Connecting...

Shutterstock Event Main

Q&Aセッション  回答集


Q. 男性が多い工場で働くと、女性ならではの悩み事を気軽に相談しづらかったり、職場環境(女性用化粧室や空調)があまり充実していなかったりするイメージがありますが、その面で苦労したご経験はありますか?

濱田)おっしゃる通り少数派の女性が工場で、女性ならではの悩みを相談できる相手を見つけづらいことは正直ありました。職場以外の女性友達と積極的に交流を持ちました。他企業との女性交流イベントやウーマンズ・ネットワークなどに積極的に参加したりしました。

小坂)私が新入社員で入社した時はオフィスに女性1人でした。おっしゃる通りなかなか女性ならではの悩みなど話す相手を見つけるのは難しかったです。人数は少ないですが先輩や本社の人とのコネクションを積極的に作りに行きました。

Q. 本社業務と工場での業務を比較し他場合、どちらにどのような点にやりがいを感じましたか?

濱田)本社では戦略的でマクロな考え方が身に付くこと。工場では問題解決や品質管理、技術的でミクロなスキルがみにつくところ。また工場では大きな組織(数百人規模の)をリードすることにもやりがいを感じます。

小坂)本社ではビジネスのやり方や決定までの考え方が学べること。工場ではプロセスの構築をしっかりと学べること。(ツールなども沢山学べました)

Q. 私も10年働いた東京を離れて、7月に転職で工場の事務所勤務になりました。都市部を離れた生活、どれくらいで慣れましたか?

濱田)私は都会よりも田舎のほうが好きなので、群馬県や滋賀県での生活は本当に快適でした。特におうちが広いのはよかったです。ただ変化に対応するという観点でやはり最初の3か月は戸惑いが多く辛いことに対して「慣れれば私は大丈夫」と言い聞かせて乗り切りました。

小坂)私はもともと地方出身なのであまり違和感はありませんでした。東京に比べ少ないお金で贅沢できることができその点はよかったです。その場所の良いところを積極的に見つけていくことでしょうか。住めば都と思いながら。

Q. 私は新卒3年目ですが、先輩方との差をまざまざと感じる日々です。20代の頃にやっておくべきことは何でしょうか?何を意識しながら仕事をしていくべきでしょうか?

濱田)「差を感じる」とはとてもいいことだと思います。もっと仕事ができるようになりたいという欲求がなければ、そう感じないはずですから。私が20代でとにかく集中したのは「自分の責任範疇だけはこの世の中で最高の知識とスキルを持っている」と言えるまで仕事ができるようになることです。言われたことをこなすのではなく、最高の結果は何かを自分で考えて、どうしたらそれが達成できるかを考えて、自ら行動することを心がけました。

小坂)今は目の前の仕事を打ち返すことに必死だと思います。私もそうでした。そのような毎日でも、その日々の仕事を何のためにやっているかビジネス視点での意味を考えながらやるとやらないでは今後5年後に大きな差がつくと思います。

Q. 外資系消費財と製薬会社では、スピード感やカルチャーが全く違うと思いますが、工場勤務で違いを感じた部分を教えてください。

濱田)消費財メーカーの工場と製薬会社の工場の違いという意味でしたら、法的制約の厳しさが大きく異なります。製薬工場は消費財工場に比べて、変革に対してとても慎重です。そのためスピードが遅いです。そのような製薬工場でもスピードを付けていくべきエリアもあり、現在組織をあげてリスクの予知能力とリスクをマネージしながら変革を加速する力の構築に奔走しています。

Q. 子育てのお話にもつながるかもしれないですが、働き方もグローバルになり、モバイルデバイスでできることも増え、WFHなどリモートでの仕事ができる場所が増えることで、仕事と個人の時間の境がよりわかりにくくなると思います。
どのように個人の時間を確保したり、仕事から離れる時間を作っていますか。何かされていることがあれば教えてください。 

濱田)これは本当に大きな課題だと思います。自分で工夫することが最も大切ですね。私は7つの習慣で教わった、Weekly Planningを行っています。週末でも月曜日の朝でもいいですが、都合のよい時間に最低でも30分、静かで人に邪魔されない場所で今週の予定をしっかり作りこみます。大切な人のお誕生日とかも必ず予定表に入れて時間を確保します。Tipsは自分の時間を必ず確保する。詰め込みすぎないこと!です。

小坂)意図的に仕事のカレンダーに自分の時間を確保するスケシュールを入れています。大事なミーティングの前には切り替えられるよう15分ブロックしたり。私の場合は保育園のお迎えがあるのでお迎えに余裕を持って行けるよう6時〜7時は毎日ブロックしてます。

Q. これまでのキャリアで、SCMで進化したと思われる領域は何だと思いますか?また、これから特に学ぶべきと考えられる技術・スキルは何でしょうか?

濱田)ウェビナーでもお話ししましたがデジタル化とEnd to Endです。日本のサプライチェーンでの大きな進化はD to Cです。生産者と消費者の距離が縮まったことですね。SCMの人が必要なスキルは変革をリードできるスキルとデジタル化の基本知識でしょうか。

小坂)End to Endでの戦略的考え方です。今後はビジネスの決断をする上でもっとこの考え方やスキルが重要になってくると思います。

Q. 製造業で働く上でのおすすめの一冊があったら教えてください。私も30代半ばで初めての製造業に転職し、たくさん文献を読んでいるので参考にできればと思います。

濱田)私もたくさんの本を読みましたが「この一冊」が見つかりません。一般的ですが、PDCA、TPM、問題解決手法、品質管理の7つの手法、5S、改善、統計学の基礎、あたりが基本でしょうか。

 Q. 立場上、どうしても対立してしまう立場の部署と協議する必要がある場合に意識していることはありますか?
例) S&OP会議におけるForecastの正確性に対する話し合い等

濱田)とてもいい質問です。対立は悪いことではないです。健全な対立は仕事の価値を上げます。私が心がけているのは会社にとって最高の決断をすることです。予測が正しくないならデータを見て最適な判断をするしかないです。人を責めることだけは絶対にしないと心がけています。問題を憎んで人を憎まずです。

小坂)目的とゴールが一緒であることをきちんと確認、合意した上でのビジネスの上での健全な対立はとても重要だと思います。S&OP会議のFCSTの正確性。よくありますよね。目的はビジネスを伸ばしたい、共通です。数字だけで議論をするのではなくその数字を構成している理由、前提、仮定そして外した時の理由を合意することが大事だと思います。数字は結果論。

Q. ご両親の教育方針はどんな感じでしたか。

濱田)父には女性に教育は必要ないと言われて育てられました。これに反抗したくて、勉強して仕事ができるようになりたいと思ったのかもしれません。母は基本的に自分の生きたいように生きなさいと言ってくれました。おかげで自分の人生に責任をもつ感覚が身に付きました。振り返ると父にも母にも本当に感謝しています。 

小坂)私の父はとても厳しい人でした。父親は家庭の中で絶対的存在。私はいつも父と討論になり絶対負けたくない、と思っていました。母は私の好きにできるようサポートしてくれる存在でした。

回答者:濱田 琴美  / アストラゼネカ株式会社 オペレーション本部 プログラムディレクター

    小坂 尚子  /  MOON-X株式会社 ヘッドオブサプライチェーン

回答日:2020年10月2日