苦情が来たらチャンス!

July 9, 2013

-法務と営業の上手な付き合い方-

 

2013年5月16日開催のLeaders of Japanでは、「Effective Business Partnering and Cross Functional Work as Corporate Counsels」と題して、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 代表取締役 北島敬之氏をお迎えして、日本の企業内法務の現状、法務がどのようにしてビジネスに貢献し、他部署の理解を得ていくかについてご講演いただきました。

(講演概要)

北島氏は講演の中で、法務に寄せられる苦言について次のように述べました。

  • 良いアドバイスだけど、法的な観点に立ちすぎていて、ビジネスセンスがない
  • 危険を回避するあまり、アドバイスが現実的でない
  • 法律用語で説明されるので、分かりにくい
  • ビジネスが動いているのに、対応が遅すぎる
  • リスクはわかるが、実際にそれがどの程度現実のものとなるのか、また、リスクをマネージしていくための具体的なアクションについてのアドバイスがない

 

企業法務は「苦情が来たらチャンスと思うことが大事」と北島氏は語ります。

法務とビジネス側(営業、マーケティング等)の溝を埋めるには、法的観点からビジネスストラテジーを支援すること。そのためには法務部がビジネスパートナーになることが大事であり、苦情によって、どこに法務とビジネス側の間の溝があるのかがわかり、法務とビジネス側(営業、マーケティング等)の関係性を新たに構築することができると北島氏は強調しました。

法務がビジネスパートナーとして在りつづけるには、次の3点がポイントになると北島氏は言います。

  • リスクを(精査した上で)受け入れる
  • 素早い対応
  • プロアクティブなコミュニケーション

 

リスクを精査するにも、ビジネスを良く知ったうえで、現実にリスクが起こる可能性がどのくらいかをきちんと見定めることが必要になります。他部署に理解を得るためには、メールに頼るのではなく、顔を見てのやり取りや、わかりやすい説明などの日頃のコミュニケーションが欠かせません。

 

当日の講演も法務がテーマではありましたが、北島氏は、趣味(お酒、自転車等)、家族構成、ペットなど自身の紹介を導入部分にゲストとの距離を縮め、本題に入る手法を取っていらっしゃいました。法務に限らず、うまく社内を巻き込むためのヒントを得られる一夜となりました。

 

当日の講演資料はこちら(PDF、英語版のみ)

(お問い合わせ先)

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エンワールド・ジャパン株式会社 マーケティング部

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