採用トレンド最前線! 2013年の採用はどう変わる?

March 5, 2013

欧州経済の債務危機などの余波を受け、順調だったアジア経済もやや鈍化せざるを得なかった2012年。各研究所、エコノミストの見通しによっても異なりますが、概ね2013年もアジア経済は緩やかな成長になるだろうとの見方が多いようです(参考:アジア開発銀行、アジア経済見通し2012改訂版ほか)。

では実態経済とは不可分な雇用について、アジア太平洋の各地域ではどのように見ているのでしょうか。en worldでは日本、シンガポール、香港、韓国、オーストラリアの各地域に雇用トレンドに関して、各オフィスの責任者にアンケートを実施し、2013年の人材採用についての潮流を予想しました。

 

回答者:

質問:

  1. 2013年は2012年と比べ、経済状況、雇用状況はどのように推移すると思いますか。
  2. 上記1で回答した理由について教えてください。
  3. 2013年は2012年と比べて、どのようなセクターで人材需要が増加、減少すると思いますか?またその背景を教えてください。
  4. 2013年に人材採用する際、採用担当者の方にアドバイスするとしたら、どのようなことをがありますか?

 

ニール・ウォルターズが予想する、日本の雇用トレンド

 

 

1.やや良くなる

2. 日本国内では政権が交替したこともあり、景気と雇用に関する施策に対して、期待が高まっています。景気の先行きを占う株式市場もここ数か月高値更新が続いており、エコノミストも景気が改善するものと見ています。実際、昨年度初めは欧州危機で採用予定だったポジションが凍結されるなどの動きがみられましたが、今年は予定していた通りに採用が進んでいることが多く、市場も良くなっている感触があります。

3. 国内需要が回復基調にあることを考えると、日系企業に製品やサービスを提供するB to B企業に関しては採用が増加することが見込まれます。逆に円安が進みすぎると、円高の恩恵を受けていた輸入企業(消費財等)に関してネガティブな影響が出ることを懸念しています。またここ数年、日系企業がグローバル化を図るため、外資系企業などからグローバル人材(英語でのコミュニケーション能力がある人材のこと)を登用するケースが増えており、今後さらにこの傾向が拡大していくものと思われます。

4. リーマンショックの時と異なり、どの業界も一律に人材不足、供給過多といった動きではなくなってきました。まさに、二極化現象が顕著に起こっており、的確な判断材料として業界や職種だけのくくりだけでは足りない状況となっております。

ベストな採用をしたいとお考えの方は、ぜひ当社のコンサルタントにお問い合わせください。日本で培った知識と経験かつ、アジア太平洋に広がるネットワークを駆使した有益な情報をご提供いたします。

ポール・デュプイが予想する、シンガポールの雇用トレンド

 

 

 

1. やや良くなる もしくは 現状維持の間くらい

2.  2012年は当初予想されていたよりは求人市場は良かったのですが、現在の状況をみると、2013年は過去3-4年の好況時と比べて、やや成長は鈍化するものと見ています。過去3-4年は国内で土木・建築事業が盛んに行われた上、東南アジア諸国(インドネシア、タイ、マレーシア等)でビジネス拡大するために、多くの企業がシンガポールに拠点を設立する傾向があったからです。

3. シンガポール国内に関しては、特に増加するような特殊なセクターは見受けられません。金融に関しても引き続き減少傾向にあり、他のセクターもまずまずといったところです。しかし近隣諸国に目を向けると、人件費高騰を受け、企業が生産拠点を中国からインドネシアに移す傾向が見られます。インドネシアは現在タイ、マレーシアよりも人件費が低く抑えられる上、生産拠点としてロケーションが便利なことが理由です。特に自動車、製造業関係、電子・電気、繊維などの生産拠点が設立されています。

4. シンガポールの失業率は1.9%と世界的に見ても非常に低い状況です。よって優秀な人材を獲得するには、採用担当者が優秀な人材を引き付けるだけのストーリーを事前に練って、面接時に会社を候補者に売り込むというマインドが大切です。東南アジア諸国についても同じことが言えます。インドネシア、マレーシアにおいても、グローバルに通用する人材を見つけることは難しく、給与はもとより、明確なキャリアパス、会社のセールスポイントを整理しておくことが必要です。また採用の際に、信頼できるリクルーティング・パートナーを持つことも重要です。優秀な人材の獲得にお悩みでしたら、ぜひen worldにご相談ください。

