IT企業は「個人の裁量を活かした自由な働き方が可能」「将来性の高い業界」といった理由で人気を集めています。興味はあるけれど、実務経験や専門的な知識がなければ転職できないと感じている人もいるでしょう。しかし、未経験者でもIT企業に転職できるケースがあります。
この記事では、IT業界における職種やその仕事内容、転職をかなえる方法まで、詳細に解説していきます。IT業界への転職に、ぜひお役立てください。
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■IT企業とは

IT企業といっても、具体的に何をやっているのかイメージできない人も多いのではないでしょうか。ITは「Information Technology」の略語で、情報技術という意味です。大まかに説明すると、PCなどのコンピューターや、インターネットなどのネットワークに関する技術のことを指します。
メーカーや金融、小売など、現在ではどの業界においても日々ITを用いており、ビッグデータを活用してマーケティングを実施したり、業務効率化を図ったりしています。そのため、IT企業・業界に対する世の中のニーズは非常に大きいと言えます。
IT企業と一口に言っても、ソフトウェアを開発する企業やWebサービスを提供する企業などがあり、仕事内容は大きく変わります。3つの業界に大別できるので、それぞれ具体的に解説していきます。
|ソフトウェア業界
「ソフトウェア」とは、PCやスマートフォン上などで多様な処理を実行するプログラムを指します。プログラムは、大きく次の3つに分けられます。
1)オペレーティングシステム(全システムを統括するソフトウェア)
2)アプリケーション
3)ミドルウェア(1と2を仲介)
ソフトウェア業界のIT企業は、企業向けに顧客情報や経営情報など各種情報を管理する業務用ソフトウェアや、個人向けのアプリケーションなど、企業や社会のニーズに応じてソフトウェアを開発しています。現在は、スマートフォンなどモバイル機器を対象としたソフトウェア開発に需要があります。
|IT情報サービス業界
IT情報サービス業界では、主にSIer(システムインテグレータ)が企業向けに情報処理やWeb上のサービスなどを提供しています。顧客企業が抱えている課題をヒアリング・分析し、課題を解決できるシステム開発を企画・提案して開発を進め、完成後はシステム運用に携わります。
顧客企業の課題を解決するためには、新たにシステムを開発し運用するだけでなく、既存の業務フローや組織マネジメントなどにおいて、改善が必要な場合もあります。そのため、コンサルティング業務もあわせて受託しているケースもあります。
|Webサービス業界
Webサービス業界では、インターネットブラウザを経由してWebサービスを提供します。先述したソフトウェアは、PCやスマートフォンなどのハードウェアにインストールされていることが多いですが、Webサービスは、インターネット上からソフトウェアの機能を利用できます。検索サイトや、知人と写真などを手軽にシェアできるSNSもWebサービスの一種です。
なかでも、インターネットを経由して物品やサービスなどの売買取引を行うEコマースは、時間や場所などの制約を受けずに利用できるためニーズが高いです。
■未経験でも挑戦できるIT業界
一見すると敷居が高いように思えるIT企業・業界ですが、未経験でも挑戦できる求人はあります。社会全体が人手不足なうえに、IT業界に対する社会のニーズが大きく、技術や提供サービスの進化のために常時人手となっているからです。
現在は、人手不足に対してIT企業側も対応できるよう、中途採用であっても開発言語などの研修を行っているケースも多いです。このように未経験の人材に対して受け皿が用意されているので、未経験の入社に不安を覚える人も安心です。
■外資系IT企業と国内のIT企業の違い
転職先の選択肢を広げるために、外資系IT企業と国内IT企業の違いを押さえておきましょう。外資系は能力主義のため、社歴や年齢を問わず能力の高い人が尊重される傾向にあります。そのため、エキスパートを育てるためのサポートも充実していることが多いです。研修や費用補助などで、技術向上をサポートしてくれます。
技術向上でき成果を挙げられれば、収入へとダイレクトに反映されるため、やりがいも大きいでしょう。また、外資系IT企業であるため、英語スキルも必要とされることが多いです。
■IT企業の職種と仕事内容
IT企業における具体的な職種と、それぞれの仕事内容について解説します。
|システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE)とは、企業などの顧客が抱える課題を解決できるシステムの設計書を作り上げ、設計から製造やテストまでを行います。そのため、顧客とは長期的に関わっていく職種です。企業が持つ悩みをヒアリングなどから分析するため、コミュニケーション能力が求められます。加えて、悩みから課題を見抜くための洞察力が必要です。
また、実際にシステムを動作させるプログラミングは、システムエンジニアが設計した計画書に基づいてプログラマーが行うため、どのようなシステムを実現させたいのかを表現する文章力や論理的思考力も必要です。そのため、理系的な知識だけでなく文系的な能力もやや必要となり、バランスよく総合的な能力が求められる職種と言えます。
|サーバ・セキュリティエンジニア
サーバ・セキュリティエンジニアは、システムを動作させるためのサーバーコンピューターに関する設計や構築、運用や保守を行います。サーバーとは、システムを動作させるために必要な情報を格納する場所(コンピュータ機器など)のことであり、システムのユーザー数を想定してサーバースペックの調整・設計が必要です。ウイルス攻撃やサイバー攻撃に備えるためのセキュリティ対策も行います。
実際のシステム運用時にはサーバーの運用・保守を行い、ログデータ観測による改善や障害が起こった場合は原因を追求して復旧作業を行います。
|ネットワークエンジニア

