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Global Career Journey #1 海外起業家に聞く キャリアを切り拓く真のグローバル力

Posted by en world Japan

約2ヶ月前

​テクノロジーの進化やビジネスのグローバル化に伴い、時代の移り変わりはますます加速しています。リーダーシップを発揮してビジネスで活躍するために、アントレプレナーシップ(起業家精神)という考え方が注目を集めて久しいですが、加えて、世界を舞台に成功するための「グローバル力」の重要性が増しています。 そこで今回、エンワールドはロサンゼルスでTech系エンジニアやデザイナー、アントレプレナーの海外就職を支援するLraoughとタイアップし、”Global Career Journey"と題した新たなウェビナーシリーズを開始することとなりました。 世界を舞台に活躍する日本人をゲストとして各回様々な業界からお招きし、キャリアのターニングポイント、その失敗や成功を対談形式でお伺いします。

第1回目は、Lraough Founder/CEOの下村 拓哉氏と株式会社クロスシー 執行役員の山本 達郎氏をパネリストにお迎えし、「海外起業家に聞く、キャリアを切り拓く真のグローバル力」をテーマにお話しいただきました。

当日のウェビナーはYoutubeでご覧いただけます。

今回は、アメリカで起業されている下村氏と中国での起業経験のある山本氏に、1. これまでのキャリアジャーニー、2. これからのグローバル人材とはというテーマでお話しいただき、その後質問にお答えいただきました。

■PART1:これまでのキャリアジャーニー

ご自身のキャリアジャーニーを振り返り、ターニングポイントや苦労したことなどことをそれぞれご紹介いただきました。

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■Lraough 下村氏

まず、Lraough 下村氏からです。 ​

|キャリアジャーニー

​新卒で入社した会社を2年で退職、イギリスでの起業・廃業を経て、日本で再就職し、シンガポール赴任。退職後、アメリカのロサンゼルスの会社に再就職し、2021年に副業でLraough(ラフ)を起業しました。海外で就業をしたいアントレプレナー、エンジニア、デザイナーに向けた日本人コミュニティの早出、現地での人材紹介を行っています。

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|ターニングポイント

​1. イギリスに渡り起業したこと

​新卒で入った会社を24歳で退職し、ワーキングホリデーを利用してイギリスで1年「犬の行動学」を学びました。その後、1年間オックスフォードで学びながら、イギリスで犬関連のビジネスを起業しました。

​自分の好きなことを自分の力で、人を巻き込みながら挑戦した初めてのことで、この経験がなかったら、英語を使って仕事をするということ、起業してさまざまな興味深い人に会うことはなかったと思います。

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2. シンガポールに赴任したこと

​自身の会社をたたみ、日本の企業に再就職しました。賞を獲得するなどで結果を出し、2年後に直談判しシンガポールに赴任しました。

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3. アメリカに渡り起業したこと

​シンガポールの赴任を終え会社を退職し、カリフォルニアに移住し5年経ち永住権をもらえたこと、長男が生まれたことから何かチャレンジをしたいと考え、2021年に副業で起業しました。

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|苦労したこと ​

1. イギリスで起業した犬の仕事を廃業したこと ​

大好きだった犬の事業をたたまねばならなくなり、無職でお金もなくなりました。起業するのは誰にでも割と簡単にできますが、軌道に乗せられるかどうかは別の話です。失敗した時のダメージの大きさを考えると、起業したい人は若いうちにやっておくのが良いと思います。

2. シンガポールで経験した大規模リストラ ​

シンガポール赴任時に事業をたたむことになり、人事マネージャーとしてさまざまな国籍の人にリストラを行いました。この経験から、ビジネスモデルの大切さを痛感し、また、スキルや能力だけで人を採用するのは、自分の価値観と違うと確信を持ちました。 ​

|ゆずれないもの ​

どれだけ辛くてもやり続けていることは、次の3つです。 ​

・人と人をつなげる

・挑戦したい人を世界に出す

・笑顔と感謝を忘れない

​また、グローバルにキャリア展開したい人は、アントレプレナーシップは欠かせないと考えます。 ​

■株式会社クロスシー 山本氏 ​

次に、株式会社クロスシー 山本氏です。

|キャリアジャーニー ​

学生の時に学習塾を起業し、その後中国・アメリカに留学、北京でインターネットのベンチャー企業を起業し、現在は、合併により株式会社クロスシーの執行役員となっています。 ​

|ターニングポイント ​

1. 学習塾を起業したこと ​

大学生時代、友人と学習塾でバイトをしていた際に、授業料の高さに比べバイト代が安いことに不満を覚え、東大・慶應・早稲田の在学生を先生とする学習塾を起業しました。 最初の半年間は生徒1名と苦戦しましたが、その後、あらゆる策を打ち、現在は300人の生徒が在籍するまでになっています(会社は両親に譲渡)。

