外資系企業の日本人管理職に対する意識調査

June 30, 2015

2015年6月30日

グローバル企業向けに管理職、プロフェッショナル人材の採用支援を行うエンワールド・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表:クレイグ・サフィン)は、外資系クライアントを対象に「外資系企業の日本人管理職に対する意識調査」を行ないました。以下、概要をご報告します。

■調査概要

景気好調や円安の影響もあり、外資系企業からの日本に対する注目度は高まっています。外資系企業は日本人管理職にどのようなスキルを求めているのかを調査するため、エンワールド・ジャパンの顧客に伺いました。下記、概要です。

外資系企業が日本人管理職に期待している資質は「変化への適応」「創造力」。
採用した日本人管理職への満足度は高いものの、「リーダーシップ」への評価は低い。
   英語力は一定の評価を受ける結果に。
6割の企業がリーダーシップ強化の研修を実施。
優秀な人材のつなぎとめに効果的な手法は「明確なキャリアパスの提示」。
   有効な採用手法は「人材紹介会社」。
■調査結果詳細

1:外資系企業が日本人管理職に期待している資質は「変化への適応」「創造力」。(図1

「日本人管理職に期待している資質」は、第1位が「変化への適応力」(63%)、第2位が「課題解決のための創造力」(58%)で、過半数を超えました。変化スピードの速いビジネス界において、変化への適応力は最重要資質のようです。また激しい競争環境の中でビジネスを発展させるためには、変化に適応するだけではなく、みずから主体的に改革を進めていくことも重要だということがうかがえます。

【図1】日本人管理職に期待する資質を教えてください。(複数回答可)

Picture1

2:採用した日本人管理職への満足度は高いものの、「リーダーシップ」への評価は低い。

  英語力は一定の評価を受ける結果に。(図2・図3・図4

「過去1年以内に採用した日本人管理職」に対する満足度を伺うと、「非常に満足」(9%)「満足」(48%)と合わせて半数以上が満足しているという結果でした。「非常に不満」(2%)「不満」(10%)は1割程度に留まっています。個々のスキル別に満足度を伺うと、「技術的スキル」(70%)「コミュニケーション力」(69%)「自己モチベーション力」(67%)「企業風土への適応力」(61%)「語学力」(61%)「多国籍環境への適応力」(53%)などほとんどのスキルに対して、満足度は過半数を超えました。

ただ、必要不可欠なスキルのトップ3にもあがっていたでもある「リーダーシップ」の満足度は42%と下位に位置づけられ、求められているスキルとの乖離が見られます。一方で、一般的に日本人が弱いとされている「語学力」に対する満足度は一定以上あり、外資系企業においては、課題視される観点ではないようです。ビジネスシーンでは、課せられた職務内容や人材のグローバル化、国境を越えたM&Aの発生などが英語スキル向上の一助を担っていると想定されます。

【図2】過去1年以内に採用した日本人管理職に対する満足度を教えてください。

【図3】過去1年以内に採用した日本人管理職に対するスキル別の満足度を教えてください。(複数回答可)

Picture3

`【図4】日本人管理職に求める必要最低限のスキルを教えてください。(複数回答可)

Picture4

36割の企業がリーダーシップ強化の研修を実施。(図5

「社員に提供している研修内容」を伺うと、日本人管理職に不足していると評価を受けた「リーダーシップ」は多くの外資系企業が手を打っており、60%ともっとも高い実施率でした。第2位は「英語」(52%)、第3位は「専門領域」(51%)という結果になりました。

【図5】自社で提供している研修領域を教えてください。(複数回答可)

Picture5

4:優秀な人材のつなぎとめに効果的な手法は「明確なキャリアパスの提示」。

  有効な採用手法は「人材紹介会社」。(図6・図7

日本国内の有効求人倍率は上昇の一途を辿り、優秀な人材を確保すること、またそれ以上に自社の優秀な社員の流出を防ぐことは、ますます重要になっています。外資系企業においては、社員の定着を促す上でどのような手段が功を奏しているのか伺いました。第1位は「明確なキャリアパス」(66%)、第2位は「高額な報酬」(55%)、第3位は「強い企業ブランド」(42%)という結果でした。報酬やポジションといった衛生要因以上に、自身がその企業でどのように成長できるかが影響を与えていることがうかがえます。またエンワールド・ジャパン代表のクレイグ・サフィンは「昨今では各社が企業ブランドの向上を目指している。日本市場において企業ブランドは離職率に大いに影響していることが、結果にも顕著に現れている」と述べております。

「有効だと感じた採用手法」については、第1位が「人材紹介会社」(89%)、第2位が「社員からの紹介」(75%)、第3位が「社内異動」(54%)でした。日本人はソーシャルメディアを仕事探しに使わないと言われていますが、諸外国では重要な採用手法の1つとなっているLinkedInやFacebookなどを活用した採用方法を有効と考えている企業は、31%に留まります。人材紹介会社を使用するメリットは、大きなデータベースを保有していること、業界や職種に対する深い見識があって要望を理解してくれること、企業と求職者の仲介役となって交渉してくれることなどが挙げられます。

【図6】日本人管理職の定着を図るために有効な手法を教えてください。(複数回答可)

【図7】日本人管理職の採用に有効な手法を教えてください。

【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:エンワールド・ジャパンの外資系企業顧客 183社
■調査期間:2015年5月13日 ~ 2015年5月22日

▼エンワールドについて
アジア太平洋地域7カ国を拠点に、スペシャリスト・管理職のリクルーティングサービスを提供。また、海外拠点との連携によりクロスボーダーリクルートメントでグローバル企業の人材戦略サポートも実施しています。

▼エンワールド・ジャパン株式会社について
外資系企業や、グローバルな視点を持つ日本企業を対象に、業界専任コンサルタントと職種専任コンサルタントとの二軸からのキャリアコンサルテーションにより、きめ細かいマッチングを可能にします。エンワールド・ジャパンは、金融、財務を専門分野とするウォールストリートアソシエイツとして1999年に設立されました。その後、多岐に渡る業界や職種においてサービスを展開、2010年にインターネットベースの採用ソリューションでは国内トップクラスである、エン・ジャパン株式会社のグループ会社となりました。

本件に関するお問合せ:
エンワールド・ジャパン株式会社
マーケティング ディレクター Japan & Asia-Pacific
藤岡 秀剛

03-4578-3500
e-mail : marketing@enworld.com

*en worldはエン・ジャパン株式会社の登録商標です