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ロボット業界の展望と豆蔵が担う未来

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2ヶ月前

​今回は、株式会社豆蔵よりエンジニアリングソリューション事業部主幹コンサルタントの大国征司氏と西原泰宣氏、コンサルタントの渡辺翔太氏をお迎えして、4つのトピックについてお話しいただきました。

当日のウェビナーはYoutubeでご覧いただけます。


ファシリテーターは、エンワールド・ジャパン株式会社の産業機械・化学部門セールスチームマネージャーの吉岡悟が担当いたしました。


■そもそも豆蔵とは?

トピックの前に、豆蔵についてご紹介いただきました。


|株式会社豆蔵の会社紹介

設立2006年10月3日(旧豆蔵は1999年11月設立)

本社東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 新宿三井ビルディング34階

資本金3億1,000万円

従業員数190名(2022年4月1日現在)

事業領域組み込み事業 エンタープライズ事業 DX戦略支援事業


|入社前のイメージと実際に入社してからの感想

比較的最近、大手のメーカー企業から転職されたお二方に、入社前に豆蔵に対してどのようなイメージを持っていらしたかをうかがいました。


<入社前>西原氏:ソフトを外注している会社?

入社前は豆蔵のことを知りませんでした。インターネットで調べたところ、コンサルタント会社と書かれており、「ソフトウェアを外注している会社なのか?」「ロボットの開発はできるのか」、「どんな会社なのか」という疑問や不安がありました。

<入社前>渡辺氏:開発できるの?

ビーナス2というロボットを制作した会社とは知っていましたが、それ以外はほぼ知りませんでした。同じくインターネットで調べたところ、ITコンサル会社となっていたので、「自分で手を動かしてモノを作れるのか?」という不安がありました。


そして、入社後にそのイメージがどのように変わったのかについてもうかがいました。

<入社後>西原氏:さまざまな開発に携わることができている

入社後、さまざまな開発に携わることができています。新しい技術にアンテナを張り、それを取り入れ、お客様に提案しながら開発していきます。他のソフトウェア外注の会社とは異なる、唯一無二の存在ではないかと思います。

<入社後>渡辺氏:社員同士で情報交換しながら高められる環境がある

コンサルティングも行いますが、実務作業の方が多く、自分にとっては嬉しいギャップです。元々ソフトウェアの会社なので、そこに携わっている人も多いですが、メカ(機構部品)・エレキ(電気回路)の人材もいます。社員同士で情報交換しながら高められる環境です。



■Part1. 知られざるロボット業界:ロボット業界の展望と課題とは?

2つのキーワードについて、お話いただきました。


|2.3兆円

大国氏:

慢性的な国内の労働力不足や新型コロナウイルスの影響で、ロボットを用いて非接触で行いたいというニーズが高まっています。

ロボット業界の3年後の世界市場は、2.3兆円という予想が出ていて、2019年と比較すると2.2倍の成長が見込まれています。

一方で、ロボット業界は、大手ロボットメーカーのプレゼンスが非常に高いのが課題の一つです。大手ロボットメーカーの市場命題は利益回収であり、そのための大規模な開発に大きくフォーカスが当たっています。

そのため、自動車産業、電機・電子産業へは適応事例が多くありますが、昨今、自動化ニーズが高まっている食品・医療・化粧品の三品産業には、まだ浸透が進んでいないと感じています。


|三品産業への貢献

西原氏:

ロボットを適応させるまでの道のりは長く、また、新しい分野ではすぐに販売台数は見込めないという障壁もあります。

これまで、ロボット開発は大手ロボットメーカーに頼っていたところがありますが、周辺のインテグレーターが強いヨーロッパのように、我々もそのギャップを埋めていかねばと思っています。


■知っている?業界トレンド:ロボット業界における現在のトレンド

渡辺氏:

