“ヘルステック”領域に活気。
即戦力の需要が高く、人気の人材に偏り。
2018年から引き続き、早期退職制度が目立つ1年でした。また、新薬開発にかかる時間コストへの懸念が起因し、事業戦略としてM&Aによる事業拡大を狙う動きも目立ちました。
具体的には日本市場で需要が見込まれる癌や希少疾患領域の製品を有する企業が、より注目される事が多くなりました。医療機器業界に関しては“ヘルステック”という言葉が日常的に聞かれるようになるなど、“医療 × IT”の分野が盛り上がりを見せています。
企業からの採用需要は横ばいですが、一時期よりもさらに即戦力が求められる傾向が強くなっています。一方、1人の候補者が複数企業から内定を貰う状況が進行している事から、採用難に陥っている企業も散見されます。
尚、自社での採用力強化のためにRPO(採用代行)を導入する企業も増加しました。求職者側は、転職活動自体の世間での認知度が高まっている事もあり、キャリア相談したいという方は増えた一方、キャリアの将来を明確に考えている方は少ない印象です。
東京オリンピックに備え「品質保証」「安全」部門の需要が増加。
IT、デジタル人材の供給難も。
2020年に関しても医療機器、製薬業界の大枠のトレンドに変わりは無い見通しですが、東京オリンピックを控えている事から、日本国内で流通している製品の“品質”や“安全性”に関する注目度が上がる事が予想され、関連企業の品質保証・管理部門、安全性部門における需要が高まる事が考えられます。
その他の採用ニーズとしては、ライフサイエンス業界全体で、“IT”や“デジタル”領域の業務経験のある方の需要は益々増加するでしょう。具体的には、ITシステムを利用した戦略立案やAIを利用した研究開発の分野の方々は、就業人口が少ない事からも需要と供給のバランスが一層崩れていくため、その分野での専門家を採用出来る企業とそうでない企業で数年後の事業に大きな開きが出る事が予想されます。
求職者も二極化が進行するため、希望通りの転職が実る方とそうでない方の差が開くでしょう。特に今までのキャリアに一貫性があり、今後の需要が高い分野へ適応出来る経験を有する求職者の方々に関しては、引き続き複数企業から内定が出る事が予想されます。
シニアチームマネージャー
在田 新
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20191205_グローバル人材の採用市場における2019年の振り返りと2020年の展望
(英語版)Reflections on recruiting global talent for 2019 and prospects for 2020
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