システムを動かすには、システムの設計・プログラミング・サーバーの構築に加えてコンピューターネットワークの設計や運用が必要です。それを担当するのが、ネットワークエンジニアと呼ばれる職種です。ネットワークで重視されるセキュリティに加えて、サーバーやOSなどに対する幅広い専門知識が求められます。
ネットワーク構築には、新しい技術を追求する姿勢や知識が、ネットワークの運用・保守には障害全体を見通し復旧を確実にできる柔軟性などが必要です。
|セールスエンジニア
セールスエンジニアは、後述するIT営業職と一緒に、顧客企業に対して課題を解決できるようなシステムやソフトウェアなどについて説明します。また、顧客からのニーズや質問に対応するなど、技術面からの顧客サポートに携わります。
顧客が悩んでいる課題は何かを見抜いて、解決するための最適な施策を提案できる洞察力や技術力、提案力などが必要です。
|プログラマー

プログラマーは、先述したシステムエンジニアが考案したシステムなどの設計にしたがって、実際にシステムを動作させるためのプログラミングを行います。扱うプログラミング言語やデータベース・ネットワークなどに対する専門知識と、計画書を正確に読み解いて理解する能力が必要です。
加えて、プログラミングが必要な各作業に優先順位をつけて順序よく組み立てていく論理的思考や、システム上で想定されるバグを見つける能力なども求められます。
|IT営業職
IT営業職は、顧客企業に対して、課題を解決できるシステムやソフトウェア、Webサイトの制作など、自社が提供するIT技術・サービスを売り込むための営業活動を行います。扱うIT技術に関する専門知識を必要とされるので、他業界の営業職と比べると専門性が若干高くなります。
顧客がどのような課題を抱えているのかを見抜く洞察力と、課題に合わせたサービスを売り込む提案・プレゼン力などが求められます。
■IT業界に転職する方法
IT業界に転職するためには、具体的にどのような方法をとればよいのかを解説します。
|プログラミングなどの知識を身につける
未経験からIT業界に転職するためには、プログラミングなどのIT技術に関する知識を身につけることが得策です。プログラミングを習得するには、書籍やWebサイトなどでの独学や通信教材、スクールへの通学など多様な方法があります。
プログラミングを習得するとよい理由は、未経験でも制作物でアピールできるからです。たとえば、実務経験がなくてもスマートフォンのアプリを自作して何万ダウンロードされたなどの実績があれば、それは十分なアピールポイントとなります。
プログラミングの資格取得も転職には有効です。最もおすすめなのは、国家試験である「情報処理技術者試験」です。種類はいろいろありますが、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などは、知名度や転職の実績も高いです。
IT企業での使用割合が高いプログラミング言語であるPHPやRubyについては、国家試験ではありませんが「PHP技術者認定試験」や「Ruby技術者認定試験」があり、習熟度をアピールできるのでおすすめです。
|エージェントに登録する
IT業界への転職を成功させるには、転職活動で羅針盤となってくれる存在が必要です。そのため、転職エージェントに登録し、IT業界の特徴やどの企業が働きやすいかなどの転職に必要な知識を補いましょう。
エージェントならどこでもよいわけではなく、IT業界に精通して知見をもち、優良IT企業の案件を多く抱えているエージェントを見つける必要があります。エンワールドは、こうした条件をすべてクリアし、かつコンサルタントが親身なサポートを行っています。
■IT業界に向いている人
IT業界にはどのような人が向いているのか、技術職(エンジニア)と営業職に分けて解説します。
|IT業界技術職(エンジニア)に向いている人
技術職(エンジニア)に向いている人は、IT技術に興味があってプログラミングなどが好きであり、自発的に勉強して技術を取り入れていける人です。プログラミングは地道で骨身を惜しまない作業や処理の連続なため、作業自体が苦痛になることもありますが、好きであれば苦痛に感じる度合いも軽減します。
また、技術や仕事の精度向上のためには、現在の業務フローよりも効率的な方法を考えるのが苦にならないことも重要です。作業の手順を俯瞰して、無駄な点や改善点を見つけられる人は重宝されます。
|IT業界営業職に向いている人
IT企業の営業職に向いている人は、顧客や関係者などと幅広くコミュニケーションを取ることが好きで負担に感じない人です。さらに、商品であるIT技術に対して興味が高く、顧客に提案できるような知識を自発的に身につけられる点も挙げられます。
また、営業といってもプロジェクトなどの進捗管理を行うこともあるため、人や組織のマネジメント力に加えて、円滑に仕事を進めていける柔軟性なども必要です。
■IT業界には未経験でもチャンスがある
IT業界は求人数が多く、研修などの受け皿もあるため、未経験でも転職できるチャンスがあります。記事内で解説したように、IT業界にはさまざま業界の企業にさまざまな職種があります。興味がある人は、専門知識を持っていないからと諦めず、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
エンワールドはIT業界にも精通している転職エージェントで、グローバル企業の優良案件を多く持っています。あなた専任のコンサルタントがつき、中長期的なキャリアの観点から最適な転職先を紹介するほか、面接準備などのサポートや、採用後のフォローアップまでを丁寧に行っています。まずは、無料面談にご登録ください。