近年のロボット業界のトレンドは、協働ロボットです。

これまでの産業ロボットは、工場に導入する際、人と接触しないよう安全柵を設置しなければならないため、比較的広いスペースが必要で、大企業がメインのバイヤーでした。

しかし、2015年の安全規格改訂を機に、安全柵なしでも設置できるロボットの制作が可能になりました。比較的狭いスペースでも協働ロボットが設置できるため、中小企業などでも需要が高まっています。

2022年3月に開催された国際ロボット展では、22社の展示のうち18もの会社が協働ロボットの展示を行いました。

ただ、「これまでの産業ロボットに比べ速度を遅く設定する必要があるため思うように生産性が上がらない」、「ロボット導入のためにシステムインテグレーターに開発を依頼する必要がありコストがかかる」、「導入後のトラブルに即時に対応できるリソースが社内にない」などと色々な課題があり、まだ期待するような広がりは見られていません。


■ロボット業界で豆蔵が担う役割と使命

次に、豆蔵がロボット業界で担う役割と使命についてお話いただきました。


|豆蔵のロボット事業紹介

大国氏:

豆蔵のロボット事業部門では、ロボットシステムにおける全領域の開発・コンサルティングを提供しています。

クライアントは、大きく2種類です。

ロボットのメーカー向けのサービスは、メーカーが新規で協働ロボットなどを開発する際に、豆蔵でロボット試作システムを開発提供し、それをメーカーが最終的に製品に繋げ、量産するというものです。また、ビジョンの開発や力制御の開発なども行っています。

一方、ロボットのユーザー向けには、ロボットを用いてお客様の生産を自動化するためのシステムインテグレーションサービスを提供しています。最近の傾向では、カスタムでロボットの制作ニーズが高まっています。


|豆蔵の役割と使命

大国氏:

開発案件の依頼は多くいただいているのですが、開発リソースが不足しており、実際にお応えできているのは、依頼の3分の1程度となっているのが現状です。

比率としては、ユーザー企業からの依頼が多いですが、ロボットメーカーからの要素技術開発の依頼もいただいています。

豆蔵は、お客様の困りごとに対応できるソリューションや開発を提案し、実際の開発に繋げていくコンサルティング及び開発の会社です。製品自体に価値のある大手ロボットメーカーの競合としてではなく、むしろ我々が蓄積した技術開発のノウハウをロボット業界に還元していけたらと考えています。

例えば、部品メーカーの新製品をいち早く豆蔵が導入・評価して、その結果をフィードバックしていきます。それにより豆蔵はノウハウを獲得、部品メーカーは製品の完成度を高める、ロボットメーカーはノウハウと部品を導入することで早期に商品化に繋げる、という三方良しのスキームを目指しています。

このスキームで、より短期間で優れた新商品を製品に取り込めるような体制を作っていけたらと考えます。


|豆蔵だからできること:具体的な開発プロジェクト

西原氏:

我々のような部品メーカーでもロボットメーカーでもないニュートラルな存在だからこそ、部品メーカーの新商品をいち早く取り入れたロボットを、展示会などで披露することができます。

また、三品業界などでニーズの高まっているカスタムロボットの開発は、ロボットメーカーに任せているだけではなかなか進みません。

大きく長期の開発になったり、供給責任や品質の問題も出てきますが、どうにか解決して我々のような新しいベンチャーが行っていかねばと考えています。

私は、豆蔵で協働ロボットの開発に携わっており、人間とロボットの距離が近く、安全性の担保が難しい場所でのロボット導入を目指しています。今まで未経験の実験的な要素を多く含む仕事で、以前ロボットメーカーにいた際には時間的に無理だったことに取り組めています。


渡辺氏:

メーカーでは、汎用的な設計を行うケースが多いですが、豆蔵では、お客様のご要望に合わせて機能を増減するなど、大変思い切った開発を行っているという感想です。

ロボットに使用するモーターユニットも自社で制作するので、お客様のご要望のロボットをいちから作っている感覚を持てており、技術者としてやりがいを感じています。


大国氏:

