ヨーロッパ系外資系企業での採用凍結が発生
2020年は新型コロナウイルスの影響により関西の外資系企業の3割で採用凍結が発生、求人数は昨対比70%となりました。
関西にはヨーロッパが本社の外資系企業が多く、本国の影響を大きく受けた形となりますが、7割の企業は採用を継続しております。
日系企業の求人数は昨対比97%で推移し影響は軽微と言えます。
2021年の求人数はやや回復の見通し
外資系企業、日系企業いずれも、IT人材採用、技術職、専門職(事業企画等)のニーズが多く、採用により事業の効率化、高度化を図る動きが顕著です。
また、コンサルティング会社の関西オフィス拡大による複数名の採用も昨今の1つのトピックと言えます。
2021年も新型コロナウイルスの影響は予想されますが、医薬品業界、コンシューマ業界、IT・インターネットサービスを中心に求人の増加が見込まれており、今年よりも若干回復することに期待が持てます。
一方、関西の法人向け製造メーカーでは設備投資を控える動きやグローバルビジネスの縮小が起こっており、本格的な回復には時間がかかることが予想されます。
メンバーシップ型採用からジョブ型採用への移行を
関西ではメンバーシップ型と呼ばれる旧来の日本型の総合職採用を行っている企業が多く、専門特化したグローバル人材が非常に少ない状況です。
即戦力人材の採用には人事制度の見直し、採用手法の多角化を行う必要性があると考えられます。
転職希望者の志向に変化
グローバル人材の転職トレンドとして、大手・安定型のキャリア志向から、中長期的な成長が見込まれる企業や、自身のスキル、能力を伸ばせる環境への希望が多くなっています。
自己成長を求める傾向が強く、新型コロナ禍において、将来に備え、自身のキャリアバリューを高めておきたいというニーズが高まっていると考えられます。
関西市場には産業機械・家電・電子部品・コンシューマ・医薬品など幅広い業界が存在しているため、自身の出身業界だけではなく、他業界においても、いかに自身のスキルを発揮できるか、という点を意識されている転職希望者が増加傾向にあります。
新しい働き方の価値観へ、企業の適応が求められる
新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、遠隔勤務、地元へのUターン、家族との同居を希望する転職希望者が増加、ライフスタイルの変化より副業を希望される方も増加しています。
一方、フルリモートワーク実施、副業を認めている企業はまだまだ少ないのが現状です。
今後、競争率の高い人材の採用においては、多様な価値観を受容するワークスタイルの導入、タレントプールの活用を検討していく必要があると言えるでしょう。
求人数・転職希望者数の前年比(正社員/関西エリア)


大阪オフィス セールスチームマネージャー
山下 拓
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2021年新型コロナ禍で中途採用に成功する方法(日本語)
How to succeed with mid-career recruitment with COVID-19 pandemic in 2021 (English)
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