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外資系医療機器メーカーの転職に必要な知識!業界の傾向や売り上げランキングも併せて紹介

Posted by en world Japan

1年以上前

外資系医療機器メーカーというのは、外資系企業の中でも医療機器の製造や販売を行っている会社になります。現在、国内の医療機器メーカーというのは大半が外資系の企業で占められています。

 

こちらでは、外資系医療機器メーカーに転職する際にポイントとなることや、その人気ランキングなどをご紹介しています。

 

■医療機器業界の現在の傾向

 

医療機器メーカーのほとんどはやはり外資系企業が占めています。というのは、医療機器や医薬品産業の歴史は軍需産業と関連して発展してきたためです。日本の医療機器メーカーの場合、後発で特定の分野に特化した会社が多く、幅広い分野での製品を取り扱っている会社はそれほど多くありません。

 

それに対して、外資系の医療機器メーカーは多方面の分野を取り扱っているケースが多いです。例えば、業界1位のジョンソン&ジョンソンの場合、病院向けの医療機器から家庭用のヘルスケア用品まで幅広く製品の製造を行っています。また、医療機器と同時に医薬品の製造および販売も行っています。

 

日本の医療機器メーカーでは、オリンパスやテルモなどが有名ですが、どちらかと言えば家庭用の医療用品を製造・販売しているというイメージが強いです。ただし、オリンパスは消化器内視鏡の分野では強く、世界シェアの70%を誇っています。この他、ニプロやオムロン、メニコンといった会社名もよく知られているところです。

 

外資系企業を含む医療機器業界全体の動向で言えば、中国や東南アジア諸国など、新興国の発展に伴って、医療機器の需要はどんどん増加している傾向があります。そのため、外資系のみならず医療機器産業全体で優秀な人材を募っていると考えて良いでしょう。日本における医療機器産業の市場規模は、現在3兆円を超える規模となっています。

 

現在取り扱われている医療機器の品目は、50万品目~60万品目にも上ると言われています。IT産業の発達に伴って、従来ではありえなかったような3Dプリンターの医療分野への活用なども行われています。さらに、切開や手術用の機器、心臓や肺などに挿入するカテーテルから内視鏡、X線検査やCT検査といった検査機器、それを測定する機器類まで、医療機器というのは実に多種多様です。

 

また、国内の少子高齢化という事情も医療機器産業の発展と密接に関わっています。現在、医療業界では治療とアフターケアとを分けて考えるという考え方が主流になってきており、病院に通院・入院するだけでなく、緩和ケア(ホスピス)の産業も充実しつつあります。こうした医療の現場の多様化を踏まえて、医療機器業界全体が活性化しているわけです。

 

それぞれの段階で必要とされる医療機器は異なりますから、今までよりも多くの分野、領域における医療機器が必要となってくるわけです。また、数年前には出来なかった手術が今日では可能になっているなど、医療機器業界は日進月歩の産業でもあります。医療の進歩・多様化とともに、様々な医療機器が必要とされるようになってきています。

 

外資系企業を含む医療機器メーカーは不況に強い産業であるとも言われています。一般的な傾向として、不況が続いた場合、精神性の病気などが増える傾向があることが分かっています。病院やクリニックは病気となった人たちの受け皿ですから、不況となり患者数が増加した場合、その需要は増加していくことになるわけです。

 

■医療機器業界の将来性

 

では、外資系医療機器メーカーをはじめとする医療機器業界の将来性についてはどうなっているのでしょうか。まず、国内での医療器産業の市場規模は2004年から増加に転じたという調査結果が報告されています。2004年の段階では約2兆円、2017年の段階では約3兆円、そして現在では約3.2兆円ほどの市場規模となっています。

 

また、世界全体で見ると、医療機器業界の市場規模は2014年が最大で、約40兆円となっています。これは、中国や東南アジア、アフリカ諸国などの新興国の経済発展に伴ったものだと言うことが出来るでしょう。現在では、市場の伸びは落ち着いてきているものの、まだまだ拡大傾向は続いています。

 

今後の発展が見込める市場としては、やはり東南アジアを始めとしたアジア諸国での発展が見込まれています。とくにタイやマレーシア、フィリピンなどでは医師不足が続いており、医療施設の発達が追い付いていない現状があります。こうした諸国への輸出が加速すれば、それだけ医療機器業界の市場も伸びていくことが予想されます。

 

国内に目を向けると、まず2025問題というものが存在します。

 

2025問題とは、とくに出生率が高かった団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる、2025年からその後にかけて発生が予測されている問題のことになります。後期高齢者は病気や怪我にかかりやすく、また完治までにかかる時間も若い人たちと比べるとそれだけ長くなっています。

 