私は、ユーザー企業向けの開発に関わっています。具体的には、ロボットシステムの工程作業時間をソフトウェアで短縮化するための開発です。モーションプランニングを用いた最適な設計を実現することを目指しています。

プランナーやシミュレーターは、自社でフルスクラッチで開発しました。ロボット開発にIT・ソフトウェアの強みを活かし、組み合わせた提案をできるのが我々の強みです。



■豆蔵の魅力とエンジニアのキャリア

次に、ずばり豆蔵で働くことの魅力や、一緒に働きたい人材のイメージをうかがいました。


|豆蔵の隠れた魅力

渡辺氏:成長実感の連続

大規模メーカーでは、新規開発のプロジェクトに関われる機会がなかなかありませんでしたが、豆蔵では、お客様からの依頼がそもそも新規開発の案件のケースが多いので、私が希望していた新規開発の案件には事欠きません。


西原氏:ボトムアップ

メーカーにいた際は、大手のお客さまから要望をもらい開発するのがメインスタイルでした。豆蔵では、お客様からヒントをいただきながら、我々現場の技術者担当レベルがボトムアップで提案し、やりたいこと・情報を発信していけます。


大国氏:提案力

豆蔵は、我々エンジニアの裁量が大きいと思います。技術者でも提案力が高い人が多く、企画やビジネスは、現場から出てくるものばかりです。もちろん、ビジネス的に成り立たないと投資はできませんが、提案した企画を会社から頭ごなしに断られた経験はこれまでにありません。


|こんな人と一緒に働きたい

大国氏:技術が大好き

豆蔵は開発の会社なので、技術が大好きな方と働きたいです。そして、新しいことを取得していこうという心持ちの方を希望します。


西原氏:パッション

豆蔵では、自ら提案していく必要があります。アイディアを提案し世の中に役立てようという志の方と、一緒にロボット業界を盛り上げていきたいです。


渡辺氏:一緒に実現

豆蔵は、現場からの意見が通りやすい環境なので、「今在籍している会社では、実現したい技術があるのに機会がない」と感じている方には、ぜひおすすめしたいです。一緒に自発的に提案し、一緒に働いていけたらと思います。

また、豆蔵には機械設計者はまだまだ少ないので、我こそはという方は即戦力としていらして欲しいです。


■Q&A

最後に、視聴者から寄せられた質問にお答えいただきました。

ここでは質問のみ掲載いたしますので、回答はYoutubeでご覧ください。

Q1. 人にぶつからないようにするとロボットのパフォーマンスが出しきれないというお話でしたが、人にロボットがぶつかったとしても良い装備の開発をすることで、ロボットのパフォーマンスを最大化する施策などは並行して進んでいるのでしょうか?それでも規制がハードルになってしまうのでしょうか?

Q2. ロボット業界では、海外も含め新しい技術が出ていますが、どのようにキャッチアップされていますか?

Q3. 大手ロボット会社から移ってこられて、前職に比べて苦労した部分があれば教えて欲しいです。

Q4. 自らの技術力を向上させるため日々行っていることはありますか?

Q5. 最近は、倉庫など物流現場向けの自動化の話題(ピッキングロボットなど)もよく聞きますが、豆蔵でもその様な取り組みをされていますか?

Q6. ベンチャー企業含め、ロボットハンドの開発に課題を感じて取り組んでいる会社が多い印象ですが、豆蔵が独自に開発されているものはありますか?

Q7. 豆蔵で、パイソンやC++は使っていらっしゃいますか?

Q8. ロボットエンジニアとして働くには、業界未経験でも問題ないとのことでしたが、ロボット業界以外ではどのような経験が重視されますか?


■まとめ

今回は、株式会社豆蔵の3名をお迎えし、ロボット業界について、そして、その中における豆蔵の役割・使命・魅力などをうかがいしました。

視聴者の方々がご自身のキャリアを考える上で、少しでも参考になれば幸いです。

最後になりましたが、ご参加いただいた全てのリスナーの皆さま、本当にありがとうございました。