ブログへ戻る

第2回「金融人の転職事情」6割異業種に、自分への投資を

Posted by en world Japan

1年以上前

金融業界におけるグローバル人材は数年前から一定の需要を高いレベルで保っている傾向にあります。

昨今の転職トレンドとして、銀行、証券などの金融業界から転職を考える方の6割ぐらいが異業種へ転職されています。

特にITに関わる技術者としての知識・経験をお持ちの方や財務・会計の経験をお持ちの方が、IT企業やコンサルティング業界、事業会社へ転職するケースが多く見受けられました。 

 

フィンテック業界ではインターネットとスマートフォンを通してのオンライン決済、ペイメント、スマホだけで投資を行えるお手軽な資産運用を提供する企業などで多くの人材を必要としています。

金融の在り方について常に変化を求められる昨今、柔軟に対応できる人材が各方面で求められています。

また、新型コロナウイルスの影響もあり、金融業界では現在様々なプロセスにおいての大規模な改善、改革が求められています。

例えば、ハンコを要する承認のプロセスのオンライン化、リモートワークに必要なインフラ設備導入、今までの管理部門として行ってきた一つ一つのモニタリング業務データを集約し、クラウド管理すること等です。

このような効率化と改善のための人材確保の必要性は、各方面で引き続き優先順位が高くなっています。

 

資産運用業界では分析や銘柄選び等においてAIの利用拡大もより顕著になっています。

営業職に関しては、まだ対面での営業が主軸となっていることから、安定的な人材需要を抱えています。

しかし、将来的にはマーケットでは5Gなどのより新しい技術が参入し、営業職なども減少傾向になるという予測も建てられています。

 

今後は、目の前にある業務を遂行するだけでなく、先見の明を持ち、自ら情報を集め、主体性を持って自身の行動に落とし込んでいける人材が必要とされます。

そして、固定観念にとらわれず、自身における様々なリテラシーを高めることが求められます。

ファイナンスの知識、プログラミングなどのITの基本的な知識、投資、運用などの知識は、更に自分の未来のキャリアを形成する上で、必要な情報になると思います。

与えられた仕事を推し進めるだけではなく、自分自身への投資をし続けることがこの先の転職成功への一つのカギになるでしょう。

 

「金融人の転職事情」金融経済新聞連載コラム 一覧に戻る


◆プロフィール 

金融チーム チームマネージャー
玄間勇介 (げんま・ゆうすけ ) 

アメリカの大学を卒業後、イギリス系の人材紹介会社で転職コンサルタントとしてのキャリアを積む。2018年にエンワールド・ジャパンへ。業界歴10年以上。金融xIT業界を専門とし、外資系、およびグローバル企業のミドル~ハイクラスの採用支援、転職支援を得意とする。  

 

2020年5月4日号「金融経済新聞」掲載 ※無断転載・引用を固く禁じます。