後期高齢者に特有の病気としては、よく知られている認知症の他、脳血管疾患や関節疾患、骨折などを挙げることが出来ます。脳血管疾患というのは、いわゆる脳梗塞や脳卒中などを指しています。この年代になると、生活習慣病などによって動脈硬化も進んでいることが多いため、血管系の病気にかかりやすくなるわけです。

 

また、関節が摩耗してしまったり、骨粗しょう症によって骨がもろくなってしまうため、関節系の病気や骨折などの怪我にも悩まされることになります。

 

後期高齢者の病気は、ただ投薬や手術をすれば良いというわけではなく、様々な検査と並行して行われます。そのため、血圧や血液の測定の他、CT検査やレントゲン、MRI検査など様々な設備を用いて検査を行うことになります。こうした機器が充実している病院はまだそれほど多いとは言えず、さらなる充実が必要とされている分野です。

 

後期高齢者の病気は発症した後よりも、予防医療が肝心となるため、それだけ検査機器の充実は一刻も早く望まれるところです。こうした面でも、外資系企業を含む医療機器業界に活躍が期待されていると言うことが出来るでしょう。

 

■外資系医療機器メーカーの種類

 

外資系医療機器はまず大きく分けると、家庭用医療機器のメーカーと、医療機関向け医療機器のメーカーに分けることが出来ます。家庭用医療機器のメーカーと言うと、真っ先に思い浮かぶのはアメリカ合衆国に本社があるジョンソン&ジョンソンではないでしょうか。日本国内の企業で言えば、オムロンやテルモ、メニコンなどがこれに当たります。

 

一方、医療機関向けの医療機器メーカーとしてはアメリカ合衆国のメドトロニックが有名です。メドトロニックは心臓ペースメーカーの開発企業として名高く、売上高も170億ドル規模となっています。日本円にすればおよそ1.8兆円ですから、いかに規模の大きな医療機器メーカーかお分かりいただけると思います。これは、日本国内での医療機器の総売上高の3分の2に迫る規模です。

 

医療機器メーカーの場合、あらゆる分野の製品を幅広く扱うというよりは、特定の分野に特化した製品を製造しているメーカーが多いです。

 

心臓ペースメーカーであれば先に挙げたメドトロニック、呼吸器関連であればロイヤルフィリップス、CT検査機器や超音波診断装置であればGEヘルスケアの製品が有名です。また、業界第5位のフレゼニウス・メディカルケアでは透析関連の機器、同じく第6位のシーメンス・ヘルスケアではX線CT装置やマンモグラフィなどを得意としています。

 

また、一口に外資系医療機器メーカーと言っても、その内部には様々な職種があります。最初に思い浮かぶのは研究職や開発職ですが、その他にも営業職や事務職といった職種があります。

 

研究職や開発職には、やはり理系の人間が向いていると言って良いでしょう。医療機器の開発や研究には医学や薬学の知識が必要ですし、必然的にそれらを学んだ人間というのは限られてきます。

 

外資系医療機器メーカーの研究職や開発職に就職または転職したい場合には、大学の医学部や薬学部を出ていることが最低条件となってくるでしょう。医学部の出でなければダメなのではないか、と思われる人もいるかもしれませんが、実際にはそうでもなく、医療機器の開発には薬学の知識も必要となるケースが多いです。そのため、薬剤師から医療機器メーカーの社員に転職するというケースもあります。

 

文系の人の場合には、営業職や事務職などが向いているでしょう。しかし、これらの業務をこなす上でも、医学や薬学に対する一定の見識は必要となってきます。医療機器を販売したり、それらのデータを整理するためには、ある程度の専門用語も使いこなせるようになっていなければならないからです。医学や薬学の知識がゼロ、という場合には転職は難しくなってきます。

 

文系の人の場合、営業職の他、安全管理業務や薬事申請業務に就職できる可能性もあります。こうした裏方の仕事の場合、実際に医療機器の研究や開発には携わりませんが、社外との交渉役になったり、自社製品の宣伝や説明をしたりと、対人スキルが重要なポイントとなってきます。実際、医療機器メーカーの側でも、現在では文系の人材の確保に積極的に取り組むところが増えてきています。

 

■外資系医療機器メーカーの売り上げランキング

それでは、外資系医療機器メーカーの売り上げランキングトップ10を見ていくことにしましょう。

 

|1位:メドトロニック

 

第1位のメドトロニックは、アイルランドのダブリンに本社を構えている企業です。年間の売上高は約3兆3千億円と、日本の医療機器業界全体の市場規模とほぼ同額となっています。

 

得意としているのは、心臓ペースメーカーの開発および製造で、その他に心臓用のカテーテルや糖尿病の患者向けのインスリンポンプなども販売しています。大手企業だけあり、様々な分野で製品を開発していますが、主に循環器系や呼吸器系の機器に強い企業です。

 

|2位:ジョンソン&ジョンソン

 

