環境の中で、充実感を覚えています。
生成AIを活かした先進的な提案と、チームを超えたコラボレーション文化
お二人から見たAI&データの強みはどのようなところですか?
荒氏:生成AIの登場によって、従来のシステム開発型とは異なるコンサルティングアプローチが可能となりました。そのため、従来型AIのアルゴリズム開発のみならず、既存のLLMをいかに有効活用するかに焦点を当てた支援が可能となり、少人数であっても高い専門性を持って価値を提供できる点が、AI&データの大きな強みとなっています。
さらに、各領域のプロフェッショナルと連携しながら、それぞれの業界が抱える課題に対し、テクノロジーをどのように適用していくべきかを深く議論し、具体的なオファリングを共創しています。私自身も、商社や石油、サプライチェーン、ファイナンスといった多様な業界を担当するチームとコラボレーションすることで、生成AIのユースケースを形にしているのです。この柔軟な連携体制と協働文化こそが、AI&データならではの魅力と言えるでしょう。
和田氏:私も荒と同感で、各業界の知見に長けたメンバーと、最先端技術に精通したプロフェッショナルが、それぞれのチームや組織の枠を超えて密に連携できるところが魅力だと考えています。生成AIをはじめとする先鋭的な分野においても高い専門性を持つ人材が多く、そうしたプロフェッショナルと共に成長できる環境が整っています。また、一人ひとりが自分の担当領域をどう伸ばしていくかを常にビジネス視点で考えており、技術に対するキャッチアップにも積極的です。
AI&データが貫くスタンスは「テクノロジーを軸としたコンサルティング」
AI&データの事業の方向性についてお聞かせください。
荒氏:私が入社した直後に、EYSC代表取締役コンサルティングリーダー吉川がオリエンテーションで話したことが、AI&データの事業の方向性を示唆していると思います。吉川は、「テクノロジーコンサルティングは、SI(システムインテグレーション)をするのではなく、コンサルティングをする組織だ」と強調していました。
また、同じく代表取締役社長を務める近藤も、「SAP導入などSIを増やせば会社として成長することは理解している。しかし、それでは会社の文化がコンサルティングという本質から離れてしまう」という考えを示しています。これは、テクノロジーコンサルティングに携わるAI&データの大きな指針の一つです。「コンサルティング」という確固たる立ち位置から、お客様を支援することが、AI&データのミッションだと私は考えています。
自然体で多様性が活かされる、フラットでフェアな組織風土
社内カルチャーや組織文化についてどのように感じていますか?
和田氏:個人的な感想ですが、リモートワークが主体なので、オフィスだけではなく在宅でもある程度時間を調整しながら働けることがありがたいです。また、先日社内報で見たのですが、日経WOMENの「女性が活躍する会社BEST100」において、EY Japanが総合1位にランクインしたそうです。さまざまなバックグラウンドを持つ社員が、それぞれの強みを活かしながら働いているところは、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ、インクルーシブネス)を体現していると感じています。
荒氏:和田の話を受けて私が感じたことですが、DE&Iを無理に推進していないことも特徴の一つだと思います。ジェンダーレスで評価される環境が、自然と広がっています。
和田氏:そうですね。AI&データには、その人が昇進するに値するだけのスキルを持っているかどうかという、絶対評価しかありません。ジェンダーに左右されることなく、フェアに評価していただけるので働きやすいです。
若手がプロジェクトの中心となる、裁量のある成長環境
社内ではどのような人材が活躍していますか?また、求める人材像についてお聞かせください。
和田氏:課題の本質を自ら捉え、主体的に考えて行動できる人材がAI&データで活躍しています。年次や職位にかかわらず、若手のシニアコンサルタントがプロジェクトの中心となり推進しているケースも多く、上からの指示に従うだけでなく、自分の意見や提案が正しければ積極的に採用される文化です。自律的に働きたい方にとって、非常にフィットする環境だと思います。
荒氏:AI&データは、シニアコンサルタントがプロジェクトの中核を担い、日々の業務や提案活動を主体的に推進するスタイルを採用しています。マネージャーやパートナーはあくまでフォロー役として関わり、実際の現場では若手メンバーが中心となってお客様と直接向き合っているのです。個々の裁量が大きい環境だからこそ、自ら考え、能動的に動ける人材が自然と成長していく文化が根付いています。今後は多様なバックグラウンドを持つ人材の育成にも一層取り組み、可能性を最大限に引き出す採用と支援体制の強化を目指したいです。
多面的な情報発信で伝える社内カルチャー
荒様は、採用活動において求める人物像を候補者に伝えるうえで、どのような工夫をされていますか?
荒氏:採用においては、「どのような人物を求めているのか」「社内で大切にしている価値観は何か」といった点を、表面的な言葉ではなく、できる限り具体的かつ丁寧に候補者に伝えることが重要だと考えています。特にAI&データのように、少数精鋭で個々の裁量が大きい組織では、職務内容以上にカルチャーフィットや働き方への理解が重要です。そうした背景もあり、情報発信の手段は多面的であるべきだと考えています。
転職エージェントの活用は、Webサイトや求人票では伝えきれない私たちの思いや文化を、対話を通じて候補者に届けられるため、情報発信の一手段として有効です。また、候補者一人ひとりの志向性やキャリアにおける悩みにも深く寄り添い、企業と候補者の双方にとって本質的な価値のあるマッチングを実現してくれます。 さらに、採用活動を通じて得られるフィードバックや、外部からの視点も、私たちの考えをより明確に言語化し、組織を改善していくための貴重な材料として活用しています。
メンター制度と絶対評価が支える「持続可能な働き方」
社員がサステナブルに働き続けるために、どのような取り組みが行われていますか?
和田氏:AI&データでは、メンターによるサポート制度が実施されています。入社時に同じ職階の社員がメンターとしてつき、些細な疑問や業務上の不明点を気軽に相談できるようになっています。また、研修のサポートも手厚く、Eラーニングのコンテンツも充実しています。それぞれの状況やニーズに合わせて、必要なサポートや情報が的確に届く体制が整っているところが、うれしいですね。
利他の文化も深く根付き、忙しい中でも周囲のメンバーが丁寧なサポートをしてくれます。組織全体のリーダーが「次にどのようなアサインメントが必要なのか」「その人にどのようなサポートが必要なのか」を一緒に考えてくれるため、サポートが一層手厚くなっていると感じました。
荒氏:メンターによるサポート制度に加えて、入社時に「ウェルカムランチ」という機会を設けています。これは、新しく入社した方と採用に関わったメンバー、そして配属された部署の関係者でランチを共にし、顔合わせをするという取り組みです。ビジネスに関する話題などについてざっくばらんに話ができるので、貴重なキャッチアップの場となっています。
さらに、人事評価は「絶対評価」に基づき、昇進についても社員一人ひとりの成長に応じて公平に判断される仕組みです。単なる序列付けではなく「その人が今後何を伸ばしていくべきか」について丁寧に対話する文化があり、パートナー等の上位職階の社員であっても個別の状況に合わせたキャリア支援が行われています。
「主体的に動く人」が輝ける場所で新たな挑戦を!
最後に、転職希望者に向けてメッセージをお願いします。
和田氏:上意下達で動く方よりも、自らイニシアティブを取り、自分で考え自分で物事を動かしていきたい性格の方にフィットする会社です。私たちと新たなビジネスをつくる仲間として、ぜひAI&データにジョインいただけるとうれしいです。
荒氏:AI&データはまだ約70名規模の組織ですが、そのコンパクトさゆえに一人ひとりが重要な役割を担い、成長しながらお客様に貢献できる環境があります。特定の技術や業界領域でリーダーシップを発揮したい方にとって、今はまさにチャンスが多いフェーズと言えるでしょう。誰かの後ろをついていくのではなく、主体的に動き、組織の中で活躍したいという「ベンチャーマインド」を持つ方には、非常に魅力的な場だと思います。EYというブランドが持つ知名度や、既存のお客様からの厚い信頼を追い風に、自由度の高い環境でキャリアを築きたい方は、ぜひAI&データでチャレンジしてほしいです。

