グローバル人材の採用と転職市場動向
■採用市場の現状
2019年の採用市場は、全体的に非常に好調でした。
ただし、多くのビジネスリーダーは経済の減速を予想しており、自動車など一部の分野ではすでにこの状況に直面しています。
その結果、企業は人材の採用に関してより保守的になり、採用に影響する投資を遅らせています。
今年は増税のように、短期的に市場に変化をもたらす出来事もありました。
様々な外部要因が、候補者の雇用形態、働き方改革の取り組み、政府主導の雇用契約法の変更など、
労働環境の変化に影響を与えるでしょう。
■候補者の現状と今後の課題
今後しばらくの間、日本は人材不足が続き、採用はより困難で競争的になるため、企業は各社の取り組みが重要になります。
候補者には、キャリアの中でより多く仕事を変えることや、高い柔軟性を持ち続けることができるという恩恵がもたらされます。
高い専門スキルを持つ候補者には継続的に高い需要があるため、報酬やその他の雇用条件の交渉において選択肢や交渉権が向上します。
定年退職の年齢引き上げなど、日本の労働市場には変化が起こり始めていますが、
今後直面する重要な課題は、ダイバーシティー(性別や国籍など)の推進であると、私は考えています。
■注目される技術分野
日本ではサービスとハイテクの分野で引き続き人材需要が増加し、従来のローテクの製造分野で需要が減少するでしょう。
例えば、ヘルスケア領域でのニーズは依然として高く、洗練された生産能力と日本で需要の高い
最先端の医療技術分野の需要は今後も継続するでしょう。
また、IoT、5G、インターネットセキュリティ、データ利用、AI、機械学習など、
高度なITの専門スキルの需要も高く、金融、消費財、工業など、
日本の伝統的な産業とその分野に影響を及ぼし続けることが考えられ、その点で採用も変化するでしょう。
■採用はどう変わるか
企業が採用、従業員のエンゲージメント、リテンション(離職率低減)に影響する
様々なHRテクノロジーの導入を試みるため、採用も変化し続けます。
候補者はより柔軟な労働環境とギグエコノミーを好むため、
プロジェクトベースで働くフリーランスのスペシャリストが増えると予測されますが、
日本はリスク回避の文化と継続する人材不足が重なり企業が人材を囲い込む傾向が強いため、後れを取るかもしれません。
採用コスト削減のための人事関連のテクノロジー導入に加え、社内の採用チームや採用代行への資源投入など、
大きな戦略ベースで採用過程は改善に向けて動き始めています。
候補者にとって、転職市場は好調であり、より高度で専門化されたスキルを持つ候補者は当然、
転職する際により多くの機会と柔軟性を持つチャンスを得るでしょう。
代表取締役社長
Vijay Deol
(ヴィジェイ・ディオール)
▼ホワイトペーパー ダウンロード
20191205_グローバル人材の採用市場における2019年の振り返りと2020年の展望
(英語版)Reflections on recruiting global talent for 2019 and prospects for 2020
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