第2位のジョンソン&ジョンソンの名前を知っている人は多いと思います。年間の売上高は、第1位のメドトロニックに迫る約3兆円となっています。

 

綿棒やバンドエイドなど、家庭用の医療用品の開発元としても知られていますが、医薬品や医療機関向けの医療機器の製造と販売も行っています。具体例としては、体内で使用する抗菌縫合糸や合成皮膚用接着剤、低侵襲手術用の機器など、最先端科学を応用した製品が多いです。

 

|3位:ロイヤルフィリップス

 

第3位のロイヤルフィリップスは、ブランド名であるフィリップスとして有名でしょう。主な製品は電気シェーバーや電動歯ブラシなど家庭用ヘルスケア用品が多いですが、CT診断装置やMRIなど、画像撮影・データ分析関連の医療機器も製造しています。

 

その他の製品としては、自動体外式除細動器(AED)の開発元としても知られています。年間の売上高は約2兆3千億円と、上位2社にはおよばないもののやはりかなり高い額となっています。

 

|4位:GEヘルスケア

 

第4位のGEヘルスケアは、世界有数の企業であるゼネラル・エレクトリック社の一部門として設立された会社です。得意分野は医療画像処理システムや医療診断システム、患者監視システムといったデジタル関連の機器が多いです。CTやMRIなどの開発も自社で行っています。

 

また、ライフケアソリューションでも最先端を行っており、新生児の黄疸治療器や保育器なども製造しています。年間の売上高はおよそ2兆1千億円です。

 

|5位:フレゼニウス・メディカルケア

 

第5位のフレゼニウス・メディカルケアはドイツのヘッセン州に拠点を置いている会社です。開発している製品は血液透析や腹膜透析など、腎臓関連の機器に特化しており、これらの機器や関連機器を総合的に開発しています。

 

誕生したのは1996年と比較的新しい会社ですが、年間の売上高は約2兆1千億円と、上位4社に迫るものとなっています。こちらの会社の製品は、主に慢性腎不全の患者らに使用されることが多いです。

 

|6位:シーメンス・ヘルスケア

 

シーメンスはドイツのバイエルン州に拠点を置く外資系企業で、元々電信や電車などの部門から始まった会社です。現在では通信から医療、交通、防衛まで幅広い分野をカバーしています。

 

シーメンス・ヘルスケアというのは、その医療部門の日本法人となります。得意分野はX線CT装置や放射線治療器、マンモグラフィなどで、IT技術を活用した医療機器も多く開発しています。医療部門の年間の売上高は約1兆7千億円となっています。

 

|7位:カーディナル・ヘルス

 

第7位のカーディナル・ヘルスは、主に入院患者向けの輸液・栄養摂取関連の機器や、血栓の予防装置、排液関連の装置などを開発・製造している外資系企業です。本社はアメリカ合衆国のオハイオ州にあり、年間の売上高ではおよそ1兆7千億円を誇っています。

 

現在の医療では、治療と術後の緩和ケアが分離される傾向になってきているため、今後の発展が予想される分野で業績を伸ばしている企業だと言えるでしょう。

 

|8位:ダナハー

 

第8位のダナハーはアメリカ合衆国のワシントンD.C.に本社を置いています。傘下に多くの企業を抱えており、主にライフサイエンス関連の製品開発や、医療診断機器・歯科医療機器などの開発を手がけています。

 

近年では環境関連の事業にも乗り出しており、新興国では急激に業績を伸ばしている企業でもあります。年間の売上高は、第7位のカーディナル・ヘルスに迫る1兆7千億円あまりとなっています。

 

|9位:ストライカー・コーポレーション 

 

ストライカー・コーポレーションはアメリカ合衆国のミシガン州に拠点をかまえる、医療機器メーカーです。

 

主に外科や整形外科関連の機器の製造を得意としており、製品としては手術用のパワーツールやストレッチャー、吸引機器などを開発しています。また、手術室そのものの設計・開発にも携わっています。近年では、脳神経外科関連の機器も開発しています。年間の売上高は1兆5千億円弱となっています。

 

|10位:エシロール

 

第10位のエシロールは、正式名称をエシロールルックスオティカと言い、フランスの光学機器メーカーであるエシロールと、イタリアのアイウェアメーカーであるルックスオティカが合併して出来た企業です。

 

主にコンタクトレンズの製造や、眼科治療における機器の開発と製造を行っているメーカーです。日本では、ニコンとの合弁企業であるニコン・エシロールという会社が設立されています。年間の売上高は1兆4千億円弱です。

 

■まとめ

 

医療機器メーカーは元々外資系が多いこと、不況に強く成長著しい分野であること、これからのさらなる発展が期待できる業界です。

 

外資系医療機器メーカーに転職する際には、しっかりとした経験を身に付けるとともに、外資系に強い転職サイトや転職エージェントを活用するのが良いでしょう。

 

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