 ロブ・イングランドが予想する、香港の雇用トレンド

 

 

 

1. (昨年比としては)やや良くなる

2. 「良い」と呼べる状態ではないと思っていますが、昨年度と比べると、金融、不動産の悪化が底打ちしてやや持ち直して来るものと見ています。またロジスティクス、ソーシング(調達)、セールス関係の求人も需要があると思われます。

3. 非常に厳しい時期が続き、会社によっては(特に金融、不動産においては)人員削減を図っていた傾向がありました。香港は世界的にも金融の中心地なので、今後はビジネスを再度立て直すため、戦略的な人材に関する採用を再開するものと見ています。また香港は、中国から東南アジアをつなぐ輸送の重要拠点であるため、ロジスティクス関係の採用が増えています。しかしながら一方で、ロジスティクスに習熟した人材の不足が叫ばれており、人材紹介サービスへの需要が見込まれます。

4. 昨今LinkedInをはじめとするソーシャルメディアを利用して、企業が直接人材採用することが多くなっています。もちろん情報源として活用されるのは良いかと思いますが、それらの情報は「候補者の専門性と経験」を示しているにすぎません。貴社にとって、ベストな候補者ではないかもしれないのです。その点私たちは候補者と直接面談し、徹底的なサーチを行っています。だからこそ、ソーシャルメディアにも求職サイトにもいない候補者を見つけ出し、貴社に必要なAプレイヤーを探し出すことができるのです。

サイモン・キムが予想する、韓国の雇用トレンド

 

 

 

1. やや良くなる もしくは 現状維持の間くらい

2. 韓国の主要なレポートによれば、GDP成長率2%後半から3%前半の成長予測となっています。韓国経済の成長が鈍化するか否かは、米国の財政の崖、長引く欧州金融危機、円安などグローバル経済の動向により大きく影響されるものと見ています。

3. 土木・建築、金融は厳しい状況が続くと思いますが、自動車、機械、オイル・ガス、化学、鉄鋼、素材については、ある程度の需要が見込まれます。またIT・通信に関しては高い需要があると思っています。特に韓国が得意としているスマートフォン関連市場に関しては高い伸びを見込んでおり、今後各国でLTE(高速通信規格)が拡がることが追い風になるものとみています。また他の成長分野で言えば、次世代TVやタブレッドPC向け高解像度パネル関連の人材需要も考えられます。

4. 経済が低調な時こそ、Aプレイヤーを雇用するには絶好のタイミングです。賢い企業は景気が比較的不調なときに、戦略的に人材を確保しています。優秀な人材を低予算で雇用することができる上、市場や候補者にポジティブなメッセージを発信することができるのです。

トニー・ホロックスが予想する、オーストラリアの雇用トレンド

 

 

 

1. やや良くなる

2. オーストラリアの経済指標は堅調に推移しています。統計によれば中国での製造関連の需要に牽引され、オーストラリアが中国向けに輸出する天然資源関連の市場は引き続き成長が見込まれます。唯一の懸念点としては、今年8月から9月ごろの連邦選挙の結果が経済に影響することです。

3. 2012年は天然資源セクターでやや落ち込みがあったものの、今年は前年ほどの落ち込みはないものと考えています。この天然資源セクターの推移がまたエンジニアリング関係の人材市場にも良い影響を及ぼすものと考えており、延期になっていたプロジェクトの再開等があると予想しています。また世界各国と同じようにオーストラリアでも高齢化が進んでおり、ヘルスケア産業についても引き続き堅調な需要が見込まれます。

4. 戦略的な採用担当者は、最近では優秀な候補者をじっくり時間をかけて待つよりも、積極的に採用に踏み切っています。選挙後の経済動向に関する不安から、優秀な候補者が次々に転職に踏み切ってしまう傾向があり、現在市場からどんどんいなくなっている状態だからです。市場は常に動いています。Aプレイヤーを獲得するために、常に市場の最新動向について、当社にご相談ください。

様々な要因により、人材市場は刻々と変化します。最新情報、最善の人材戦略をお求めの方は、お気軽に当社(Email:marketing@enworld.com)までご連絡ください。