荒 賢一郎
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
コンサルティング
パートナー
エネルギー・素材業界を中心に、20年以上にわたり外資系コンサルティングファームでテクノロジーコンサルに従事。小売企業IT部門でのグローバル ITインフラ・コミュニケーション領域責任者の経験を持つ。キャリア前半は基幹システム導入プロジェクトの中で、周辺アーキテクチャ・インフラ領域を計画から導入まで多数経験。
近年は、DXを支えるIT基盤最適化やクラウド戦略、AI・IoT活用のPoC、ソリューション設計・導入などをリード。2024年よりEYストラテジー・アンド・コンサルティングに所属。

和田 あずさ
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
コンサルティング
マネージャー
2017年に外資系コンサルティングファームに新卒で入社。2021年にはマネージャー昇格。SAPや周辺クラウドソリューションを中核に据えたDX 基盤の構想検討、および導入案件を得意としている。
2025年よりEYストラテジー・アンド・コンサルティングに所属。AIやデジタルソリューションを用いた業務改善・データ活用に対するクライアント課題に伴走する形で、テクノロジーコンサルティング業務を実施。

関 裕地
エンワールド・ジャパン株式会社
テクノロジー・コンサルティング
プリンシパルコンサルタント
大学卒業後、大手メーカーにてシステム導入を中心とした営業業務に従事。
2022年にエンワールドへ入社し、Technology/Consulting領域の人材コンサルタントとして活躍。入社以来、エンワールド Top Biller Awardを2年連続で受賞するなど、数々の表彰歴を持つ。
転職希望者の「できること」と「やりたいこと」に丁寧に寄り添い、企業の「求める人物像」との最適なマッチングを実現することに真摯に取り組んでいる。
※2025年5月現在の内容です
エンワールド・ジャパンについて
エンワールド・ジャパンは外資系・日系グローバル企業の求人に特化した人材紹介会社です。