2. 大学2年生の時に香港・広州・上海・北京を回ったこと ​

大学3年生の時に、ベンチャーサークルの勉強会で上海へ行く機会があり、その際に、回った香港・広州・北京で、学生・社会人が目標や夢に向かってハングリーに努力するさまに感化され、「自分もやらないと」という気持ちになりました。 ​

|苦労したこと ​

:27時間×無席

中国では、従業員を大切にしていることを表現することが重要とされます。そのために、27時間、無席(シートがない)の電車に乗り、社員の実家のご両親を尋ね休暇を共に過ごしたこともありました。 ​

|今後のビジョン ​

1. 人とモノの交流 ​​

中国と日本の人材とモノの交流に貢献したいと考えています。越境ECも含めサポートしていきたいです。 ​

2. 中国×インターネット×教育 ​​

日本で閉塞感を感じている学生がいた時に、インターネットで中国と繋がることで、中国の人々の自由さ・ハングリーに夢や目標に向かうさまを見られることで、刺激を受けることができたらと考えています。また逆もしかりです。

■PART2:これからのグローバル人材とは?

グローバルで戦える人とはどのような人か?どのようなことが必要なのか、ご意見・アドバイスをいただきました。 ​

■Lraough 下村氏

|VUCAとRemoteが前提 ​

これからの時代、まずVUCAとRemoteが前提だと思います。 VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity and Ambiguity)は、将来は予想できないため、自身も変化し続ける必要があるということ、Remoteは、どこからでも仕事ができること、つまり、どこからでも採用できるということ。

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|天地人を意識する ​

上記を前提とした上で、変化し続ける世の中の流れにどう乗るのか、自らの意志で使う時間、住む場所、付き合う人を意図的に選んでいけることが大事だと考えます。

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■株式会社クロスシー 山本氏 ​

|国境を取り払い個人の力を伸ばす ​

国際競争は、ますます激しくなります。ひと昔前は、日本が中国より優位な点もありましたが、今はフラット、むしろ逆転していることもあります。国境を取り払い、個人としての力を伸ばす必要があるでしょう。

|社会の役に立つ志を持つ ​

自分の成功を目標とするのではなく、社会のためになる志をもてば、まわりの人も応援し、力を貸してくれ、より大きなことができると思います。 ​

■PART3:Q&A ​

残り時間で、皆様から寄せられた質問に一言でお答えいただきました。 ​

|Q1. 新たなことに挑戦する際の不安や失敗を乗り越える際の一番の原動力になったことは? ​

(下村氏)志に集約されると思います。私の場合、自分の志すことをやるには、日本では限界があり、海外ではなくてはいけませんでした。それが必然的に原動力になったと思います。

|Q2. 海外留学する高校生や大学生に対して、教員が心がけると良いことは? ​

(山本氏)学生は目標や夢を持てれば、頑張れると思います。学生が好きなこと・やりたいことを探す手伝いをし、背中を押してあげるのが大切です。

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|Q3. 世界の中で競争力を高めるために、語学以外で学ぶべきことは? ​

(下村氏)自分が他人より優れていることは何か?タグを自分に付けることが大事です。1軸だけでなく、3・4軸で対抗してもいいのです。 また、全ての業種において、テクノロジーの知識は絶対だと思います。 ​

(山本氏)専門性を1つ作ることが大事だと思います。語学はあくまでツールですから。 ​

|Q4. 環境面や精神面において、日本よりも海外だからこそ挑戦しやすかったことは? ​

(下村氏)何かやろうとする場合、海外では、否定されるのではなく褒められるところから始まるのでとてもやりやすいと思います。 ​

(山本氏)中国でも、起業は否定的ではなく羨ましがられます。

また、日本と中国のギャップを活かすビジネスができるのもメリットです。 ​

■まとめ ​

今回は、「海外起業家に聞く、キャリアを切り拓く真のグローバル力」についてお話いただきました。
海外で働くには、海外の会社に就職・日本の会社からの海外赴任、起業するなど色々なパターンがあると思います。これから海外に関わるキャリア展開をしたいと考えている方にとって有用な内容がたくさんあったのではないでしょうか。
最後になりましたが、お忙しい中ご参加いただいたLraough 下村氏、株式会社クロスシー 山本氏、ご参加いただいた全てのリスナーの皆さま、本当にありがとうございました。

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