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【人事用語FAQ】目標管理制度(MBO)とは

Posted by en world Japan

約1ヶ月前

働き方の自由が尊重されリモートワークが推奨される中、目標管理制度(MBO)という概念が改めて注目されつつあるようです。この記事では、目標管理制度(MBO)についてFAQ形式で解説します。

|Q. 目標管理制度(MBO)とは

目標管理制度(MBO)は「Management by Objectives(目標による管理)」の頭文字をとった言葉で、バブル崩壊後の1990年代後半から注目され始めた概念です。

これを提唱したのは、現代経営学の祖であるドラッカー氏であり、従業員が自ら目標設定を行い、その目標に対する成果達成度を評価することで報酬を決定するというものです。

|Q. 目標管理制度(MBO)の目的とは

一般的に、企業が目標管理制度を導入する目的は以下の2つです。​

従業員の自発的な成長を促すこと

目標管理制度は、従業員が自ら設定した目標の達成に向かって、創意工夫や試行錯誤を重ねることを期待するものです。そして、そのプロセスを通じて、従業員らの自発的な成長を促すことを目的としています。

公平で透明性の高い人事評価を実現すること

目標管理制度では、従業員の目標に対する達成度合いが明確に定量化されるため、評価者の感情や好みに左右されずに評価することが可能となります。こうした、人事評価の透明性を担保することも、この制度を導入する目的のひとつです。​

|Q. 目標管理制度(MBO)とOKRの違いとは

目標管理制度(MBO)とよく似たものにOKR(Objectives and Key Results)と呼ばれる目標管理のフレームワークがあります。ここでは、MBOとOKRの違いをご説明します。

導入/利用する目的が違う

MBOは従業員の目標達成を評価し報酬を決定するのが目的ですが、OKRは企業の目標達成や業務の効率化が目的となっています。​

評価する頻度が違う

MBOは一般的に半年や年に1回くらいの頻度で、人事評価・査定のタイミングで評価を行うケースが多いのに対し、OKRはMBOに比べ進捗確認を短い頻度で行うため、週や月に1回くらいのペースで評価を行うケースが多いようです。

目標を共有する相手/範囲が違う

繰り返しになりますが、MBOは人事評価に用いるため、従業員が自ら立てた目標は主に本人と上司との間で共有されます。一方、OKRは企業全体の目標達成度合いを把握するためのフレームワークなので、個人目標であっても開示範囲は企業全体となるケースが多いです。

評価基準が違う

MBOでは、評価基準として達成率100%が求められる傾向にありますが、OKRでは、達成率が100%になるような目標設定だと、難易度が低すぎる目標と捉えられる可能性があり目標が高く設定されるため、結果的に60〜70%の達成率であっても評価されるケースが多いようです。

また、MBOでは定量化できない部分も評価することもあるのに対し、OKRでは定量化された指標しか評価対象にはならないという点も2つの相違です。​

|Q. 目標管理制度(MBO)のメリット・デメリットとは

目標管理制度(MBO)の主なメリットとデメリットを、それぞれご紹介します。​

目標管理制度(MBO)のメリット

MBOの持つ公平性や透明性に加え、従業員が自ら目標を設定するという仕組みから、以下のようなメリットがあると考えられています。​

・従業員の成長が促され、能力開発が進む

・目標達成に意義を感じ、モチベーションが向上する

・客観的な指標を用いるため、公平に実績を評価しやすい

目標管理制度(MBO)のデメリット

一方で、MBOには以下のようなデメリットもあると考えられています。​

・目標の進捗管理や部下との面談が通常業務に追加されるため、管理職の負担が増える

・高い達成率を得るために、低い目標を設定しようとする力学が働く可能性がある

・管理職の評価スキルが伴わないと、思うように評価されずかえって従業授業員のモチベーションが低下する可能性がある

|Q. 目標管理制度(MBO)の運用方法とは

目標管理制度(MBO)を実際に運用する際には、次のようなステップで進めるとよいでしょう。​

1)組織目標を決め、その設定背景やロジックを従業員に共有する

2)従業員に目標値と達成に向けた具体的プランを提示してもらう

3)それを元に、管理職に個別の達成難易度や横並びのバランスを確認してもらう

4)管理者が進捗を管理し、必要に応じて軌道修正する

5)丁寧に理由を説明しながら、評価を本人にフィードバックする​

|Q. 目標管理制度(MBO)導入時の注意点

目標管理制度(MBO)は、導入にあたって次のような注意しておきたい点もあります。​

・目標達成の難易度が高過ぎないか、または低過ぎないか

・目標の達成基準が明確か(できるだけ数値化する)

・評価のフィードバックを丁寧に行っているか

以上のようなポイントを踏まえて目標管理制度(MBO)を活用し、従業員の自発性を促し、公平な人事評価の実現を目指しましょう。​

今回は、目標管理制度(MBO)について解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。